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仮面ライダーリバイス 第7話「窃盗!?スケボー!?俺はカゲロウ!」感想

揺れる家族の絆

揺るがぬ戦士の信念

誰よりも真っ当にヒーローやっているヒロミを応援したくなっちゃう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 敷かれた道に歪められて

 とある少年窃盗団の逃亡劇から始まった今回のリバイス。にフェーズ2となった「チーター・デッドマン」をメンバーに入れて騒ぎを引き起こしているという情報から始まりましたが、冒頭ではそれよりもバイスと狩崎の仲が悪いのが気になってしまいましたね。(狩崎が露骨にバイスのことを嫌っていましたが、性格が悪い者同士ウマが合わなかったとか?なんて考えたり)

 バイスと狩崎についてはひとまず置いておいて、例の窃盗団が名門校出身の高校生、というのが今回印象に残りましたね。前回の予告の時点ではアンダーグラウンドの闇組織か半グレによる犯罪者集団辺りを想像していたので、ただの学生という情報には驚かされました。不祥事を起こして停学になってしまった問題児たちが集まって、遊び半分で犯罪を引き起こしていることに彼らの歪さを感じずにはいられません。

 

 しかしチーター・デッドマンの正体のインパクトはその上を行きました。最初学生グループの誰か、というミスリードを出しておき、実際はメンバーの1人の父親というオチにはまんまとやられましたね。メンバーの1人が海外に引っ越したという情報から「その引っ越した子がデッドマンになって海外から日本まで走ってきたんだな!」なんてふざけた想像をしてしまったのは内緒。

 しかもその父親が「息子が犯罪などするわけがない!」という理由で手助けしていた事実にこれまた愕然とします。自分の子を医者の道に進ませたいがために行動する、「親の狂気」が短いながらも的確に表現されていました。(息子の過ちを正すのではなく、犯罪行為を力づくで揉み消すやり方に闇を感じますね)息子がグレてしまったのも何となく察せられます。

 それ故に一輝の「レールを敷くから脱線するんだよ!」という言葉が響きましたね。これまで親のいいなりになってきた反動で悪さをせずにはいられない、そうすることでしか自身を守れない若者の複雑な情緒がこれまたわかりやすく突きつけられた気がします。家族のために自身を犠牲にし続けている一輝がこのセリフを言うのは皮肉にも思えますが、同時に一輝だからこそ言える言葉だとも思います。子どもたちの方もさすがに観念しましたし(父親のやり方にドン引きしたようにも見えます)、親によって歪められてしまった「歪な家族」の話が今回のキモだったと言えますね。

 

 

  • 気付かぬ兄弟と見抜く男

 さて上述の通り今回は「歪な家族」について触れましたが、ゲストキャラ以外にも五十嵐家の問題がまたもや描かれていました。以前から一輝と大二の関係のぎこちなさが度々出ていましたが、大二の中にいるカゲロウが判明したことでさらなる混乱を呼んだように思えます。

 何と言っても一輝が大二の異変に気付かなかったことに驚きました。前半不敵な態度を見せた大二に違和感を覚えていたものの、彼が弟ではなく彼の悪魔であることは見抜けていないのは衝撃を受けます。家族のことを大事にしている一輝が家族の問題を知らずにいる状況は、視聴者からすればかなりショッキングな光景です。ヒロミの話を聞きながらも大したことないという態度だったのも悲しかったですね。

 対する大二はカゲロウから「兄のいない世界」を望んでいることを見抜かれるなどこれまた大変な目に遭っていました。内心では兄の存在を疎ましく思っていることがとうとう言及され、カゲロウがその感情を晴らそうとしていることに恐怖を覚えます。4話でわかりあえたかと思った兄弟の仲に少しずつ亀裂が入っていく描写は見ていて胃に穴があきそうです。

 

 そんな中、大二を止めようとするヒロミが実に輝いていました。一輝すら見抜けなかった大二の異変に気付いただけでも驚きですが、そこから彼を救おうと立ち上がる様子には感動しましたね。自分の失態が原因で大二に悪魔が宿ってしまったかもしれない、という責任感を見せるなど、今回は終始大二のために行動するヒロミの姿には見ていて胸を打たれます。一輝とは別ベクトルで“ヒーロー”らしいと言えますね。そうして変身した姿と活躍も相まって非常にカッコよかったです。1話での無様な変身失敗からここまで大きく成長してみせたヒロミを一輝に応援したくなりましたよえぇ。

 

 

  • 地獄の糸と取引せし八つ目の猛戦士

 

デモンズドライバー!

