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2021年夏アニメ簡易感想 その16

 

 

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 先日スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の最新予告編が公開されましたが・・・・・・いやはや何とも衝撃的な映像の多い内容でしたね。

 まず冒頭の糾弾されるピーターたちにいきなり胸を締め付けられます。前回の時点である程度予測していたものの、こうして彼らが市民からバッシングを受けている様子は見ていてかなり辛いですね。本作のピーターはネッドやMJ以外のクラブ仲間との仲もそこそこ良好なので、彼らとの関係がこじれてしまわないか心配になります。

 そんな中でドクター・ストレンジに助力を求めた結果、世界が大変なことになるというのでこれまた苦笑い。ストレンジはストレンジなりにトニーに代わってピーターの保護者になろうとしているのが伺えますが、トラブルメーカーな部分まで彼に似なくても・・・・・・また歪んでいく世界の描写がSTRANGE1作目を彷彿とさせるのがいいですね。あの奇妙な映像を大スクリーンで見れると思うとワクワクしてきます。映画館で見たら間違いなく酔いそうですが。

 そして極めつけは何と言ってもグリーン・ゴブリン&ドクター・オクトパス!!スパイディの宿敵として真っ先に名前の上がる2人が登場確定したのは非常に嬉しいです。(ゴブリンは爆弾と笑い声だけ描写されましたが、それがかえって期待感を高めてくれますね)しかもドック・オック役がサム・ライミ版でも同じ役を演じたルフレッド・モリーナ氏というのですから驚きです。このドック・オックがあちらのアースと同じ存在なのか、はたまた違う人物なのか、と想像が膨らみますし、ゴブリンの役ももしかしたら・・・・・・?とより期待してしまいます。果たしてどのような映画になるのか非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ジャヒー様はくじけない!』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第5話「パッションアイランド」

 これまで何度も手助けをしてくれたちぃちゃんこと「嵐千砂都(あらし・ちさと)」にスポットが当たった回。あくまで協力者としてかのんたちを手伝っているだけでスクールアイドルになるつもりはない、という奇妙な関係でしたが、今回「サニーパッション」の2人とのやり取りを経てすっぱりと決着をつけようとする様子が見られました。「かのんちゃんに出来ないことをやる」という彼女の決意はつい最近まで歌えなかったかのんのことを考えるといじらしく見えますが、同時に彼女に対する負い目のような感情が見え隠れしているように思えます。相変わらずこのシリーズの幼馴染キャラって妙に重いな・・・・・・かのんに関係なく自分は何がしたいのか、を見つけるのが千砂都の課題だと個人的には考えますね。

 一方かのんは夏の島で遊びながらも千砂都抜きでいることに大きなズレを感じ始めているのが興味深いです。自分にとって千砂都は何なのか、と今になって考え始める様子は幼馴染としての関係から一歩踏み出そうとしているようで微笑ましいですね。次回どのような答えを出すのか気になるところです。

 また日常シーンのやり取りも特徴的。見るからにヨガをしながら作詞したり高所恐怖症だったりとかのんの面白い面が見られましたし、いがみあいながらもすっかり意気投合している可可&すみれにもほっこりしました。色々ありながらもメンバー間の仲が深まっている過程は見ていて癒されますね。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第8話「そうしてもう一度、旅に出る」

 今回もイチャラブラブコメが繰り広げられるかと思いきや、後半明かされたアリシアの正体に衝撃を受けました。アリシアの引っかかる描写の数々にもしや・・・・・・?と思わせてからの犯人という展開はベタながらかなり引き込まれます。しかも犯行を行っていたのは記憶の中に潜伏していたヘルなのでアリシアの人格は何も知らない、というのも中々にエグいですね。(自称17歳もそういうことかぁ~、とメッチャ納得しました)まぁショッキングな事実である一方、敵のヘルが君塚とイチャイチャしていたと思うと微笑ましく感じます。

 その事実に対して動揺する君塚も特徴的です。とっくに気付いていたのに信じたくなかったから目を逸らしていた・・・・・・彼の甘さが招いた結果に同情の念を抱いてしまいます。シエスタアリシアに対して容赦のなさを見せたものの、出来る限り君塚を傷つけないように立ち回っていた様子がまたいじらしいです。まぁ前回とかのジェラシーは本物なんでしょうがここから如何にしてアリシアを取り戻すのか見ものですね。

 

 

かげきしょうじょ!!

第8話「薫の夏」

 夏休み明けにショートヘアーになった薫の過去が掘り下げられた今回。内気な野球少年の辻くんとの甘酸っぱい恋模様に胸躍りました。バス停で何度も会っては他愛のない会話をする様子は見ていて恥ずかしさで悶えてしまいそうです。「才能のある家族」と比べられてしまうことの辛さを共有していく関係性も興味深いですね。

 それでいて夏祭りのシーンで熱量の違いがはっきりと出てしまったのが悲劇的でした。流される形で野球をやっている辻くんに対し、家族に関係なく自分が望んで打ち込んでいる薫にとってそれはあまりにも哀しい事実だったことは想像に難くありません。男役も自分の意志で目指しているのに、彼や家族からいやいややっているのではないかと思われるというのは確かに酷な話です。泣きながら歌い走り去っていく様子は彼女の失意と決意を同時に感じさせてくれます。

