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デュエル・マスターズ キング! 第16話「タイムスリップパニックっ!るるとジョーのパラレルデュエマ!」感想

時を越えるラーメン(あとカレーパン

2話のネタといいスタッフにBTTF好きがいると見た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ポイントカードで改変される歴史

 今回のデュエマキングは前回に引き続きドキンダンテ攻略のためのジョーの奮闘が描かれました。ジョーが母親のでこちゃんこと切札るるに直接問いただすことになったものの、バサラのことについてほとんど知らないというのはほぼ予想通りのシーンから始まったのでどこか安心感を覚えます。バサラに関して彼女は接点らしい接点がなかったので当然と言えますね。

 ならば過去のるるに聞いてみようということでタイムスリップしたわけですが、うっかり1500年前にジョーがラーメン屋のポイントカードを落としたせいで未来が変わってしまう展開に唖然となりつつ爆笑してしまいました。こういったちょっとした小物を落としたせいで歴史が改変されてしまう、というのはタイムスリップを扱った作品ではよく見られるのですが、理由が理由だけに笑いが止まりません。前回の予告の時点ではジェンドルたちガットルズの仕業とばかり思っていたので、原因がジョー自身というネタは意表を突かれた気分です。

 その上ジョーの余計な一言のせいで若かりし頃のるるの勝太への想いが失意となり、同時にジョーが薄くなっていくのも面白かったです。過去の両親がくっつかない未来になることで2人の子どもである主人公が消えてしまう、という流れは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下「BTTF」と表記)をはじめとした作品で見られる伝統あるタイムパラドックス展開なのでとても懐かしい気分に浸れました。(近年のタイムスリップを扱った作品は「本来の歴史を改変することで別の歴史がパラレルワールドとして発生する」方式*1が多い気がするのでなおさらBTTF方式が懐かしく感じます。)そしてデュエマ中にドンドン体が薄くなっていきながらもなおデュエマを継続する絵面はかなりシュールでした。そういうこともあって今回はタイムスリップものあるあるをギャグとして手堅くまとめた印象を受けましたね。BTTFを意識したネタといい、かなり楽しめました。

 

 

  • 父の面影を背負って

 そして今回は何と言っても中学生時代のるるが登場したのがポイントですね。歴史が変わって店がラーメン屋になっても祖父と変わらず暮らしていることに安心感を覚えます。でもカードショップだった頃の滝川って河越じゃなくて八尾町にあったような気がするのdくぁwせdrftgyふじこlp

 そんなるるですが少々強引なところは相変わらず、しかしジョーに対してはちょっとした優しさを見せてくれるのが嬉しかったです。ジョーのことを無意識のまま息子だと理解しているのかもしれない、などといったことが考えられるのでほっこりします。また勝太への愛情の熱さも相変わらずで、海外に修行に行っている勝太に直接会いに行くと決意するラストには感動しました。自分の感情をストレートに押し通そうとする彼女の姿にやはりでこちゃんはこうでなくっちゃ!と思いましたね。

 そしてジョーに関しては要所要所で勝太の面影を感じさせていたのが印象的です。るるのために髪型を勝太と同じものにした時などは一瞬ですがかなり驚かされました。髪型を変えるだけで一気に勝太っぽくなる辺りは流石息子、といったところでしょうか。そしてデュエマパートではその活躍ぶりから彼女がジョーから勝太の姿を見る、というシーンが入ったので余計グッときました。見た目だけでなくデュエマにおいてもジョーは勝太の息子だとわかる描写が入って嬉しかったですね。ジョーとるる、そしてここにはいないものの勝太の家族の微笑ましい様子が見られて大満足です。

 

 

  • 遥かなる時を駆ける輝かしき革命龍

未来(みらい)の法皇(ほうおう) ミラダンテSF(スーパーフューチャー) 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団
パワー12500
▪️革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン(自分の光または水のコスト5以上のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
▪️T・ブレイカ
▪️ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、光か水のコスト6以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

