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2021年秋アニメ簡易感想 その6

 

 

 

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 ライダーと戦隊の夏映画『スーパーヒーロー戦記』のラストで告知された冬の映画の情報が先日ついに解禁されました。タイトルは仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズとのこと。毎年恒例となっている冬映画が今年もやってくることがわかって非常に嬉しいです。

 現在放送中の『リバイス』と前作『セイバー』の共演が見られるだけでもテンションが上がりますが、それ以上に気になるのが「2071年のライダー」について。またもや未来のライダーを出してくるのかとちょっと思ってしまう一方で、『ジオウ』のオーマジオウよりも未来の時代のライダーが出てくることに興奮を覚えます。そのライダーのデザインはビジュアルを見る限りゼロワンをリアル調にしたような印象を受けますが、果たしてどのようなライダーなのか実に興味深いです。スーパーヒーロー戦記に続く仮面ライダー50周年記念作品として、今から公開が楽しみですね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第11話「大家は帰れない・・・」

 どうやら2クール目に突入したようで、OPとEDも一新されました。前回以上にハイテンポになった両曲に癒されると同時に、各映像に映る謎の少女が気になって仕方ありません。本編のラストを見る限り彼女こそが「魔王様」のようですが、果たしてどのタイミングで出てくるのでしょうか。

 肝心の本編はいつも通りのジャヒーの日常が描かれていました。店長に触発されて野菜の自家栽培を始めたはいいものの、トマトだと思っていた「トマ郎」が実際はハバネロというオチには笑ってしまいましたね。しかし育てている間の様子は非常に微笑ましくて心が温かくなりました。

 その後は最早恒例となったドゥルジとのやり取りもありましたが、それ以上に家出してきた大家が印象的。「寂しい」と偉そうに叫んだり家事はダメダメだったりと、これまで見られなかった大家のものぐさな一面には驚きっぱなしでした。家出の理由も大概しょうもないことで呆れた一方、「帰る場所」がないジャヒーが叱るシーンが良かったですね。これまでのジャヒーと大家の関係が逆転したような新鮮さもあって面白かったです。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第12話(最終話)「Song for All」

 本戦出場をかけたラブライブ予選。前回過去の自分の想いに気付けたかのんを筆頭に、Liella!のメンバーや周囲の人たちが本気になって練習と準備に取り組んでいく様子に興奮しました。家族や学園のクラスメイトが頑張るかのんたちを見て手伝ってくれるシーンの数々は、これまでの彼女たちの奮闘と想いが結実したのだと感じてほろりときますね。みんなが用意してくれたステージの下りは特に涙腺にきます。

 そうして思うがままにステージで舞ったものの、予選で敗退。これに関してはまだかのんたちが1年生であること、そして2期への布石としてある程度予想出来ていました。(可可の家庭事情といった問題もありますし)とはいえ盛り上がりムードが一気に落ち込む瞬間は見ていて辛かったです。

 しかしかのんが「ラブライブの優勝」という目標を見つけだしたのが今回の重要ポイントだと感じましたね。みんなと歌えれば満足だった中で負けた悔しさを味わい、それをばねにしてみんなで勝とうという意志を見せたことに感動を覚えます。Liella!にとって意味のある敗北、彼女たちにとっての「本当の始まり」を描いた最終回だったと言えます。

 

 

総評

 『ラブライブ!』シリーズの第4作目として放送された本作は、シリーズに新たな変化を与えた内容でした。直近の前作である『虹ヶ咲スクールアイドル同好会』が過去作のお約束に縛られない外伝だったこともあってこちらは従来のシリーズとあまり違いが無いように思えますが、そのお約束を踏襲したうえで新たな可能性を模索したのが本作だと感じました。

 まず主要メンバーが5人と少ないこともあり、1人1人の描写がこれまでよりも丁寧になっていたことがあげられます。これにより各キャラの心情がよりはっきりと伝わってきたのは大きいですね。それぞれの過去も濃密になっていたことも印象的です。

 またそれぞれの関係が本作の中で紡がれていくのも特徴的。幼馴染のかのんと千砂都以外は全員初対面ということもあり、彼女らが如何にして“繋がり”を得ていくかが深く描かれていました。序盤はぎこちない関係性がどんどん打ち解けていく過程は過去作以上にカタルシスに溢れていましたね。

 そして個人的に最も印象に残ったのが平安名すみれ当初のひねくれぶりやネタキャラ要素など何かと濃いキャラクターでしたが、「主役(センター)になれない」ことからくる悔しさと苦悩を抱えた背景に一気に惹かれました。センターになるために努力し続けて、いざなれそうな時にしり込みしてしまう臆病さを乗り越えていく姿は何度見ても素晴らしいです。可可とのコントのようなやり取りも可愛らしいですし、彼女の主役回でもある10話は特にお気に入りのエピソードです。

 

 

境界戦機

第3話「戦う理由」

 ついに登場したレジスタンス「八咫烏(ヤタガラス)」。日本解放のために戦う彼らがアモウに接触してきたわけですが、ケンブをはじめとした「MAILeS(メイレス)」のルーツなどが次々と明らかになったのが印象深いです。そのメイレスの操作をサポートするAIについてもわかった一方、ケンブとは違い出所が明らかになっていないガイに不気味な感覚を覚えます。

