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2021年春アニメ&特撮簡易感想 その15

 

 

 

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 セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』7月22日公開決定!!

 ついに今年もやってきたライダーと戦隊の夏映画ですが、何と今年は両作品のクロスオーバー作品になるとのこと。要は何年か前にやっていたいわゆる「春映画」のようなものをやるということですね。ライダーと戦隊、趣の異なるヒーロー同士の共演というのは燃えるのですが、春映画と言えばいかんせんヒーロー同士の争いが勃発しがちなので賛否両論、という印象が強いかと思われます。まぁ今回は流石にそんな展開になったりはしないでしょう。・・・・・・・・・・・・たぶん。

 それはともかく、上の動画を見る限りだと「全ヒーロー集結」「石ノ森章太郎に捧ぐ」「ヒーロー始まりの物語」といった要素が目を引きます。特に後ろの2つから推察するに、「石ノ森章太郎が2つのヒーローを描く物語」をやるのではないかと思います。恐らくはセイバーとゼンカイジャーがタイムスリップするなりして、石ノ森章太郎氏に遭遇し、謎の敵と戦う・・・・・・といった物語が展開されそうだなと妄想が膨らみます。“物語”をテーマにしたセイバーとある意味メタ的な作品であるゼンカイジャーの組み合わせを考えるとあり得そうな話なので、是非やってほしいですね。

 また飛羽真と介人はどんな会話を繰り広げるのかといった他作品のキャラ同士の掛け合いも気になります。個人的には倫太郎とガオーンが遭遇して

 

ガオーン「剣を持ってる人間ちゃん!?そんなもの振り回したら危ないよ!」

倫太郎「ご心配なく!僕は普通のホモ・サピエンスではないので!」

 

 みたいな会話を繰り広げたら面白そうだなぁ、なんて考えっちゃったり。それはともかく、例年よりも若干早い公開になるようですが、是非映画館で観たいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第67話「容疑者ピカチュウ!?」

 ピカチュウがひたすら可愛い回、かと思いきや実質ジュンサーさんが主役とも言うべき内容でした。街の治安を守るために懸命に活動するジュンサーさんに協力するサトシとゴウの構図が1話完結らしいわかりやすさに溢れていてとても見やすかったです。どんなに些細なことでも街の人々を助けるためなら手を惜しまないジュンサーさんが見ていてとても気持ちいいですね。

 また妙に刑事ドラマ的な小ネタが多かったのも特徴的でした。ポケモン相手にも手錠をかけたり聴取したりする絵面が非常にシュールで笑ってしまいました。今回のゲストキャラである「デッカー刑事」は調子のいい性格ですが、愛嬌もあってあんまり憎めないキャラに仕上がっているのが面白いです。

 あとはやはり犯人のロケット団が印象に残りましたね。モルペコのせいでまともに食べられずにいるが故の犯行でしたが、ロケット団がこうしてひもじい思いをする描写はかなり久しぶりだった気がします。(『サンムーン』とかはキテルグマのおかげで食べ物には困らなかったからなぁ)久々に貧乏なロケット団を見られてちょっと懐かしい気分に浸れましたね。

 

 

灼熱カバディ

 第8話「入部希望」

 奏和との練習試合を終え、新入部員が登場した回。「伴伸賢(ばん・のぶたか)」「関隆太(せき・りゅうた)」「人見裕希(ひとみ・ゆうき)」と一気にキャラが増えて最初は困惑しましたが、それぞれが異様に濃いのですぐに慣れましたね。(特に人見が男性だったのは地味に衝撃的)伴は幼い頃から宵越を見てきたからこそ彼の変化に誰よりも喜んでいるいい奴で好感が持てます。視聴者にも宵越の変化を実感させてくれる良キャラです。

 そんな新入部員を交えての練習は宵越と畦道、それぞれのチームへの意識について深く掘り下げられていました。自身の未熟さを理解しているからこそ、仲間の力にも頼っていく畦道の自分なりの戦い方には唸らせられます。また宵越は宵越で自分以外を見ていなかったことを反省して仲間にも目を向けるようになっていくなど着実にチームワークを整えつつあるのがよくわかりました。“個”としての自分を見つめ直し、“チーム”としての自分を磨き始める熱い回でしたね。

 

 

ましろのおと

第8話「音叉」

 今回はいよいよ雪たちの出番かと思いきやそうでもなく、そこまでの準備として朱利と結の関係の整理が描かれました。朱利と海人の板挟みに息苦しさを感じていた結が本音を吐き出して彼女らとわかりあう展開はベタですがほろりときます。特に朱利へのコンプレックスを打ち明けるシーンは「嫌い」と「ムカつく」は全くの別、として扱われていたのが素晴らしいですね。身近な相手だからこそ感情的になってしまうことを否定せず、それ故に親密な関係を築けることを描写したことに感嘆を覚えます。

