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2021年夏アニメ簡易感想 その22

 

 

 

 先日、ガンダムシリーズの新たな展開が公開されました。2022年に始動するという映像作品とのことですが、3作も作られるという事実に驚かされます。

 何と言っても気になるのがテレビアニメ最新作の機動戦士ガンダム 水星の魔女。『鉄血のオルフェンズ』以来のテレビアニメ(オルフェンズが既に7年前という事実にビビる)ですが、どんな内容になるのか予測のつかないタイトルにドキドキします。これまでガンダムシリーズでは火星圏や木星圏の物語を展開してきたこともありましたが、何気に水星を扱ったことはないので余計に期待してしまいます。今のところタイトル以外の情報がないのでこれ以上語れるはないのですが、新作も楽しみ、という気持ちだけここに書き留めておきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※『SDガンダムワールド ヒーローズ』総評は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第6話「ジャヒー様は勝てそうもない・・・」

 前回登場した魔法少女が再び登場しましたが、『このすば』のダグネスを彷彿とさせる変態キャラだとわかりドン引きしてしまいました。植木鉢を落とされてハァハァしている様子は完全にドMキャラのそれでギョッとしてしまいます。「魔石がもたらす不幸から人々を守る」というお題目を掲げていますが、不幸を身に受けて感じたいのが本音なのではないかとどうしても疑ってしまいますね。

 そんな魔法少女に魔石を奪われてからのエピソードは、やはり酔っ払い大家が目に焼き付きましたね。絡み酒&泣き上戸と化すジャヒーに対し、彼女をことを褒めちぎってくる大家の姿はあまりにも鮮烈でした。普段は家賃を巡ってジャヒーと死闘を繰り広げる間柄ながら、内心では彼女のことを認めている辺りにエモさが止まりません。お姉ちゃんっ子である点も可愛くて良いですね。(あと連写しまくる店長は中々に良い性格している)

 そしてお約束と化したCパートはジャヒーの食生活が描かれましたが、毎日もやしをアレンジして乗り切ろうとするやり方に涙が出てきます。そういえば中の人は『ボンビーガール』でパンの耳をご馳走にしていたっけな・・・・・・というエピソードを思い出してしまうほどに切ない内容でしたね。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第7話「決戦!生徒会長選」

待ちに待った恋のエピソード。生徒会選挙を主軸に進めていくのかと思いきや、あっという間に終わりむしろその後が本番という構成に驚かされました。頑なな恋の家庭の問題、そしてラブライブシリーズでは逃れられない運命と化した廃校の危機(虹ヶ咲を除く)と衝撃の情報が次々と出てくる後半は見どころ満載でしたね。(ただ「公約違反」や「リコール」といった選挙用語が数多く出てきた前半も面白かったです

 何と言っても恋の抱えているものの重さに胸が痛みました。亡き母から託された学校を守りたいがために公約違反までして嫌われ者になる彼女の不器用ぶりも察せられますが、女子高生が背負うにしてはあまりにも大きすぎます。スクールアイドルを毛嫌いする理由などは未だ不明なものの、これも母親の問題が絡んでいそうですね。家族の残したものに縛られた彼女が如何にして救われるのか次回が気になります。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第11話「希望の中の光」

 シエスタのまさかの登場に唖然となった今回。君塚がカメレオンと戦う最中の幻覚(?)の中で登場しただけでも驚きましたが、アリシアを救うためにわざとヘルに自分の心臓を奪わせた彼女の作戦に目が点になりました。中々にホラーチックな作戦ですが、それ以上に自分が死ぬことになってもアリシアを救おうとする決意に開いた口が塞がりません。君塚が泣きじゃくるのも納得というところです。

 しかしながら依頼人のため」というシエスタ独自の考えと、自分のやり方に全く後悔していない彼女の姿が良かったです。彼女なりの探偵としての決意と意思を君塚に託して消えていくシーンには少しだけウルッときました。ただラストに渚の体で登場したことにはこれまた驚きました。ずっと気になっている渚の心臓移植の過程が次回いよいよ明かされるのでしょうか。

 

 

かげきしょうじょ!!

