鬼(オーガ)が出るか
蛇(オロチ)が出るか
色々な意味でヒュドラムやりやがったなテメェ！！
- 憎悪に呑まれし者
前回イグニスが変身したトリガーダークに変身した中、今回はそのトリガーダークとケンゴのトリガーの戦闘シーンから始まりました。（この作品突然戦闘から始まることが多いな･･････）突然の状況に対応しきれずにいたケンゴの動揺はあれど、一方的に追い詰めていくトリガーダークには驚かされましたね。
トリガーダークの戦法もかつての静かな雰囲気とは一転、イグニスが操っているからか、荒々しいバトルスタイルに変化していました。さらに以前盗み出した怪獣のキーを使う点もかなり独特。超高速で動き回ったり、光の棘を出現させるなど元となった怪獣の能力を上手いこと別解釈したような技を繰り出してくるのが面白いです。また能力発動時に口の部分が開く瞬間には驚かされました。まるで獣が大口を開いて雄叫びを上げているかのようです。イグニストリガーダークの戦いぶりと相まって、まさに「獣の猛攻」とも言うべき姿でしたね。
しかしイグニス本人はこの力を使いこなしていない様子なのが気になりました。上述の戦い方もそうですが、変身後はほぼほぼ唸っているだけでまともに喋らなかったことに暴走しているように見えてきます。最初の戦闘もカラータイマーの点滅と共に変身解除されましたし、力に振り回されているのは明らかです。
そしてイグニスがヒュドラムへの憎しみに呑まれつつあるのが手に取るようにわかりました。悪質な煽りをかましてくるヒュドラムに怒る気持ちはわかるものの、復讐の対象がいなくなった後も暴れ回ってしまう辺り、彼が憎悪のあまり周りが見えなくなっているのがよくわかります。
ここまでコミカルでどこか憎めないキャラが強かったイグニスが、こうしてひたすら周囲を破壊するだけの存在になり果てているのは見ていて辛いですね。（まぁ後述の魔獣のインパクトの方が凄まじかったのですが）彼がどうにかその憎しみをコントロールしてくれないかと願うばかりです。
- 万物をも喰らう灰色の悪鬼
今回登場した怪獣･･････もとい魔獣である「宇宙伝説魔獣 メツオーガ」。マルゥル曰く「伝説の怪物」とのことで、その見た目は『タイガ』に出てきたウーラーそっくりです。着ぐるみのリペイントなんでしょうがしかし機械の残骸とも融合していたウーラーとは異なり純粋な生物らしい表皮になっているなど差異があります。何より存在している理由など、ひたすら哀れな存在であったウーラーとは違い、徹底して禍々しい怪物として描かれているのが特徴的です。個人的には鳴き声と首の動きなど、こちらを嘲笑っているかのような動作に恐怖を覚えましたね。
見た目以外にもウーラーと同じように色んなものを食べてしまう習性がある模様。光線だけでなく電波をも食べたシーンにはびっくりしましたね。（余談ですがトリガーとトリガーダークが戦っている間にビルを食べようとしていたのが可愛い）他には体当たりくらいしか攻撃手段がないかと思いきや、重力を操ってみせるなど見た目以上に多彩なようで面白いですね。三つ巴の戦いだったとはいえ、ウルトラマン2人を相手にしながら終始翻弄させていたのは恐るべきところです。
最終的にはトリガーとナースデッセイ号のコンビネーションで倒されたのですが･･････
- 万象を支配する紫紺の大蛇
メツオーガから孵化するかのように登場した新たな魔獣「新宇宙伝説魔獣 メツオロチ」マルゥルですら知り得なかったまさかの第2形態です。あれだけ厄介だったメツオーガが実はサナギのような存在に過ぎなかったこと、さらには『オーブ』に登場したマガオロチそっくりなことに衝撃を受けます。（グエバッサーのように魔王獣の元ネタなんでしょうか）見た目の違いはあれど、それぞれの特徴から何となく納得のいく進化ではありますね。
能力もメツオーガから発展したのか、相手の攻撃を吸収してそのエネルギーを跳ね返すカウンターを披露してきました。ただ喰らうだけだったメツオーガから、エネルギーを自在に操作するレベルにまで進化しているのが凄まじいですね。というかこんな危険な怪獣を地球に持ち込んだヒュドラムの企みが気になって仕方がないです。
というわけで今回はイグニスの復讐メインになるかと思いきや、魔獣の圧倒的な存在感ばかりが印象に残る内容でした。他にもヒュドラムの行動など、イグニスは今回振り回されてばかりなのが悲しかったです。しかしながら自分の力を使いこなせていないイグニスと、進化して力を使いこなしてみせる魔獣の対比が面白いですね。復讐すらまともに果たせないイグニスが今回の件でどう行動するのか次回が気になるところです。
そして次回はメツオロチ攻略戦。GUTS-SELECTだけでなく人類側の総力を結集して立ち向かう様子が予告映像で伺えるのでワクワクします。また今回のラストでタツミ隊長が口にした「ガーゴルゴンキー」がどのように使われるのかも楽しみです。イグニスの復讐はどうなっていくのかも含め、絶対に見逃せませんね。
ではまた、次の機会に。
