新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ウルトラマントリガー 第4話「笑顔のために」感想

それぞれの戦い

イグニスのギャグキャラ化とアキトのいじらしさにやられた件

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 星となったトレジャーハンター

 今回のトリガーはまさかのギャグ回。「大泥棒イグニスとケンゴたちの日常」とも言うべき内容でした。遺跡の発掘現場やナースデッセイ号に出没するイグニスにケンゴたちが振り回され、怪獣の出現によってさらにカオスな状況になっていく痛快さがありました。エバッサーの羽箒相手フィールドの魔法罠を全破壊しそうといった興味深いアイテムを使って自由奔放に周囲を引っ掻き回すイグニスが面白かったです。

 しかも問題なのがこのイグニス、前半までやりたい放題していた中、オカグビラが現れてからは情けない姿を見せ始めて呆然となりました。必死に背中にしがみついてからはケンゴたちに励まされ、奮闘空しくギャグアニメみたいな演出で飛ばされ星になっていく様子は実にコミカルです。とても前回ヒュドラムに対して憎悪の表情をぶつけていた男とは思えません。

 とはいえここまでやりたい放題やっているイグニスに対して少々フラストレーションが溜まっていたのもあって、吹っ飛ばされていく様子を見てスカッとしたという気持ちもあります。悪いことをしたものの失敗して報いを受ける展開は物語の構成としてバランス感覚がそこそこありました。何よりシリアスだけでなくこうした親しみ深い要素を持っているというのは個人的に大歓迎です。今後もトリックスターとして物語を面白くしてくれるといいですね。

 

 

  • 自分に出来ることを

 今回もう1つ語りたいのがケンゴとアキトの関係性の描写ですね。他の隊員同様イグニスに振り回される中、コンビとして上手いこと互いを助け合っていたのが印象的でした。装備開発以外でもケンゴのサポートをしてくれるアキトに萌え、彼の意図に応えるケンゴの奮闘には実に燃えましたね。

 個人的に嬉しかったのが遺跡とそれを元に様々な装備を作ったことに対する会話シーン。この辺りの「感心ばかりしてないでお前もしっかりしろ」とケンゴをたしなめるアキトの様子は、ケンゴの「みんなを笑顔にする」という夢を否定しないからこそへらへらしている彼に怒っているように感じました。ウザいと言いながらも彼の夢に関しては少し応援していることがわかるのがいじらしいです。

 他にもオカグビラとの戦闘ではオカグビラが追う謎の発掘物を使って誘導するファインプレーまでやってくれて驚きました。まだまだ戦い慣れしていないケンゴをこうしてサポートしてくれる優秀さに感嘆します。自分がウルトラマンになれなかったことで愚痴を零すものの、出来る範囲で精一杯戦うアキトがとても可愛らしくカッコいいです。イグニスに対して「ユナの方が極上だ!」と張り合ってくるところも実に面白おかしかったですね。ケンゴを支える相棒としてより期待していきたいところです。

 

 

  • 大地を掘り進む古代怪獣

 今回登場した怪獣は「古代地底獣 オカグビラ」。初代『ウルトラマン』をはじめとして様々な作品で登場するグビラの亜種のようです。原種が深海に生息しているのに対してこちらは地底より出現したことからくる名前のようですが、テッシンが「オカグビラってところか」と安直なネーミングを付けるシーンには笑ってしまいました。(そんなテッシンに対して「は!?」と答えるマルゥルが今回のここすきポイント

 パッと見原種のグビラと同じ姿をしていてどこが違うのか?と見ていたのですが、どうやら背中に苔のような、岩のようなボツボツが付いているのがこの種の特徴の模様。他にも原種以上に軽快に動き回っていたことから、やはりこのグビラは陸上こそが主戦場のようです。特に空高く飛ばしたトリガーを同じく高くジャンプして追撃するシーンにはびっくりしました。鼻のドリルも原種より使いこなしているし、下手をしたらこっちの方が強いかもしれない・・・・・・最終的にはパワータイプになったトリガーにクローで殴られて倒されましたが、その強さは良く伝わっていたかと思います。

 そんなオカグビラ戦ですが、ここまでの本作の戦闘シーンの中でもかなり気合が入っていたのが印象深いです。オカグビラが地中に潜ってトリガーを翻弄するシーンは長回しの連発で戸惑うトリガーの様子がよく出ていましたし、同時にオカグビラの地底怪獣に相応しい戦法がわかりやすく表現されていました。他にもグビラのような四足歩行怪獣あるあるの「背中にウルトラマンが乗って攻撃してくる」シチュエーションもキチンとやってくれて大満足。この先のエピソードでもこのような気合の入った特撮が見られると思うと楽しみですね。

 

 

 さてトリガーもいい感じに盛り上がってきたところなのですが、来週は何と総集編になる模様。こんな早い段階で行われると製作は大丈夫なのだろうか・・・・・・とちょっと心配になってきます。ともあれ製作側もキチンと作っていると思いますし、焦らず騒がず本編再開まで待っていたいと思います。次回の感想に関しては未だ検討中なので、もしからしたら書かない可能性があります。その時はご了承ください。

 

 

 ではまた、次の機会に。