 それ以外だと舞の演奏が印象的でしたね。綺麗な旋律には惚れ惚れしたものの、劇中でも言及されたように「鋭かった」のが耳に残りました。雪への対抗心からくるものなのか、他者を意識してばかりで自分自身を省みれていないことを音から察せられます。(幸いそれを聞いた雪が若干やる気を出したっぽいんですがね・・・・・・)相手の演奏をお菓子に例える不思議ちゃんな聡一にも辛口な評価をされたようですし、彼女の今後がどうなるか少し心配です。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第33話「ザボエラの奇策」

 バラン戦が終わった後も変わらず燃える展開が多いダイ大。今回はマトリフ師匠の本気の一端を見れました。ハドラーと同等以上の魔法を扱い圧倒する見事な腕前、大魔道士に相応しい活躍ぶりでした。体は老いたものの技術は健在、というのが歴戦の戦士といった風格に溢れていて非常にカッコいいです。またポップの前で見せた左右の腕それぞれで異なる呪文を扱う技術、そして「魔法使いはクールでなければならない」という教えが後々彼の戦いに大きな影響を与えていくことを思うとワクワクしてきます。

 一方でハドラーはかつてないほどの醜態を晒す羽目になってしまいました。後がないとはいえザボエラの卑怯な作戦に乗ってしまう辺り、本当に追い詰められているのだと感じられます。彼の今後を考えるとこの情けなさがかえって愛おしく感じますが、現時点ではかつてのクロコダインと同じように武人としての誇りを失ってしまった状態なので少々痛々しいです。ハドラーはここから如何にして再起を果たすのか、楽しみに待っていたいと思います。

 

 

ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ

第20話「たとえ力が強くても」

 今回は優れた力を持っているものの、間違った道を歩んでしまった者たちをフィーチャーした内容でした。前半はゼロの因縁の相手であるベリアルが取り上げられましたが、許せない敵であるベリアルに何か思うところがある声色を見せたゼロが印象的。ジードの一件もあるからでしょうか、堕ちてしまった先輩への理解を寄せるゼロの心情の変化が感慨深いです。『ベリアル銀河帝国』のド迫力なアクションとは対照的にしんみりさせられました。

 後半からはティガに対する悪のウルトラマンとして扱われているイーヴィルティガが登場。子どもの頃は“悪いティガ”程度の認識でしかなかったのですが、今見ると「マサキ・ケイゴ」の歪んだ思想に憑りつかれた結果暴走してしまった“哀れな被害者”に思えました。人の心は光にも闇にもなることを表している展開だと言えます。(しかもこの時点が後の人工ウルトラマン計画にも繋がることになるから何とも言えない)またイーヴィルティガを止めようとするガーディーのいじらしさには胸が締め付けられましたね。どんなに傷ついてもかつての相棒のために立ち上がる怪獣の姿は涙なしでは見られませんよ。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第49話「ロアロミン」

 遊我チームVSルークチーム初戦はロアVSロミン。これまで何度も精神的な成長を見せてきたロミンがロアに果敢に立ち向かう様子が描かれ大興奮しました。プリンセスGの存在を背負い盛り上がるデュエル内容は実に見事。後述のロアたちも含め、対戦相手とも共鳴し合い1つのライブであるかのように構築されていくデュエルは見応えたっぷりでした。敵と味方関係なく誰もが一体となれる素晴らしい戦いでした。

 今回のデュエルでロアの問題にもメスが入ったのがまた良かったですね。気丈に振る舞っていたロアがゲッタとウシロウの帰還ともに「仲間と共にステージに立つ」大切さを知る展開には驚きと喜びを同時に抱きました。特に44話のデュエルでリリースしたエース2体を特殊召喚するシーンで思わず感涙してしまいましたね。ゲッタたちを踏み台にするかのような描写にモヤモヤしていた中で見事な解決を見せてもらいました。

 

 

 スーパーヒーロー戦記と言えば、発表と同時にプロデューサーの白倉伸一郎のメッセージも公開されました。それがこちら。

 

 

 「歴史」「未来」といったワードが目を引く文章ですが、過去の作品に対するリスペクトを交えながらも現行作品の意気込みを語る内容は読んでいて目頭が熱くなります。同時に「今の作品を彩るために全力で爆弾投下してやるぞ」という白倉氏のとんでもない発言にも聞こえるのが非常に厄介です。喜べばいいのか嘆けばいいのか、複雑な気持ちにさせられます。

 しかし「未来を見据えて作品を作る」というのは創作者としては至極真っ当な思考と言えます。過去ばかりに目を向けるのではなく新しいものを作っていく精神はある意味で作り手たちの真理ではないかと思います。そういった意味も読み取れるので、何だかんだでいいこと書くな白倉P・・・・・・!なんて考えてしまいます。その言葉が嘘か本当かどうかは、夏公開の映画を見て確かめたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。