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2021年春アニメ簡易感想 その24

 

 

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 以前から製作が告知されていたメルブラの新作MELTY BLOOD: TYPE LUMINAの新PVが先日公開されました。発売日も9月30日に決定し、いよいよ本格的にメルブラが遊べるという実感が湧いてきます。新参戦キャラとして「琥珀」と「翡翠」の姉妹も発表されましたし、他にはどのキャラが続投してくれるのか楽しみです。さっちんは出ますよね・・・・・・?

 またゲームに関してとは別に、本作のタイトルにある「タイプルミナ」が今気になっています。型月において「タイプ○○」というワードは最強軍団「アリストテレス(アルテミット・ワン)」を彷彿とさせますが、それと同じようにタイプと名前にある本作には彼らと何か関係があるのでしょうか。タイプムーンではなくタイプルミナという名前からしブリュンスタッドと何か関連があるのではないか?と考えてしまいます。未だに明かされぬ存在たちについて新たな情報が知れるのではないかと思い発売までちょっとワクワクしてしまいますね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

憂国のモリアーティ

第23話「最後の事件 第一幕」

 ついにウィリアムの計画が最終段階に移行したのですが、これまでとは打って変わってウィリアム自身が貴族たちを直接殺しにかかる展開にびっくりしました。以前までの用意周到ぶりとは程遠い大胆な犯行ですが、人々の敵意を全て自分に集めるというのが彼の目的であるのならば納得です。人々の憎しみを一手に引き受け、悪の象徴となった自身をホームズに討たせることこそがウィリアムの真の目的なのでしょう。アニオタ的にわかりやすく説明するのならば、要は『コードギアス』のゼロレクイエムである。

 またウィリアムの「人が人を裁く権利なんてないと思っている」発言には衝撃を受けましたね。これまで幾度となく悪徳貴族を裁いてきた彼がそのように考えていたとは思いもしませんでした。しかしそれ故に自身の手を染めてしまう彼の度し難さを感じます。人を裁いてはいけないという真理を理解しているものの、そうしないと世界は正せないと考え着いてしまっているというのはあまりにも悲しい話です。

 そういうこともあってウィリアムの心理を理解したホームズが彼を救うために立ち上がる流れには興奮しましたね。ルイスといったウィリアム側の人間たちからも頼まれる中で「死なせない」と言ってのけるホームズの姿には惚れ惚れしました。(仲間たちが背を向けて離れていくウィリアム仲間たちが背中を押して応援してくれるホームズの対比も印象的)果たしてこの物語が行き着く先はどうなるのか、最後まで見届けたいです。

 

 

ドラゴン、家を買う。

第12話(最終話)「防衛する家」

 前回のラスト、ネルの自宅である王城に来た時点で勘違いされることになるのは予想していましたが、国王の張り切り具合に笑ってしまいました。城に突入する軍勢を迎撃するためのディアリアの説明は参考になりそうなものばかりで興味深かった一方、城が割とえげつない設計をしている点には少々引きましたね。現実の城もそういう設計がされているのでしょうが、実際に絵で表現されると何とも言えない気持ちにさせられます。

 しかしレティがネルの親子喧嘩を解決に導く展開には唸りました。彼の優しさがここにきて発揮される展開は中々に好みです。また国王も結構話がわかる人で脱出に協力的だった点も良かったです。7話の時も思いましたが、この世界の人間もモンスターとわかりあえるのだということがよくわかります。(※ただし勇者は除く)

 そしてラストのいい笑顔で笑うディアリアには驚きました。ここまで無表情を決め込んでいただけに印象に残ります。かつての相棒と共に見た景色を今の相棒と共に見て思いを馳せる、という構図も美しく、綺麗な余韻で終わりましたね。

 

 

総評

 ほぼほぼタイトルだけ見て視聴することを決定した作品。ヘタレなドラゴンがエルフの不動産屋に振り回されながら様々な家を巡るドタバタコメディで楽しかったです。多種多様の様々な家を巡る中で異なる種族のモンスターたちとの出会いとギャグが繰り広げられていくので毎回大笑いしながら見れました。様々なファンタジーRPGの要素をごった煮にして、それでいてどこか現実的なシーンもいれてくるのが非常にシュールで面白かったです。勇者に至っては頭のおかしい犯罪者扱いで笑いが止まりませんでした。

