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デュエル・マスターズ キング! 第15話「ドキンダムの弱点を探れっ!あのデュエマウスは今…」感想

昔も今も、夢を追ってぎゃっはー!!

落ちぶれても相変わらずのデュエマウスに安心した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 落ちぶれデュエマウスの復活劇

 今回のデュエマキング!は待ちに待ったデュエマウス登場回。ドキンダンテ攻略のため、ドキンダムXについて知っているかもしれないバサラを探すことになったジョーたちが(ジョーがバサラのことをきちんと「師匠」呼びしているのが良き)、バサラの居場所を知っていそうな人物としてデュエマウスをロックオンする展開から始まりました。

 何と言ってもデュエマウスの現在が明かされるくだりには驚愕しましたね。デュエマンチカンなる猫キャラたちに人気で負けてデュエマ―ランドから去ることになり、今は解体作業員として体を酷使する日々・・・・・・そんな事情がテレビで紹介されるシーンはかつてのデュエマウスのことを知っている身としては非常にショッキングな情報でした。そして実際に会ってみたらテレビで紹介されたことのほとんどはやらせ(演出)だったというのも中々にひどい話。仕事を辞めてパチンコや競馬に打ち込むという朝の子ども向けアニメにあるまじき醜態を晒す姿には開いた口が塞がらなかったです。(デュエマウスの腹黒さを考えるとある意味で納得いくところもありますが)

 そんなデュエマウスに少々落胆したものの、ジョーたちがあの手この手でデュエマウスを復活させようとしてからが良かったですね。如何にしてもう一度人気になれるか模索する中、デュエマウスが純粋にジョーたちとはしゃぐ様子が描かれたことにほっこりしました。とっておきのネタとして中身である忠次郎が出てくる小ネタや、それに対するジョーの反応が興味深かったです。当初は色々と荒んでいたデュエマウスも、ジョーと遊んでいる内にかつての「子どもたちに人気者のデュエマウス」に戻ってきているように感じられる演出が素敵でした。

 何よりジョーと別れた後に挿入されたラスト、子どもたちと再び触れ合うために作っているとテレビに紹介された「デュエマウスランド」を運んでいるシーンには感動しましたね。ジョーとの対面時は「テレビのスタッフにお金を貰ったからやっただけ」と言っていたのに、実際にちゃんと作り続けていた辺りにデュエマウスのいじらしさが垣間見えます。当初の目的であるバサラの居場所については結局明らかになっておらず、本筋は一向に進まなかったのですが、落ちぶれたものの“夢の国のネズミ”として夢を追い続けているデュエマウスの“粋”を感じさせる満足度の高い回だったと言えます。

 

 

  •  帰って来た猿と楽しいデュエマ

 今回はレジェンド回ということでデュエマウスが強く推されていましたが、他にもモンキッドがようやく戻って来たのも特徴的でした。デュエマウスと同じ現場で働いていて、彼とは顔見知りというのが面白いです。一方で現場の親方に修行と称して体よくタダ働きさせられていたという事実に涙がほろり・・・・・・ともあれモモダチも2匹揃って残りはキャンベロのみ。あの子が今どこで何をしているのか気になってしようがありません。(そしてキャンベロがどの過去クリーチャーと合体するのかが楽しみですね)

 あとは今回のデュエマパートが見ていて楽しかったです。デュエマウスは当時と同じ【九極侵略】で戦う中、《ケンザン・チャージャー》や《歓喜の歌》といった新規カードで強化していたことには驚きました。過去作のキャラも今の戦術を取り入れて強くなっている、ということがわかるのは見ていて嬉しいです。他にもケントナークが《四極 キジトロン》、モンキッドが《六極 サルーエル》と同モチーフの相手に対抗心を燃やして戦うシーンにもニヤリときました。同じ桃太郎と3匹のお供モチーフのカード故の遊び心溢れる演出でしたね。

 

 

  • 天を舞う星を光らせる、超パワーの猿龍

モンキッド <ライゾウ.Star(スター)> 自然文明 (7)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アース・ドラゴン/レクスターズ
パワー16000
▪️スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから選び、出してもよい。

 修行(という名のタダ働き)を経てパワーアップした《モモスター モンキッド》の進化形態。「神化編」で初登場した連ドラ用の大型進化ドラゴン《超天星バルガライゾウ》の力と合体した姿です。以前から忍者っぽい要素を持っているモンキッドとサムライを種族に持つバルガライゾウの組み合わせが上手いことマッチしています。後述の能力も含め粋な合体デザインと言えるでしょう。

 カードとしてはコスト7にパワー16000のT・ブレイカーとコストが重い分スペックは上々。そのパワーから大抵の相手にはバトルで勝てるので攻撃要員としても使えるのですが、同じ自然のスター進化に《ケントナーク <ディルガ.Star>》がいます。パワー、能力共に単純に殴るだけならこちらに分があります。なのでこのカードを使う場合は目玉のcipを活かすことになるでしょう。

 それこそ登場時にマナブーストした後、マナゾーンの進化クリーチャーを踏み倒せる能力。序盤の内にマナに埋めてしまった進化クリーチャーの利用はもちろんのこと、踏み倒したい進化クリーチャーをマナゾーンに置いて出せるので進化クリーチャーを多く搭載したデッキではかなり便利な能力です。マナの枚数以下という制限はあるもののその前に1マナ増やせるのでよほどのことがない限りはマナとコストが合わない、なんて事態には陥りにくいです。仮にこのカードを正規コストで召喚した場合、マナ1枚追加で8マナの進化クリーチャーを出せますね。

 踏み倒す対象としてまずあげられるのが《ボルシャック・モモキングNEX》。同じレクスターズを踏み倒せるのでこのカードをもう1枚山札から出してさらなる展開を狙えます。他には元ネタであるバルガライゾウを出すのも良いですね。この場合進化元を場に用意出来ていなくても出せるマナ進化が強みとなってきます。ドラゴンを種族に持っている点も活かして【バルガライゾウ連ドラ】に入れておくと意外な活躍が見込めるかもしれません。

 またその性質上究極進化クリーチャーを出せるのが大きなポイント。このカード自身を進化元にして出せばいいので普通に究極進化を召喚するよりもかなりお手軽になっているのが魅力的です。踏み倒す究極進化としてはさらなるクリーチャー展開用に《森羅パンゲア・ムーン》、豪快に呪文を唱えるならば《森羅サンダー・ムーン》、純粋に打点強化したい場合は《ヘビー級ヘビー》辺りが考えられます。究極進化をコンセプトにしたデッキにとっては救世主のようなカードになってくれるでしょう。

 総じて堅実に展開をするのも良し、ロマン溢れる究極進化を狙うのも良しとサイズの大きさに反して進化クリーチャーへの細やかなサポートを行える優秀なカードです。cipを使った後は準ファッティになってしまうのが難点ですが、この先のファンデッキを支える有用カードとして活躍していってほしいですね。

 

 

 さて次回は“でこちゃん”こと切札るるにスポットが当たるようです。今回バサラの居場所を知っているかも知れない人物としてデュエマウスがあげたことからジョーが聞き出すようですが、案の定知らない模様。(まぁバサラとるるは個人としては接点がほとんどなかったからなぁ)

 さらに予告によるとタイムスリップした結果、本来とは異なる過去が待っているという驚きの展開が見られるとのこと。この歴史改変はやはりガットルズの仕業なのでしょうか?この変わってしまった過去が物語にどう影響をもたらすのか気になるところです。他にも若い頃のるるとの親子対決、さらにミラダンテの新しい形態も登場するっぽいのでそれも含めて楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。