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2021年夏アニメ&ドラマ簡易感想 その4

 

 

 私事ですが、『SDガンダムワールド ヒーローズ』がここ最近総集編であることに少々退屈を覚えてきている中、以前購入した「曹操ウイングガンダム」のプラモをまだ組んでいないことに気付き、先日ヒーローズを視聴しながら組み立てました。曹操劉備の激戦が繰り広げられている様子を見て曹操を作るというのも中々に乙なものです。

 そうして素組みで作った曹操なのですが、想像以上のキットのクオリティに愕然としました。まずランナーの色の種類の多さに驚き、さらにシールも少量で済んだことにここ最近のキットの進化を感じ取りましたね。流石に細かい部分は塗装で必要なのですが、素組みの時点で十分に思える仕上がりになっているのでかなり満足度が高いです。SDガンダムもここまでクオリティが上がったんだなぁ、とかつての三国伝のキットに触れた身としてはキットの進化に感動してしまうような話でした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第1話「まだ名もないキモチ」

 NHKより放送されるラブライブの新シリーズがついにスタート。今回は主要メンバーが5人と過去作よりも少ないですが、その分1人1人の掘り下げをじっくりやってくれそうなので楽しみです。舞台が新設校という点も新しい空気を感じさせますね。

 しかしストーリーそのものは王道で懐かしさを覚えるものでした。自分が輝ける場所を探す少女たちが「スクールアイドル」という夢に飛び込んでいく様子を丁寧に描いている様子は初代『ラブライブ!』を彷彿とさせます。「みんなで夢を叶えていく物語」としてわかりやすく出来ていました。

 それでいて主人公の「渋谷かのん(しぶや・かのん)」が勧誘される側、というのが新鮮でした。これまでの主人公はみんな周囲を引っ張っていく存在として描かれていたので逆に引っ張られる立場にいる主人公と言うのは珍しく思いますね。人前で歌を歌えないコンプレックスと過去の失敗に怯えるかのんが勇気を持ってスクールアイドルの世界に一歩踏み込む様子が1話でしっかりと描かれたので彼女のことをあっという間に気に入りました。彼女を巻き込む形で物語を動かした「唐可可(タン・クゥクゥ)」の表情豊かなキャラクターも相まって一気に引き込まれました。ここから如何にして他のメンバーを仲間にしていくのか楽しみですね。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第2話「今も、ずっと、憶えてる」

 前回の衝撃的なラストの続き、生き延びた助手のその後が描かれた回。本作もう1人のヒロインであろう「夏凪渚(なつなぎ・なぎさ)」が登場しましたが、これまた強烈なキャラで度肝を抜かされましたね。強気なうえ行動のほとんどがかなり突飛で(おまけにむっつりスケベときた)当初はひと昔前のラノベヒロイン的キャラクターかと思っていましたが、後半になるにつれて腑抜けた君塚に喝を入れてくれる物申す少女だとわかり少々驚きました。生気の抜け落ちた主人公の心を癒してくれる新たな相棒としての役割を持っているのだと感じましたね。

 さらに彼女の心臓がシエスタのものであるとわかりこれまたびっくりしました。2人を引き合わせた運命に心臓の強い意志を感じさせます。彼女の心臓に想いを語りかける君塚のシーンは見ていて少々感極まってしまいました。

 そしてなるほどキャッチコピーにある「だけどその意志は決して死なない」とはこのことも意味しているというわけですね。ここからは名探偵の意志を異なる形で受け継いだ2人がコンビで活躍していくのだろうと期待がかかります。

 

 

かげきしょうじょ!!

第2話「銀橋を目指す者」

 本格的に始まった学校生活で先輩の指導という中々に怖いイベントが始まり戦々恐々。陰湿ないじめや嫌がらせなどはなかったものの、先輩たちの水面下での争いがバチバチに繰り広げられていて少々ビビりました。一見怖そうだけど案外面倒見がいいリサ先輩と、優しそうに見えて底知れぬ腹黒さを秘めている聖先輩の腹の探り合いが実に面白かったですね。

 さらにオスカルを目指すさらさが慣れないと言われる理由、そしてさらさ自身の過去についても触れられたのが印象的でした。女性故に歌舞伎の助六になる夢を諦めざるをえなかったからこそ、歌劇の世界を目指した彼女の苦い経験が感じ取れます。それだけに最初は泣き出すものの諦めない態度を見せるさらさにはスカッとしましたね。この子なら身長の高さすらどうにかしてオスカルになれそうに思えます。

 そんなさらさの可能性がラストのシーンで強く印象付けられる構成に仕上がっていた点がお見事。“スポットライトを浴びて圧倒的に映える人間”という人が存在することを知っている身としては、かなり説得力に溢れた演出でした。あとは舞台以外で活躍する裏方の人たちのシーンが微笑ましかったですね。彼ら在ってこその舞台ということを強く実感します。

 

 