 そんな八咫烏のメンバーに関しては「ジョウゲン」を駆る「鉄塚ガシン(てづか・ガシン)」が印象に残りました。サブタイ通り戦う理由のないアモウに厳しい言葉を浴びせてきましたが、ここまで成り行きで戦ってきたアモウを考えると彼の言葉も妥当と言えます。対するアモウは理由がはっきりしないまま恩返しのために戦うなど相変わらずですが、彼なりにケンブたちに向き合ってきていると好意的に解釈したいところ。

 その他はアモウとガシンで機体を入れ替えて戦うシーンが面白かったですね。毛色の異なる相手の機体でもそこそこ戦える双方にも驚きますが、何より搭乗者の癖が染みついているという話が良かったです。アモウが戦場に残れる力量を示せただけでなく、ガシンに少なからず認められる様子にどこかほっとしました。

 

 

月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)

第3話「夜間飛行

 前回明らかになったイリナの高所恐怖症を如何にして克服させていくか気になって見ていたら、想像以上の荒療治にちょっと笑ってしまいました。飛行機の先頭に乗らせて慣れさせる方法はどうかと思いましたが、作画とBGMの良さ、そして初めて空の上の世界を知って目を輝かせるイリナに目を奪われました。また彼女の問題解決に真剣に取り組むレフや実験対象ではあるもののしっかりしているアーニャなど、イリナのことをしっかりと見てくれている彼らの愚直さが強く表れていましたね。

 他にも気になったのが国の描写とそれに対するレフたちの心情。粛清や隠蔽など国家の暗部を見せていく中で、その闇の犠牲になったレフの恩師の話が明かされる流れには思わず見入りました。前回見られたレフの「目の前の物事を素直に知ろうとする」姿勢が彼の先生からきていたことにも納得です。知りすぎることが国にとっての罪となりうるこの世界で、レフはこの姿勢を貫くことが出来るかドキドキしてきます。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ

第3話「出世街道転落道」「バカ騒ぎ退治人ギルド」「まだバカ騒ぎ退治人ギルド」

 前回はハンター以外の人間や吸血鬼が描かれましたが、今回は吸血鬼を狩るハンター側にスポットが当たりました。前半は2話でも登場した吸血鬼対策課の「ヒナイチ」のお話で、前回の時点で薄々感じていた彼女のポンコツぶりが露呈するシーンの数々で大爆笑してしまいました。最終的には自分の勘違いに気付けた辺りは偉かったのですが、ドラルクの監視役(第四真祖大好きな剣巫の後輩ヒロインかな?)をやる羽目になるオチには気の毒に感じましたね。

 後半は吸血鬼のハンターたちが大量に登場しましたが、ラルクの指摘通り「売れない芸人」感の強い見た目ばかりで妙に印象に残ります。どいつもこいつも濃い一方で、ロナルドとは普通に仲がいい様子にはほっこりします。肝心のロナルドは当初ドラルクを捨てる気満々だったのが、フクマさんが怖いばかりにやる気を出すなど相変わらずの模様。こうも俗っぽいと逆に安心感を覚えますね。

 

 

古見さんは、コミュ症です。

第3話「あがり症です。」「携帯電話です。」「委員会決めです。」「間違い電話です。」「齋藤さんです。」

 なじみに続く古見さんの友達候補として登場した「上理卑美子(あがり・ひみこ)」。名前の通りあがり症で古見さんとは別ベクトルでコミュニケーションが取れないキャラという中々に不憫そうなキャラでした(過去形)。当初はトイレで落ち着く下りなどに同情を寄せながら見ていましたが、自ら「古見さんの犬」になるオチにはドン引きしました。あがり症に見せかけたドMキャラに理解が追いつきません。

 後半はいつも通りの古見さんと只野のやり取りに癒されましたね。特に携帯電話(劇中でも古いらしいガラケー)の話は最高でした。とうとう明らかになった古見さんの声とシチュエーションは実に微笑ましかったです。

 他にも例によって古見さんを偶像崇拝するクラスメイトが描かれましたが、なじみの介入のおかげで大分マイルドになった印象を受けました。勝手に勘違いして勝手に盛り上がる光景には辟易してきたものの、古見さんのキス顔見たさに一致団結するアホっぷりは面白かったですね。この辺りのおバカ路線をもっと見てみたいです。

 

 

ガンダムブレイカー バトローグ

第1話「FIRST CONTACT」

 ゲーム『ガンダムブレイカー』シリーズの短編アニメがついにスタート。ゲームの方は全くのノータッチなので当初は話に入り込めるか不安でしたが、バトル一辺倒の内容のおかげで難しく考えることなく楽しめました。バトルシステムも『ビルドファイターズ』を思わせるものですんなりと世界観を理解出来たのも大きいですね。

 ストーリーの主人公を務めるのは「ササキノ・ミサ」という少女の模様。見ただけで快活とわかるキャラクター、そしてバトルセンスの高さが魅力的だと感じます。彼女が作った「ブレイジングガンダム」(ライジンガンダムがベースでしょうか)の超スピードで繰り広げられる近接戦にも惚れ惚れします。そんな愛機がラストに奪われるという1話から衝撃展開でしたが、どうなっていくのか楽しみです。

 

 

 さて上述でも触れましたが、冬の映画はやはりリバイスとセイバーの共演が楽しみでもあります。去年はゼロワンとセイバーの共演が叶わず非常に残念に思っていたので(一応スーパーヒーロー戦記で共闘しましたが)、こうして2大ライダーの作品の垣根を越えた共闘は素直に燃えますね。この手の共演特有の専用アイテム辺りにも期待しつつ、彼らのやり取りを楽しみに待っていたいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。