 それでいて「異なる種族との共存」にも目を向けた内容に仕上がっていたと思います。種族ごとに異なる生態がありながらも、集合住宅や闘技場といった形で共に暮らしていけることを描かれていました。人間たちも一部(勇者)を除いて理解がある人たちばかりだったのもあって非常に温かみがありましたね。レティ一行もピーちゃんやネルを迎えてからは疑似家族的な関係が形成されていったのが興味深いです。

 あと特徴的だったのはやはりナレーションが森本レオさんという点。『きかんしゃトーマス』の時ような抑揚でシュールな世界観を説明しだすのでどうしても笑ってしまいます。非常に面白い組み合わせだっただけに、ナレーションが入る場面が異様に少なかったのが不満ですね。話によってはナレーションが全くなかった回もありましたし、もっと森本レオさんの声を全面に押し出してほしかったです。

 

 

戦闘員、派遣します!

第12話(最終話)「強い相棒と賢い相棒」

 デストロイヤー!?何故デストロイヤーがここに!?(このすば世界から)逃げてきたのか!?自力で脱出を!?ロボットアニメの主人公と化したラッセル相手に如何にして対抗するのかと思っていたところ、満を持して投入されるデストロイヤーには度肝を抜かされました。『このすば』で脅威として暴れまわった超兵器が味方側として活躍するというのは中々に熱いですね。あとあっちのデストロイヤーとの関係性も気になるところです。(このすば世界のデストロイヤーも実はキサラギ製とかありそう)投入されてからの戦闘シーンは残念ながらカットされてしまいましたが、ニヤリと出来る面白いスターシステムでした。

 何より今回は六号とアリスにスポットを当てたのが良かったですね。アリスの作戦を疑わずに最後まで体を張る六号と、彼のために奮迅するアリスなど2人の信頼関係がかなり濃密に描かれていました。この2人は互いが互いを無条件で信じあえる“相棒”であることがよくわかります。(6話でアリスが放った「やっちまえ」を今度は六号が言い放つシーンもグッド)最後の最後で六号とアリスの気心の知れた仲が見られて面白かったです。

 

 

総評

 『このすば』作者の新作ということでウキウキしながら見たのですが、期待通りの作風に楽しませてもらいました。まともじゃない登場人物にキレキレのギャグシーンが組み合わさった独特の世界観はここでも発揮されていたかと思います。

 異世界(というか別の惑星)への侵略という名目で送り込まれた悪の組織の戦闘員の物語でしたが、異世界ものではよくある魔法に特撮もの染みたトンデモ科学技術で対抗する絵面がかなり新鮮でした。本作の特徴である「悪行ポイント」も特撮パロディものらしいユニークな設定で、それをどうやって貯めてどう消費していくのかという展開にも魅力を感じます。

 主人公の六号に関しては「悪の組織の戦闘員」という背景と本人の性格のおかげでゲスな思考や卑怯な戦法もすんなりと受け入れられました。上記の悪行ポイントも如何にして悪事を犯すことへの理由付けになっているのが面白いです。それでいて非情に徹しきれないお人よしの小悪党ぶりが面白い主人公でしたね。

 

 

ひげを剃る、そして女子高生を拾う。

第12話「母親」

 ついに来ました沙優の母親との対面。しかし母が予想以上にヒステリックな人物でぽんぽんと爆弾発言しまくる様子に困惑させられます。「あんたなんか産むんじゃなかった」という子どもに絶対言ってはならない言葉まで口にしてしまうシーンには開いた口が塞がりませんでした。沙優も沙優でひたすら感情的になっていましたし、互いに自分の言葉をぶつけ合う親子にはたじろぐばかりです。(そして両者の仲を必死に取り持つ兄の苦労人ぶりにちょっと涙が・・・・・・)