うらみちお兄さん

第2話「先輩と後輩」

 やたら上機嫌かと思ったらすぐに気分が下がる人っているよね・・・・・・1話の時点で感じていた裏道の情緒の不安定さがさらに不安定と化しているような回でした。元気な時と暗い時の差がとにかく激しくて見ているこっちが心配になります。番組スタッフの無茶ぶりや子どもたちの純粋な質問を前にして少しずつ心が荒んでいく様子が描かれていたのでかなりヒヤヒヤしてしまいますね。また趣味がないことから休日は筋トレばかりしているという点も彼の危うさが良く表れているように感じます。

 また後輩の兎原との関係についても触れられたのが印象的でした。裏道に怯えているくせして火に油を注ぐ発言ばかりする困った後輩ですが、休日に遊びに来るくらいには先輩のことを慕っているのが興味深いです。裏道も兎原のことを何だかんだで必要としているようにも思えて面白いです。ラストのまんざらでもない笑顔が目に焼き付きましたね。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第2話「イケメン、小林!(いろんな意味で)

 イルルが果たして何話でデレるのかと思っていたら2話目でほぼ陥落して唖然。小林さんのTS問題も思ったよりもあっさり解決してしまい少々驚いてしまいました。女体の誘惑にかろうじて勝ち、その後のイルル救出劇でもほぼ物おじせずに戦う彼女の鋼のメンタルがこれでもかと発揮されていました。それはそれとしてメイド服を脱いだトールを見て萎えるシーンには爆笑してしまいましたが。

 またイルルの悲しき過去とそれからくる人間との確執について触れられたのも今回の大きな特徴。仲の良かった人間の子どもとの仲を引き裂かれ、人間を憎まざるをえなかった彼女の「もっと遊んでいたかったんだ」という叫びの悲痛さに胸が締め付けられました。そんな彼女と自分自身の過去を重ね合わせる小林さんの心情も印象的です。そしてその傷を分かち合うことで寄り添い合う2人の様子にホッとした気持ちにさせられました。わかりあうにはまだほど遠いけど、大きな一歩になりうる重要なエピソードだったと言えます。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第15話「歪められた正義」

 総集編第4弾。司馬懿の甘言に惑わされた曹操劉備の激闘が描かれました。自身の民を守る使命を果たすために暴君一歩手前まで行く曹操と、あくまで周囲に分け隔てなく寄り添う劉備異なる正義がぶつかり合う場面は何度見ても大迫力です。ここまでただ曹操に憧れていただけだった劉備が彼との考えと決別することで自分の正義を見つけ出す流れは本当に見事だと思いましたね。

 ただ内容とは別に総集編の方式に関しては苦言を呈したいところがあります。新規パートも特になく本編の映像をそのまま流すだけ、というやり方なので本編を既に視聴した身としては退屈で仕方ありません。せめてキャラたちによる声だけの解説や語り合いなどを挿入してくれれば大分変わっていたかと思うだけに非常に惜しいです。次回からようやく本編が再開されるようなのでその点に関しては楽しみです。

 

 

ガンダムビルドリアル

第5話「東海地区大会開幕」

 ついに始まる大会に向けての準備回。勝つために如何にして機体の練度を上げていくのかという課題を少しずつ解決していく様子が描かれました。ナナハチを送ってきた今泉の塗装がここにきて鍵になるというのが熱かったです。他にも女子グループのナナハチ破損事件と彼女たちと共にもう1体を製作する過程を経て新カラーのナナハチが完成していく辺りは青春に満ち溢れていて少々眩しかったです。(女子たちが提案したカラーリングが意味を為すというのが良いですね)

 またヒロとサツキの「ガンダムの大きさ談義」が彼らの抱える悩みに繋がっていくシーンが印象的でした。大きな悩みに押し潰されそうになるものの、冷静に見渡せば案外悩みがそこまで大きくないことに気付く。だからこそ悩み過ぎず前に進め!というメッセージを感じ取りました。あとは「原理主義」といったワードにちょっと吹いてしまったりしましたね。(その後に「好きなのはみんな変わらない」という言葉が出てくるのが素晴らしいです)

 そして始まった大会初戦ではかつて戦ったルミナスのダブルオークアンタとのバトルが展開されましたが、相手のトランザム対策として撃ちまくる構図が興味深かったですね。アニメのビルドシリーズでも度々取り上げられるトランザムの攻略法として狭いステージと弾幕を活かした戦法を取るのが面白いです。2回戦のVSネオジオング戦でも描かれたヒロのバトルセンスの成長ぶりも感じ取れました。果たして次回の最終回でどうなるのでしょうか。

 

 

 冒頭の件ですが、曹操のキットのクオリティに満足すると同時に、組み上げてから他のキットも欲しくなってしまう事態に今陥っています。まず劉備と並べてみたいですしヒーローズで絡んだ信長や佐助との組み合わせも見てみたい、しかし説明書によると張遼張郃、夏候惇に夏侯淵と組み合わせ遊びが出来るそうなのでそちらも揃えてみたい・・・・・・と中々に悩ましいことになってしまっています。SDガンダムは単価が安い分こうした揃えやすいとはいえ、全部買おうと思うとちょっと足踏みしてしまうのでどうするかもう少し考えようと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。