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2021年秋アニメ簡易感想 その10

 

 

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 『ヴェノム』などを手掛けてきたソニー・ピクチャーズの映画最新作であるモービウス新たな予告編が先日公開されました。前回の予告編が去年の冬だったこともありかなり久々です。あまりにも続報がなかったので製作されているのか不安になっていましたが、無事に確認出来てホッとしました。

 そんな新予告編は何と言ってもホラー要素全開の映像に目がいきます。主人公のモービウスが徐々に吸血鬼の怪物のようになっていく様子は見ていて結構ゾッとしました。吸血鬼と化したモービウスが人間たちと敵対していくのか、それとも別のヴィランとの戦いを繰り広げるのかも気になります。まだまだどうなるか予想出来ない本作の公開が楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第13話「ドゥルジ嬢は悦ばない!」

 海の家でのお手伝いという、どこかのイカで見たような既視感を覚えた前半。魔石目当てで海に突入しようとして出来ないジャヒーが面白かったですね。頻発する不幸にワクワクする姿はもちろんのこと、結果的に人助けしまくる様子が妙に痛快でした。サメが出てきてからのテンポは特にすごかったです。珍しく魔石を大量ゲットしたのも意外でした。

 そして後半はドゥルジとのアンジャッシュが印象的。ジャヒーの優しさに真顔になったかと思いきや、罵倒で歓喜に震えるドゥルジのドMっぷりは相変わらずで、最早清々しさすら感じます。対してそんなドゥルジをしっかり労わってあげるジャヒーは劇中での指摘通り優しくなってきていると思いますね。あと余談ですが、ナレーションが魔法少女との決戦が迫る!とか盛り上げておきながら次回のサブタイトルが「戦わない!」というオチには爆笑してしまいました。

 

 

境界戦機

第5話「決意」

 戦争の現実を思い知って戦線を離脱したアモウが、人々のために戦うことを「決意」する様子が今回描かれました。人々と出会い、その人たちが受けている不当な差別を前にすることで理不尽に立ち向かおうとするまでの過程をじっくり見せてくれたので、アモウに深く感情移入出来ました。2話の老夫婦の時もそうでしたが、色んな人の優しさと強さに触れてきたからこそ、それを守りたいというアモウの気持ちが伝わってきましたね。ここまでふわふわしていた彼がようやく地に足をつけたと言えます。

 また今回はガイのサポートがいつにも増して光っていました。冒頭の指名手配の隠滅は序の口、一般人の個人情報や軍の動きなどAIならではの情報収集ぶりには舌を巻きます。そしてそれ以上にアモウに親身になってくれるのが良かったですね。「自分を卑怯者だって言うんなら、そんな自分が嫌だってことだろ」「だったらやりたいようになってみろよ。サポートする」といった言葉のどれもがアモウの後押しとなっていることにちょっと感動しました。

 

 

月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)

第5話「離ればなれの訓練

 前回のラストで別々に離れて訓練することになったレフとイリナですが、特にトラブルなくあっさり終わったのが意外でした。(他の候補生の脱落とかはありましたが)孤独な環境でイリナが狂い始めるかと思いきや問題なく耐え切ってみせたことには特に驚きを覚えます。

 むしろこの離ればなれの状況が両者の関係をより密接にしたようにも思えます。イリナと顔を合わせなくなることで彼女がどうしているのかばかりを考え始めるレフと、彼の思いやりに心からの信頼を寄せ始めたイリナがとても素敵でした。イリナ解放直後に降下訓練を始める流れには最初ギョッとしましたが、2人のツーカーぶりが深まってきているとも取れますね。

 しかしラストには墜落した実験犬を目撃したこともありイリナが一気に不安定に。今回明かされたエグい過去にも目がいきますが、まずは彼女の心がどうなっていくのか気になるところです。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ

第5話「辻斬りナギリのいちばん長い日」「猫はかわいい」「半田・オフの日・ヒストリー」

 前半は新たな吸血鬼「辻斬りナギリ」の身が大変だった件。ようやく登場したシリアスな悪の吸血鬼のはずが、自分の魂を入れた分霊箱人形を好き勝手に弄られて苦しめられる展開には爆笑してしまいました。それでいて辻斬りとして名を馳せている存在がただの変質者として捕まる、というのも悪人へのいい感じの罰になっていて秀逸と思います。