 そしてラストシーンのバス停のメッセージは素晴らしかったですね。あの時の衝撃を受けながらも野球を続けて結果を出した辻くんも「自分がやりたいから」と吹っ切れたようで安心します。2人の関係が戻るのはそう簡単なことではありませんが、だからこそあの思い出は素晴らしかったと感じられる、そんな恋の物語だったと言えます。

 

 

うらみちお兄さん

第8話「忖度と良心」

 相変わらず闇を見せる裏道にドン引きする一方、彼なりの矜持が感じ取れた回。例の如く番組側の無茶ぶりや子どもたちの我儘に振り回されていましたが(局長の孫まで出演してくるとは地獄すぎる・・・・・・)、それでも子どもたちを決してないがしろにはしない姿に感動しました。社会の理不尽に屈しても子どもの前では「たいそうのお兄さん」としての意地を見せてくれる彼に好感が持てます。

 そして後半のエピソードでは実家の父親との仄暗い関係性を見せつつ(速攻で家を出ていった妹の安否が気になります)、「最終的に幸せならそれは決して間違いじゃない」と言える精神に驚かされました。過去を否定しない姿勢はこれまた素敵ですね。お父さんと来れたことを喜ぶ子どもを見て涙ぐむ姿にも色んな意味で心にきます。これまで暗い負の一面ばかり見せてきたうらみちお兄さんの正の部分が堪能出来て満足です。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第8話「世界に一つだけの(好きな言葉を続けてください)

 今回はサブタイの通り「世界に1つしかない大切なもの」について掘り下げられました。前半は父の日の翔太くんの健気さに早速やられましたね。今の自分に出来る精一杯で父のプレゼントを創り出そうとするいじらしさに癒されます。ルコアは最初「乳の日」と勘違いするギャグを見せたものの、翔太くんの意思を尊重して決して手を出さないのが良かったです。最低限のラインは決して超えない大人の対応は見ていて気持ちがいいですね。

 中盤は小林さんが風邪をひくという事態にトールが慌てふためく様子が見られました。風邪をひいたことがない故にどうすればいいのかわからなくなる「種族差間の違い」、そしてそれを受け入れたうえで小林さんの望むやり方を尊重する「理解するための一歩」と、作品の根本のテーマに触れているのが印象的です。ボロボロのトールのために薬をきちんと飲んであげる小林さんは相変わらずのイケメンぶりでしたが、ネコ化するオチには思わず爆笑してしまいました。

 そして後半はイルルとタケのエピソード。人間の友達から貰った人形を捨ててしまった過去と重ねて、落とし物の人形を届けてあげるイルルの優しさと後悔が垣間見えました。人形の持ち主にイルルが「おかえりって言ってあげて」と言葉を残すシーンは彼女があの時果たせなかった約束を違う形で清算出来たとも取れてジーンときますね。そんなイルルを支えるタケも中々にカッコよかったですし、この2人の関係ももっと見てみたくなりました。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第21話「愛のカタチ」

 復活した呂布貂蝉、敵に利用されてしまったシーザーとクレオパトラそれぞれの愛の形が示された回。妻を守るためにとんでもないことをしでかしてしまったシーザーが、愛する者を生かす「偽りの永遠」ではなく「今この瞬間の幸せ」のために彼女の側にいてあげるべきだったことに気付くシーンは悲しいながらも感動させられます。そして改めて決意してからの戦闘シーンはあまりの勇ましさに惚れ惚れしました。「永遠など少しも欲しくはない*1というクレオパトラの願いを叶えてあげたシーザーが最高にカッコよかったです。

 そんなシーザーの成長に一役買ってくれたのが呂布貂蝉である点がまた面白いですね。呂布の役に立つためなら命など惜しくもないと自身を犠牲にする貂蝉の精神は一見すると異常ですが、どこまでも一途な様子は実に魅力的です。(大切な人との日々ためなら、という点が上記のクレオパトラの願いとも通じるところがありますね)呂布呂布貂蝉のことを「馬鹿な女」と罵りながらも彼女のことを想う一面が見せたのが意外でした。この2人の関係は敵ながら非常に美しかったです。

 そして大筋では全てのハロが黒い三蔵と司馬懿の元に揃ってしまうという大ピンチに。その代わり各ワールドの仲間たちが続々と集結しているので燃えてきましたね。(余談ですがマーリンが無事生きていてホッとしました)いよいよ最終決戦が始まると思うとワクワクが止まりません。

 

 

 MCUの映画といえばもう1つ、11月に公開されるエターナルズの予告編も注目ポイントが多いですね。

 

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 圧倒的な力を持っているという種族「エターナルズ」。彼らが何故サノスの起こした惨劇を止めなかったのか、という疑問もわずかながらに解決してくれました。どうやら秩序のためによほどのことがない限りは介入しないスタンスのようですが、彼らが戦わざるを得ないほどの事態とは何なのかと少々慄きます。各メンバーも能力がやたら強そうな分、敵の強大さが計り知れません。映像を見るにビュンビュン動き回る戦闘シーンが展開されるようなのでこちらも楽しみですね。(あとラストのイケアには爆笑してしまいました)

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:坂本真綾「色彩」より