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2021年秋アニメ簡易感想 その5

 

 

 

 『仮面ライダーバイス』の最新話に登場した新ライダー「仮面ライダーデモンズ」のベルトの情報が先日公開されましたが、まさかのプレバンに衝撃を受けました。2号ライダーのエビルよりも先に商品情報が解禁されたことも含め、あまり前例のない事態にちょっと驚いてしまいます。

 

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 しかし同時にYouTubeで上げられた変身音とギミック紹介の動画を見て納得。64ものLEDが色とりどりに、しかもスムーズに発光して悪魔の顔やら蜘蛛のマークやらを再現する様子を見てあぁこれは一般販売出来ないわ・・・・・・と強く感じました。むしろこんな再現度が難しい玩具をプレバンとはいえよく販売出来たな、と感心さえしてしまいます。子どもでも扱いやすい直感操作のリバイスに対し、大人向けと割り切ったデモンズの商法には個人的に肯定してあげたくなりましたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

大正オトメ御伽話

第2話「珠彦 死ス」

 冒頭のあんまりな家庭事情を後半のイチャイチャで癒していく内容にほっこり。家族に「死んだ者扱い」されてドンドン追い詰められていく珠彦を夕月が支えていく展開は前回と同じでしたが、今回は珠彦なりの誠実さが見えてくる点が印象に残りました。自分のせいで迷惑をかけてしまったと夕月を労ってあげる様子を見て、これが本来の彼なのだろうと感じましたね。家族のことで自分を追い詰めるところは相変わらずですが(ちょっとイラッときたのは内緒)、それ以外では優しい一面を見せる珠彦に少しだけ好感を抱きます。

 対する夕月は相変わらずの良妻ぶりを発揮していた一方で、年相応の子どもっぽい一面を見せたのが微笑ましかったです。大好きな歌手の話で盛り上がったり、アイスに舌鼓する姿は年頃の女の子そのものでした。珠彦とはまた違った形で本来の自分を出してくる彼女を見て心が安らいだのですが、同時に普段のたくましい性格は無理をしているのではないかと少し不安になります。珠彦共々、本来の自分を遠慮なく見せあえる仲になってほしいとつい思ってしまいますね。

 

 

ブルーピリオド

第3話「予備校デビュー・オブ・ザ・デッド」

 予備校での授業が主だった今回は一気にキャラが増えてきて中々に楽しかったです。如何にも天才肌といった感じの「高橋世田介(たかはし・よたすけ)」に胡散臭そうな「橋田悠(はしだ・はるか)」など、一癖も二癖もありそうな面々ばかりでワクワクしてきます。特に別格の才能を見せてきた世田介と彼に追いつこうとする八虎の関係性に燃えましたね。天才相手でも負けずに戦おうとする八虎がどれだけ彼を意識させることが出来るか楽しみになってきます。

 また1話でも触れられた「“好き”を形にすることの難しさ」が後半で扱われたのもポイント。未だに自分の“好き”を見つけられずにいる八虎と、自分の“好き”が受け入れられない龍二の対比が印象的でした。中でも龍二は心が女性であることから来る“生き辛さ”に苦悩する様子が悲痛で、好きなものを周囲に受け入れてもらえないことがどれだけ苦しいかを見せつけてきました。(とはいえ翌日には立ち直っていた辺り強かだなぁ~、と思いましたが)

 

 

ルパン三世 PART6

第1話「シャーロック・ホームズ登場」

 本格的に始まったルパン三世の1話はルパンと「シャーロック・ホームズ」、正反対に位置する2人の物語。一見接点がなさそうなそれぞれの日常と戦いが平行して描かれていく中、少しずつすれ違っていき、終盤1つに交わる構成には舌を巻きました。カーチェイスといったアクション要素も序盤からてんこ盛りで、不明瞭ながらもここから先の展開を期待させてくれる内容に仕上がっていたと言えます。

 ルパン側は『PART5』にも登場したアルベールが出てきたということもあっていきなりテンションが上がりました。「レイブン」なる組織との因縁によって一味が動き出すなど初っ端からクライマックス感溢れていましたが、肝心のルパンの目的が全く読めないのが不穏でしたね。アルベールを助けた理由も、事件に関わる動機も何もかもが見えてこないせいか、ルパンの不敵な態度がいつにも増して不気味に感じられます。