第11話「4/40」

 文化祭の寸劇のオーディションが行われることになった今回。演目が6話の時と同じ「ロミオとジュリエットということ、そしてさらさが再びティボルトを選んだことに驚きました。以前“自分”を出せていない問題が指摘されていましたが、リベンジにあたってティボルトとという登場人物を深く読み込み、そして自身の体験を乗せることに気付いていく場面が良かったですね。物語をどう思ったのかに加え、自身の過去の体験を組み込むことで“自分”を出していく、という見事な答えを出してくれたと言えます。

 対する愛は準備段階ではさらさにアドバイスするなど頼もしさを発揮してくれたのですが、いざオーディション本番に追い詰められる様子が面白すぎて吹き出してしまいました。恋を知らない実体験故に真剣に悩む姿は背景の演出もあってかなりコミカルでした。そこからさらさとの出会いを含めた友情の記憶を乗せて演技していくようになることで視聴者も笑いから感動に切り替えられたのでこれまた楽しかったですね。

 

 

うらみちお兄さん

第11話「運命の出会い」

 寝違えた日に限って首を酷使する目に遭うのは不運すぎる・・・・・・これまた過酷な撮影現場の中、「右左マン」とかいう謎の新キャラを演じる羽目になった裏道に笑いが止まりませんでした。首を振り向きたくないがために口で説明するだけで全てを終わらせようとする裏道の必死さがこれでもかと伝わってきて面白かったです。そのうえ右左マン(と懐かしのシソの神)が人形になる展開も含めて腹筋が崩壊しそうになりました。

 しかしその後の木角メインのエピソードが中々に考えさせられる内容に。常に仕事に対してストレスを感じている彼の大学時代の悲惨な思い出に胸が痛みました。“夢”に縛られてしまったことで自由を掴めなくなった人間の悲しい性は『仮面ライダー555』の「夢は呪いと同じ」という言葉を思い出させてくれます。それだけに木角の元カノらしき人物とその子どもの登場には目を見開きましたね。夢に縛られ続けたもののそれが意外なところで帰ってくる、という数奇なオチを見た気分です。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第11話「プレミアムシート(特別料金はかかりません)

 エルマ、カンナときて今度はトールにスポットが当たった回。前半は小林さんの腰痛問題を如何にして解決するか、立ち塞がる種族間の価値観の違いに再び悩むトールの様子が見れました。8話の風邪のエピソードでも見せたトールの「異なる価値観を理解しようとする姿勢」が見られたのが印象的です。そうして得た答えもなんてことのない、簡単なものだったというオチも微笑ましいですね。

 そして後半は終焉帝によって語られるトールの過去のお話。混沌勢や調和勢たちの成り立ちや何故トールが傷を負って人間界に来たのかなどが一気に明かされ驚愕の連続でした。中でも単身神に挑むトールの無謀さにも驚かされますが、同時に彼女の不器用さに涙が出てきます。しがらみに疑問を持ちながら自由を求めるあまり、自分自身を見失ってしまう、ある意味で父親と似ている真面目な生き方が現在のトールを形作っているのだと確信しました。それだけにラスト「メイドになりたかった」という願いを見つけ出したことにほろりときました。前半のエピソードも合わせて、簡単ながらも難しい答えに辿り着くまでの過程を描いた回と言えます。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第24話(最終回)「選んだ未来」

 『三国創傑伝』から始まった壮大な物語もついに完結!世界を救うために立ち上がるヒーローたちの活躍がきっちりと描かれており、最後までとことん楽しめました。

 前半は三蔵VS窮奇、諸葛亮VS司馬懿などてんこ盛りでしたが、中でも悟空を取り戻すために戦う劉備の姿が印象的。友達との約束を果たすためにハロによって自身の力を完全に引き出すことに成功した姿が非常にカッコよかったです。(最後の強化形態の腕の装備がバンシィのもの、というのも感慨深いです)どこまでも誰かのために戦ってきた劉備らしい戦いぶりだったと言えます。

 そして後半は待っていました悟空の活躍がメイン。逃げた窮奇を追って宇宙で最終決戦を繰り広げるというガンダムらしいシチュエーションで、悟空がヒーローになることを決意するシーンにはテンションが上がりました。これまでずっと友達を殺した罪悪感に駆られていた悟空がその苦しみから解放され、自分のなりたいものを見つけたことに感動を覚えます。三蔵や劉備たちから学んだことがきちんと意味を成し、真の力を解放するシーンには心が震えましたね。ラストのエピローグは若干駆け足でしたが、その後の悟空の安否がはっきりとわかっただけに大満足です。

 また『ヒーローズ』本編はこれにて完結ですが、ラストに「外伝」の存在が明かされたのが嬉しいところ。見たところアーサーたちが暮らすナイトワールドを扱うようですので、ナイトガンダム要素満載になることを期待したいですね。

 

 

 上記の雑記では『水星の魔女』ばかり気にしていましたが、もちろん他のガンダムシリーズも楽しみにしています。ククルス・ドアンの島』はまさかククルス・ドアンをチョイスするとは・・・・・・というマニアックぶりに感心しますし、『鉄血のオルフェンズ ウルズハント』もオルフェンズの世界をまた見れるということでワクワクします。(個人的に未登場のガンダム・フレームをバンバン出してほしいですね)

 2021年は『SDガンダムワールド』や『ガンダムビルドリアル』『閃光のハサウェイ』といった様々な展開をしてきたガンダムシリーズですが、来年また楽しませてくれること間違いなしですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。