 他は既存のキャラの新たな一面が目立っていました。猫のエピソードはヒナイチの可愛さとおとぼけぶりも良かったのですが、それ以上に猫大好きフクマさんには驚愕しました。今まで見せたことのない笑顔にほっこりしたのも束の間、オチに恐怖を覚えましたよえぇ・・・・・・

 そして半田が実にポンコツで面白かったですね。学生時代からロナルドに突っかかっていたことに呆れつつ、自分の仕掛けた罠にハマりそうになった回想がじわじわ来ました。おバカな分、妙に憎めないキャラクターになっているのが魅力的です。

 

 

古見さんは、コミュ症です。

第5話「夏服です。」「体力測定です。」「ヤサイニンニクアブラマシマシカラメです。」「血の契約です。」

 「強敵(とも)」だの「血の契約」だの変な関係ばかりが出来ていくな・・・・・・冒頭またもや古見さんへの対抗心を燃やしていたまける(本人は恥じていましたが、「顔芸を晒すことになっても勝とうとする執念」は個人的に肯定してあげたいです)に今回初登場の「中々思春(なかなか・おもはる)」が実に強烈でした。中でも思春は今となっては懐かしい典型的な中二病で、見ていて妙な気恥ずかしさが湧いてきます。自身の設定のガバガバ具合なども絶妙に痛いです。

 そんな思春も体育のペア作りをきっかけに古見さんと触れ合っていく過程が微笑ましかったですね。本音で話すことの恥ずかしさからくる中二病キャラを取っ払い、ありのままで古見さんに知ってもらう様子は温かい気持ちになれます。古見さんも古見さんでラーメンの件といい、自分から積極的に行動するようになっているのが素晴らしいです。

 他にもなじみの名アシストぶりが光った描写も多かったです。古見さんの家にお邪魔するエピソードなどは空回り気味でしたが、彼女たちの思い出作りはしっかりしてくれた辺り本作の潤滑油として実に優秀です。特にラストはよくぞ相合傘を仕込んでくれたGJ!となりましたね。

 

 

ガンダムブレイカー バトローグ

第3話「ランナープリズンの脅威」

 仮面の男のシュールさが際立っていた今回。現実でもあの格好で迷惑行為してくるうえ、大人たちから「降りてきなさい」と言われている辺りにネタキャラとしての印象が決定付けられたような気がします。パイロットフィギュアをフルスクラッチしたりゲームシステムそのものに介入出来る技術がある分余計に痛い人として変な笑いが込み上げてきます。

 しかしながら実行した悪事はどれも厄介なのが恐ろしいところ。サブタイトルにもある「ランナープリズン」に奪ったガンプラを勝手に弄った「キメラガンプラ」など、相手の大切なものを自分のものとしてしまう悪質さはホビーアニメの悪役としては見事と言えます。悔しいけどキメラガンプラのセンスも良いと思いましたね。

 そしてそんな仮面の男の愛機である「ガンダムバルバタウロス」が登場したラストは凄まじかったです。ガンダムバルバトスをベースに異形のケンタウロスにしてみせた改造が非常にカッコいいです。その姿を見たサナが「悪魔」と口にするに相応しい存在感でした。(元ネタの機体が悪魔の名を冠しているのもあってかなり秀逸)

 

 

 単体の映画としても楽しみなモービウスですが、やはり他作品との繋がりも気になってきます。上の予告映像のラストで見せた「俺はヴェノムだ」ジョークなどからも、本作がヴェノムと同じ世界観であることを意識させてくれます。

 他にも噂されている『スパイダーマン』との関係性にも注目しています。今回の映像ではスパイディのイラストやオズコープ社のロゴなど、明らかな繋がりを感じさせてくれるシーンがチラホラ見られました。以前の予告編に登場したヴァルチャーらしき人物といい、これらの作品が如何にしてリンクしていくのかワクワクが止まりません。

 

 

 ではまた、次の機会に。