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2021年夏アニメ簡易感想 その12

 

 

 東京2020オリンピックが閉会して1週間が過ぎようとしています。始まる前から色々とトラブル続きで大変でしたが、どうにかきちんと終わることが出来てちょっとホッとしました。

 僕自身オリンピック開催中は様々な競技を見て楽しみましたね。特に印象深いのが体操の競技で、少ない動作で凄まじい動きを魅せる選手たちに圧倒されました。特に1人1人の選手の演目の間に挿入されるスロー映像を見ていると、あのわずかな屈伸だけでどうやってあれだけの跳躍力を生み出しているんだ・・・・・・!?と驚愕さずにはいられません。人体が発揮するパワーの奥深さを目の当たりにした気分です。

 他にも女子サッカーやスケボー競技、サーフィンなど様々な競技を見ましたがどれも面白かったです。僕自身東京オリンピックに関しては思うところがあるものの、いざ始まってみると何だかんだで楽しめたと思います。こういったスポーツ観戦は今後も自分のペースでしていきたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第2話「ドゥルジ嬢は疑わない!」

 今回はジャヒーの配下の1人であった「ドゥルジ」が登場しましたが、ジャヒーに対する妄信ぶりと彼女とは大違いの生活ぶりに驚きました。どんな状況でもジャヒーが優れた上司であることを疑わない、若干Mっ気が入った忠臣キャラには狂気を感じます。人間界で成功していることに関しては、ジャヒーの魔界での采配が悪かっただけで彼女自身は元々ここまで出来る人材であるのだと思いますね。

 対するジャヒーは見栄を張ってばかりで情けない可愛さに溢れていましたね。ドゥルジの勘違いに乗って自分の存在を大きく見せようとする姿などは見ていられないほどみじめで妙に愛らしいです。後半はその虚栄心から始めた魔石探し(現場猫の「ヨシッ!」をアニメでやるとは)で遭難してしまいましたが、雛鳥を助けるシーンは正直ちょっとカッコよかったです。その後の大家におぶってもらうシーンも含め、見栄を捨てて素直になることも重要であると感じさせられました。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第3話「クーカー」

 ラブライブシリーズにおいて最も重要と言える第3話。(歴代作品と同じようにライブシーンで後のメンバーが全員揃っている要素がここすきポイント)3週間ぶりとなる本作では正道とも言うべき成功をおさめた内容でした。トラウマを克服出来ないでいたかのんと誰よりも不安でいた可可が互いを支え合う形でステージの前に上がれただけでなく、千砂都たちの応援もあって歌いきってみせる様子に感動しました。「1人ではない」ことに勇気づけられる展開でしたが、それがただ2人だからというわけではなく、観客たちの応援も合わせて完成するライブの重要性も示しているのが非常に素晴らしいと思いますね。

 また2話の時点で大分濃かった可可のキャラクターが今回花開いたように思えます。足手まといかもしれないと悩むかのんを励ますものの、実は彼女の方がかのんの存在を必要としていたことがわかるシーンはそのいじらしさと健気さに心打たれました。自由奔放である一方で、他人を気遣い夢のために一生懸命になれる可可のことが一気に好きになれましたね。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第6話「紅蓮の悪魔、氷の女王」

 前半のロボットバトルに唖然となりながら、シエスタと君塚の関係について大きな見どころを感じた回。敵のヘルとの死闘ぶりもさることながら、自分の身に関しては割と無頓着なシエスタが君塚に叱られるシーンが印象的でした。助手の身の安全には敏感な分、余計自分を大事にしない彼女のスタンスが際立ちますね。どこか浮世離れした探偵を人として引き留める構図は現代編における君塚と渚の関係に通じるところがあります。(過去編では引き留める側だった君塚が現代では引き留められる側、という違いはありますが)君塚に対し「勝手に死ぬような真似はしない」と誓うシエスタにホッとしましたが、彼女の最期を考えるとこの誓いにちょっとした物悲しさを覚えましたね。

 そして後半では自称17歳の幼女「アリシア」が出てきてこともありラブコメ感が増してきていましたね。アップル抜きアップルパイのくだりはちょっとクスッときます。と癒されていたら現代で唯が付けているサファイアの情報が出てきて驚きました。この過去編はどうやら唯の今の状況に繋がっていくようなので、次回にワクワクしてきますね。

 

 

かげきしょうじょ!!