 対するホームズ側はハドソンさんやレストレード警部といったお馴染みの面子が揃っていたこと、この手の創作のホームズにしては妙に人々に慕われていることなど驚くことが非常に多かったです。しかしそれ以上にホームズを慕う「リリー」という少女が気になりました。ルパンとも深い関わりがあることがラストに示された点からし彼女が本作のキーパーソンなのは間違いなさそうですが、果たして何者なのか・・・・・・(今のところ「ワトソンとメアリー夫人の娘」辺りを予想しています)

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第53話「ハドラーの挑戦」

 始まってから数分で敗れ去ってしまったフェンブレンに涙。原作の時点でもこうだったので仕方ないのですが、いざアニメにされるとあっさりとした決着すぎて彼のことが気の毒になってきてしまいましたね。ただその後ハドラーに言及してもらったのでわずかながらこちらも救われました。

 そんなハドラーとの戦いですが、ダイがバランを諌める展開が今回のメインでした。竜の騎士としての誇りを重んじるバランに対し、目的を果たすことをまず優先するダイの冷静さが印象に残ります。一見リアリストのようでもありますが、その胸の奥には「仲間たちの想い」を背負っているのがダイらしいです。

 残った親衛騎団との戦いにヒュンケルが参戦するシーンも特徴的です。マァムがヒュンケルのことを心配する中、ポップの言葉が誰よりも彼のためになっているのが面白かったですね。「突っ立ってくれるだけで十分」という激励はこの時点のヒュンケルには何よりの救いだったと考えるとエモさが止まりません。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第70話「その者、裏七星」

 遊我が見たこともない表情を次々と見せてきてびっくり。以前少しだけ触れられた「テントウ虫が苦手」という意外な弱点について掘り下げられましたが、いつになく取り乱してばかりで本当に驚きました。「怖くない」と言いながら謎兵器で排除しようとするわ(お前はドラえもんか)、デュエルではありえないプレミをするわと普段の遊我からは考えられない行動ばかりで実に新鮮でしたね。

 そんなデュエル逃亡までしてしまった遊我をルークが叱咤激励するシーンが良かったです。デュエルに対しては真面目なルークと、仲間のために奮起する遊我の姿にはテンションが上がりました。そんな2人の友情から生まれた新マキシマム超魔旗艦マグナム・オーバーロードが誕生する展開も熱かったです。(まぁその後の遊我の「ゴミ虫」「虫ケラ」発言には引きましたが)

 そして遊我にトラウマを植え付けた張本人「七星ナナホ(ななほし・ナナホ)」が思った以上に邪悪そうで怖かったです。不敵な態度で終始遊我を翻弄するなどこれまでのキャラとは一線画した悪役としての存在感がありました。しかもテントウ虫の被り物が黒幕っぽいラストといい、ここから彼女の暗躍が始まりそうでドキドキします。

 

 

 そういえばデモンズに変身するヒロミについて、『リバイス』の脚本担当の木下半太氏が意外な裏話を明かしてくれたのも記憶に新しいです。*1何でも「ヒロミは当初の脚本では1話で変身失敗して絶命する予定だった」「オーディションで小松さん(ヒロミ役の人)の熱意で新たな門田ヒロミ像が生まれた」とのこと。彼が本来は1話で死ぬはずだったという情報には最初面食らいましたね。

 当初の予定では早期退場するはずだった人物が演じている人の熱意によって続投し続ける、という話はライダーではよく聞く話です。(例としては『クウガ』のズ・ゴオマ・グや『鎧武』の戦極凌馬など)しかしながら続投するだけでなく、本来予定になかったライダーの変身までやってのけるのはこれまでに見られなかったので度肝を抜かれました。ヒロミのキャラクターが見ていて気持ちいいこともあり、1話で退場のモブから3号ライダーまでの出世ぶりには感動すらしてしまいます。このまま彼にはもっと活躍してほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:木下氏が自身のTwitterにて発言した。