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仮面ライダーリバイス 第10話「兄と弟、信じる心」感想

信じる強さ

信じられる強さ

不信の弱さが信頼の強さに今、裏返る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • “絆”を求め突き進む兄弟

 先週がお休みだったため2週間ぶりとなる今回のリバイス冒頭からバイスが「久しぶり~」とばかりに視聴者に話しかけてくれたので、見ているこちらも早速顔が綻びました。

 そうして始まった本編もバイスの明るさと能力が光る内容で非常に盛り上がりました。前回のラストで大二を傷つけてしまったことを知り、絶望する一輝をいつも通りのおどけた態度で励ます様子のおかげで暗いムードもいくらか和らいだ気がします。

 それだけでなく今回「他人の頭の中を覗きこめる」というトンデモ能力を披露して一輝が立ち直るきっかけを与えてくれたのポイント。最初は意外と繊細なヒロミの脳内を除くギャグのために使われたのですが、カゲロウの中の大二が諦めていないことを知る流れにに繋がった時は感心しました。バイスが最初それを明かさなかったのも「大二を信じているなら言わずともわかっていたはず」とちょっと天邪鬼みたいな理由から来ている(或いは本当にそう思っているっぽい?)のがまた小憎らしくて素敵です。

 

 そしてバイスによって大二の「信じられる強さ」を知った一輝が立ち上がる構図がまた見事でした。前回両親から聞かされたかくれんぼの件が見事に繋がっており、大二が自分を見つけてくれるまで辛抱強く待てることを信じてそれに応えようとする一輝の姿には感嘆を覚えました。守られるだけではない弟を兄が信じようとするシチュエーションにはグッときますね。

 大二は大二で一輝に対する嫉妬だけではないことをきちんと示してくれたのが良かったです。一輝が自分を助けてくれることを知っているからこそ信じられる様子は、前回カゲロウが語っていた「人々の中心にはいつも一輝がいた」話に繋がっているのが興味深いです。頼りになる兄から離れたい・自立したいと思う一方で、そんな兄だからこそ慕っているという、彼の複雑な心境しっかり見せてくれました。負の感情だけでは終わらない家族の関係性を描いてくれて大満足です。

 

 

  • 過去の絆は嘘では欺けない 感じろ そう Next Future

 

ブラキオ!

 

Come on!ブ!ブ!ブラキオ!

Come on!ブ!ブ!ブラキオ!

 

バディアップ!


最大!

最長!

最古で

最強!

 

ブラキオ!!


祝え、長き王の誕生を!!

 

 ブラキオ・デッドマンを撃破した際に入手した「ブラキオバイスタンプを押印して変身したリバイスの派生形態「ブラキオゲノム」。超巨大な首長竜の一角ブラキオサウルスと『仮面ライダージオウ』をモチーフとしています。リバイは時計のベルト型の前掛けや時計の針を思わせるアンテナなど、ジオウの要素が色濃く出ている姿が特徴的です。マスクも大分シンプルにはなっていますが、ジオウらしさに溢れていますね。でも顔に「ライダー」の文字がないと何だか物足りなくないと思ってしまうのは内緒。バイスの方はコングゲノムの使い回しを思わせるゴツさですが、こちらはタイムマジーンをモチーフとしているのでしょうか。

 今回は後述のライブの戦闘が最大の見せ場となっているので若干印象は薄くなっていますが、それでもこの形態に変身してからのバトルは目を見張るものがありました。動揺するエビルを圧倒的なパワーでタコ殴りにしていく様子は見ていてスカッとしましたね。キメのダブルキックもここまでで最もカッコよく決まっていましたし、最後の派生ゲノムとしてキチンと活躍してくれたかと思います。

 

 

  • 光の道筋を辿りし純白の魔戦士

 

バット!

 

コンファームド!

 

Eeny meeny miny moe.

Eeny meeny miny moe.

 

バーサスアップ!

 

Precious!

Trust us!

Justice!

バット!

 

仮面ライダー

ラ・イ・ブ!!

 

 

 五十嵐大二がツーサイドライバーとバットバイスタンプを使用して変身した仮面ライダー仮面ライダーライブ バットゲノム」。2号ライダーエビルのもう1人の姿であり、念願の大二自身が変身した仮面ライダーです。真っ黒なエビルと正反対の真っ白な姿に対の関係性を感じさせてくれます。“Evil”をひっくり返して“Live”になるといった名前のお遊びも見事の一言。

 配色だけでなく全体のビジュアルもエビルから大きく様変わりしています。突き出た肩アーマーに長いローブと、高貴なイメージを感じさせる要素が多いです。金色のマスクも非常にヒロイックで、王道のヒーローのシルエットをしています。コウモリがモチーフでありながらエビルとは全く異なる印象になっているのが素晴らしいですね。(エビルが「羽を閉じて逆さになっているコウモリ」なら、さながらライブは「羽を広げて飛び立つコウモリ」といったところでしょうか)

 また戦闘スタイルもエビルとは打って変わってスマートになっている点が特徴。「ライブガン」で射撃戦をしつつ、キックとパンチ主体の近接戦闘もこなすなど全体的にバランスのいい戦いを見せてくれます。大二の生真面目な性格がそのまま形になったような立ち振る舞いは、彼が望んでいたライダーにようやくなれたことが伝わってきて嬉しくなってきますね。

 

 

  • “強さ”を求め彷徨う妹

 一輝と大二が兄弟の絆を見せてくれた中、妹のさくらが不穏な面を見せてきたのも今回の見どころ。前回に引き続き、大二が悪魔に乗っ取られたことに対して一輝やヒロミたちにきつく当たるさくらにまたもやギョッとしました。さくらが大二のことを心配していることは伝わってきますが、思ったことをすぐ口に出してしまう当たりの強さに関しては少々思うところがあります。

 そうして家族を次々と巻き込んでメチャクチャにしてしまうデッドマンや仮面ライダーに不信感を覚えてきたさくらに、アギレラが近づくシーンにも驚きました。大二だけでなくさくらも目に付けている描写は以前にもありましたが、ボスである彼女自身が接触してくるのは意外でしたね。これフリオが道場に潜入した意味あったのだろうか?

 何を信じればいいのかわからなくなってきているさくらにギフ様の家族になることを提案するアギレラの姿は何とも怪しく、迷っている人につけこむ悪魔そのものを連想させてきます。“強さ”とは何か、と考えているさくらが次第に闇堕ちしそうなのが目に見えてわかるので実に恐ろしいです。大二の件が一件落着したかと思ったら今度は妹が・・・・・・という展開にドキドキが止まりません。

 

 

 そう心配していた矢先、次回はさくらの元に新たなベルトとバイスタンプが届けられるというとんでもない展開になる模様。ベルトの送り主が気になるところですが(どうせまた狩崎なんだろうなぁ)、それ以上に予告映像の覚悟が決まったようなさくらの表情に視線がつられてしまいます。次なる家族の危機にこの一家はどうなってしまうのでしょうか・・・・・・

 

 

ではまた、次の機会に。