第6話「スターの片鱗」

 今回は予科生たちのロミオとジュリエット」の演技が見れる興味深い回でした。生徒のわがままを理由に上手いこと彼女たちの実力を図る場を設けるファントム安藤の手腕には舌を巻きます。また演技を通じて各キャラの特徴が大きく掘り下げられたのも印象的です。プレッシャーに押しつぶされながらも厳しさも必要なことを教えてくれる薫、妹に対して何かしらの仄暗さを見せる千夏とそれぞれの抱える問題が一気に浮き彫りになってきました。中でも愛が漢字を読めないという事実には驚愕しましたね。

 そしてさらさの演技力に感嘆を覚える一方、「トップにはなれない」と言われてしまうラストに驚愕しました。映像を見ただけで対象になりきれるいわゆる「憑依タイプ」として優秀なだけに、オリジナルの表現力が皆無な点が問題視されているのでしょう。劇中でも台本読みに対して苦手な様子がありましたし、“他人”になりきれても“自分”を出せないというのは確かにトップに向かないと言えますね。

 といった感じで各キャラの課題が提示されましたが、基本みんな仲良く自主練に励むので暗い雰囲気などをほとんど感じずに見れました。トップの席を奪い合うライバルながら、蹴落とし合うよりも力を合わせる方向性を見せてくれる内容に癒されます。

 

 

うらみちお兄さん

第6話「思い出せない例のあれ」

 どうしても名前が思い出せないという状況、あるよね・・・・・・と親近感が湧いてくる序盤に魅せられた今回。前半のお悩み相談のコーナーは子どもたちの容赦のない質問攻めが始まっていて少々気の毒でした。特にリアルの買い物の様子を親子に見つかった場合の話などは子供番組の出演者全員の悩み何だろうなぁ、と思わずにはいられませんでしたね。(今回は「別人だろう」と判断されましたがそれがかえって辛いという)

 そしてメインである慰安旅行のエピソードは中々にエグかったです。遅れると交通費自腹、不参加だと欠勤扱いという実質強制参加の旅行に闇を感じます。そうして渋々参加した裏道以外も無理して楽しそうに振る舞っている姿を見せてくるので、果たしてこの旅行を心の底から必要としている人間は存在しているのだろうか?と疑ってしまいます。とはいえ男子と女子でそれぞれ賑やかにつるむシーンもあったのでそこまで悲惨ではなかったですね。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第6話「合縁奇縁(片方はドラゴンです)

 人とドラゴンの関係の在り方を3つに分けて描いた今回。ルコアから主導権を握ろうとする翔太くん、ファフニールとは対等な友人でありたい滝谷さん、そして難しいことを考えずにカンナと友達として遊び続ける才川と三者三様の付き合い方が見られました。小林さんとトールを筆頭に「異種族間の交流」を取り扱っている本作ですが、ドラゴンとの絆の形は1つではないことを実感させてくれます。

 ドラゴン側から見ても相方の人間との付き合いに様々な意義を見出しているのが面白いですね。特に翔太君のことを気に入って彼の元に長くとどまってくれているルコアの現在は興味深いです。以前から周囲に対して干渉しすぎることを良しとしない、傍観勢らしい性格であることが度々伺えたので、彼女にとって翔太くんがどれだけ特別な存在なのかが伝わってきました。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第19話「悟空の記憶」

 長らく不明だった悟空の過去が明かされましたが、予想していた通り少々キツい展開でした。沙悟浄猪八戒、そして「三蔵ストライクフリーダムガンダム」との旅で「弱いものを守るための強さ」などの大切なことを学んだものの、その想いを黒い三蔵に利用されるシーンは衝撃的でした。三蔵たちに何があったのか、黒い三蔵が何者なのかといった点も謎のままなのでその辺りの真相も気になってきます。

 何より「大切なものを消し去ることで苦しみから解放されたい」という悟空の願いが明かされたことが何より辛かったですね。黒い三蔵の傀儡と化してしまい生き続けたことに対する負い目からか、あるいは苛烈すぎる自分のことが許せないからか「楽になりたい」と口にする彼の姿に胸が痛みました。(だからこそ彼のために生き抜くことを宣言する劉備の言葉に感動を覚えますね)悟空にはもっと自分のことを好きになってほしいと願うばかりです。

 

 

 オリンピックに関しては他にもアニメやドラマについても思うところがあります。今季のアニメやドラマはいくつか遅れて始まっている作品が多い印象で(ジャヒー様とか)、調べてみた感じですと「オリンピックで途中休止になるなら後から放送した方がよい」といった理由があると予測されます。仕方ないとはいえ早く見れないのはじれったいと感じてしまいますね。とはいえそういった作品も無事放送されてきたので、これらの問題はひとまず置いておきながら楽しんで視聴していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。