 

スパイダー!

 

Deal.

 

Decide up!

 

Deep.

Drop.

 Danger.

 

Kamen Rider!

Demons!!

 

 門田ヒロミが狩崎より渡された「デモンズドライバー」に「スパイダーバイスタンプを押印して変身した仮面ライダー仮面ライダーデモンズ スパイダーゲノム」。早くも登場した本作の3号ライダーです。2号ライダーであるエビルよりも先に変身シーンが公開され、さらに序盤不遇の扱いを受けていたヒロミが変身しているなど、驚きのポイントが結構多いですね。

 見た目はかなり独特で、頭部と上半身それぞれに右側から蜘蛛の巣が覆いかぶさったような非対称デザインがまず目を引きます。蜘蛛というよりも蜘蛛の糸そのものをモチーフにしているような印象を受けますね。他にも複眼が左右それぞれに4つ、計8つも存在し、それらが頭部を一周するように配置されているのも特徴的です。正統派ヒーローキャラのヒロミが変身するにしてはかなり異質なライダーに思えます。

 戦闘では蜘蛛らしく糸を使って戦う模様。糸を伸ばして敵を捕らえたり、建造物に張り付いたりするなど非常に使い勝手が良さそうです。その上蜘蛛の巣を張って相手の攻撃を防御することにも使えたりと、攻防一体の糸の使い方に惚れ惚れしますね。(元ネタの虫といい某親愛なる隣人を彷彿とさせます)また糸を使わない肉弾戦でもエビルを圧倒する強さを見せてきた時は驚きました。ヒロミのキャラ共々、これからの活躍に期待がかかります。

 

 

  • この手の中 進むべきRhythm 奏でるだけ

 

ジャッカル!

 

Come on!ジャ!ジャ!ジャ!ジャッカル!

Come on!ジャ!ジャ!ジャ!ジャッカル!

 

バディアップ!

 

テクニカル!

リズミカル!

クリティカル!

 

ジャッカル!!

 

ノンストップでクリアしてやるぜ!!

 

 ヒロミから渡された「ジャッカルバイスタンプを押印して変身したリバイスの派生形態「ジャッカルゲノム」。俊敏な草原の捕食者ジャッカルと『仮面ライダーエグゼイド』をモチーフとした形態です。リバイは頭部がジャッカルの耳を思わせるものに変化している以外はほぼエグゼイド、とも言うべきデザインとなっています。マスクに付けられているバイザー状の複眼が元ネタ以上にクールになった印象を与えてきます。(ゴーストのエグゼイド魂を見た時も思いましたが、エグゼイドって目のデザインがなければ正統派のカッコよさがありますね

 しかしそれ以上に注目すべきはバイススケートボードになっている点。人型以外に変化するのはプテラゲノムの時もそうでしたが、今回は見た目はただのスケボーそのものなので初見のインパクトはかなりのものです。ボードの板にバイスの顔だけがプリントされている辺りが妙に笑いを誘います。本来の形態(今見るとレベル1っぽい)をバイスにダサいと言われたからこの形態に急遽変更する狩崎の性悪ぶりがまじまじとでていましたね。

 しかしながら戦闘では終始スタイリッシュな動きを魅せてくれました。動き回るチーター・デッドマンをバイスに乗って華麗に追いかけるシーンはどこを取っても絵になります。スピードが売りのフォームながらイーグルやプテラとはまた異なる、「局所的空間」での戦闘を得意としていることが意識されているように思えますね。他にも高速で回転するなど、ブレイクダンスを思わせる動きもあって見ていて楽しいです。ゲームライダーを元ネタにしているに相応しいポップな活躍ぶりだったと言えます。

 

 

 さて次回は幸実母さんがようやく退院するということで、五十嵐家みんなで温泉旅行にいくようです。銭湯を経営しているのにわざわざ温泉に行くのか?と疑問に思いますが、それぞれを別腹と考えるとまぁそれほど不思議ではありませんね。(それよりもこの旅行が元太父さん発案であることに不安を覚えるですが・・・・・・)

 しかしその温泉旅行でついにカゲロウが本性を表す模様。ここまで一輝たちに正体を隠してきた分、衝撃はかなりのものになりそうです。特に弟の危機に気付けなかった一輝が自分を責めてしまわないか心配で心配で・・・・・・波乱の展開になるのは間違いないので早く見たいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。