 しかし後半からの吉田の行動にはハッとさせられました。沙優の母への怒りを覚えながらもそれを抑え込む様子には見入ります。何より沙優の親としての“責任”を果たせるのが彼女しかいないからこそ頼み込む姿に驚きました。ただ単に母親を厄介者扱いするのではなく、両者和解の道を探そうとする吉田には感心させられましたね。吉田がついてきてくれて本当に良かったと思います。

 

 

聖女の魔力は万能です

第12話(最終話)「帰還」

 割と危なげな戦いや後始末もどうにかしてくれる聖女の力ってすげーっ!となった最終回。ユーリ師団長やアイラなどの助っ人も来て楽勝かと思いきや、甚大な被害を被ることになったのでちょっと意外でした。魔物を殲滅するためとはいえ森ごと焼き払うユーリが怖い・・・・・・しかしセイの魔力で森を丸ごと再生してくれた時は唖然となりましたね。

 そんなセイに関しては前回に引き続きホークのことを意識しまくりな様子が微笑ましかったです。ホークが傷ついただけで一瞬魔力解放しそうになりますし、彼のことを如何に想っているかが伝わってきます。そんな聖女の力の源が“愛”であることに帰結する内容にもほっこりしました。何はともあれ無事に大事なく円満に終われて良かったです。

 

 

総評

 女性向け異世界もの作品ということで視聴し始めた作品。緩やかなスローライフを送るのかと思いきや、スローライフからいつの間にか離れていく展開に意表を突かれました。主人公の力の強大さが明らかになっていくと同時に、彼女が解決していく問題がドンドンスケールアップしていくのが中々に面白かったです。物語そのものは山場が少なく、淡々としていてどこか退屈に感じるところもありましたが、穏やかな雰囲気のおかげで肩の力を抜いて見られる作品に仕上がっていたと思います。

 また主人公セイの恋愛エピソードも注目ポイントですね。絵に描いたような王子様であるホークとのドギマギしたやり取りにはついニヤニヤしながら見てしまいました。それでいて彼のアプローチに気付かない鈍感さも発揮するので少々ずっこけてしまいますが。あと個人的な推しキャラであるアイラの出番とセイとの絡みはもっと見てみたかったかもしれません。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第12話「悟空の使命」

 悟空の中には一体何人の人格が潜んでいるんだ・・・・・・前半は悟空が久々に大猿形態になったかと思ったら猪八戒でも沙悟浄でもない謎の悟空まで出てきて本当に驚きました。懐いていた諸葛亮に攻撃してきたり、八戒たちが苦しそうにしていたところもあって悟空本来の優しい性格とは別物であることがわかります。例の猿の仮面によって引き出されていた負の悟空の性格のようですが、あれがダークマスクの類だったというのはかなり意外な事実です。

 しかも悟空の過去でも不穏な情報がありました。これまでの悟空のイメージとはかけ離れた三蔵の邪悪の顔に衝撃を受けます。悟空の月の施設から逃げてきた発言といい、こちらが思っていたのとは真逆である三蔵のクロさが全開でしたね。この調子だと三蔵が残した「世界を救うためにハロを集めなければならない」という情報も本当かどうか・・・・・・

 悟空関連がひたすら不穏な一方、再会を果たした劉備曹操の共闘は熱かったですね。前作の頃とは違い、両者が息ピッタリで戦う様子からそれぞれの成長を感じ取れます。(特に劉備は駆け出しの若者だった頃から強くなったなぁ・・・・・・)その後の後半は『三国創傑伝』の総集編に入りましたが、個人的にずっと見てみたかったコンビが拝めて大満足の回でした。

 

 

 そんな感じで発売が楽しみなメルブラ新作ですが、その1か月前には月姫リメイクも控えているという状況に今現在、ちょっと頭を抱えています。他にも買いたいものが色々ある以上(デュエマとか)さすがにそこまで散財出来ないしどうしたものか・・・・・・最悪の場合月姫リメイクだけを買ってメルブラはしばらくおあずけになってしまうかもしれませんが、そういった可能性もある程度考えて購入計画を立てていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。