 過去のるるが使用した切り札。《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の合成元でもある《時の法皇 ミラダンテXII》のリメイク版です。(『キング』29話に登場した《蒼き守護神 ドギラゴン閃》と似たようなポジションですね)過去のミラダンテと比べてかなり機械的な姿になっており、特に顔に黒いマスクのようなものを装着している点が気になります。SF(スーパーフューチャー)の名前からして、もしかしたら通常のミラダンテたちがいた時代よりもはるか先の未来から来たサイボーグミラダンテなのかもしれません。*2

 基礎スペックはコスト8にパワー12500、それにT・ブレイカーとミラダンテXIIとほぼ同じ。(パワーはこちらの方が500高いのが嬉しいポイント)革命チェンジも持っており見た目以上に早く出せるのも同様です。あちらと同じ感覚で出すことが出来るでしょう。

 しかし能力に関してはミラダンテXIIとは大きく異なっています。まずあちらが持っていた召喚ロックがなくなっており、相手の行動を制限することが出来なくなっています。コスト7以下のトリガークリーチャーを踏んでしまう恐れがあるため勝負のキメや防御札として使うのには向いていません。

 代わりに呪文の踏み倒し能力が大幅にパワーアップ。ファイナル革命となったこの能力は唱えられる呪文のコストが1上がり、さらに水の呪文も可能と対応範囲が広がりました。このちょっとした変化が重要で《ヘブンズ・ゲート》や《「祝え!この物語終幕を!」》、《超次元ガロウズ・ホール》といった強力呪文を唱えられるようになったのは非常に有用です。おまけに1枚ドローも付いているので呪文が引けなくても十分にアドバンテージが取れるでしょう。

 これらの点から相手に何もさせず勝負を決めるフィニッシャーよりも、味方の展開といったさらなる動きへと繋げる潤滑油としての運用が基本となってくるでしょう。上記の呪文の他にも《天門ノ裁キ》や《超次元マザーホール》などで展開するのも良し、《零分後の世界》や《執拗なる鎧亜の牢獄》による除去を行うのも良しと組み合わせは非常に幅広いです。はたまた《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》や《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》といったインパクトドラゴンと革命チェンジし、そのカードの呪文側をそのまま唱えるのもありですね。

 またこのカードのちょっとした特徴として、ファイナル革命が初の任意発動というものがあります。過去のファイナル革命持ちが強制発動だったことと比べると柔軟性が上がっており、使わないという選択も可能となっています。もし同じターンに別のカードのファイナル革命を使いたい場合などは、先にこのカードを出す際に使わず本命のファイナル革命まで取っておくという面白い芸当も考えられますね。本命を先に出せばいいじゃん。

 以上のことから呪文を主体としたデッキでの投入が検討出来ます。パッと思いつくものでは【ロージアダンテ】にヘブンズ・ゲートなどと共に入れる案などがありますね。ミラダンテXIIのリペアとはなりませんが、場合によっては展開力が跳ね上がるかもしれません。

 過去のミラダンテとは異なるため使い勝手も大きく変わってきますが、真価を発揮した時の底力は歴代にひけを取りません。今後このカードを使ってどんなデッキが考案されるか楽しみです。

 

 

 そして次回はついに来ました赤城山バサラ登場!ジョーにとって憧れの存在でもある彼がこうして再び出てくれるだけで感無量です。しかもNo2をはじめとした「レアキラーズ」まで出てくるらしいのですから余計驚きます。(コジローも出ているということは、彼がレアキラーズに所属している頃の時間に来るということでしょうね)果たしてジョーとバサラのデュエマはどちらが勝つのか?ここ最近ずっと探っているドキンダムの弱点は見つかるのか?どちらにせよ次回は絶対に見逃せませんね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:この方式を取り入れた有名な作品として『ドラゴンボール』や『アベンジャーズ エンドゲーム』があげられる。

*2:SFという表記からして「サイエンスフィクション」の意味も込められているかと思われる。