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2021年秋アニメ簡易感想 その13

 

 

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 昔懐かしのアニメなどを配信している「アニメログ」にて先日、デジモンシリーズの1作である『デジモンセイバーズ』の配信が始まりました。言わずと知れた『デジモンアドベチャー』をはじめとしたデジモンシリーズ作品が以前配信されていることは知っていたのでいつか来るだろうとは思っていましたが、思いのほか早く来ましたね。

 セイバーズといえば「デジモン相手に生身で殴りかかる最強主人公」が有名かと思います。実際そういったぶっ飛んだ要素満載ですし、主人公のマサル兄貴は非常にカッコいいキャラなのですが、個人的に本作の魅力はそれだけではないと思っています

 というのも本作はデジモンと人間の共存・相互理解という問題を扱っており、その結果発生する両者の対立が描かれています。異なる種族同士が互いを恐れ、攻撃しあう様子は中々に重苦しいです。その問題を前に主人公たちとパートナーデジモンが立ち向かうからこそ生まれる“熱さ”も含め、とても興味深い作品だと僕は考えています。

 そんなデジモンシリーズの中でも特にお気に入りなセイバーズ、毎週火、木、土曜日に更新されているようなので、是非見てみて下さい。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第87話「氷の女王とグレイシア」

 今回は転校生の「ジー」と彼女のグレイシアミーチェ」との関係が描かれました。凶暴なグレイシアを連れているせいで周りから孤立しまっているという、主人を守ろうとするポケモンの献身さが裏目に出ている複雑な状況に胸が締め付けられます。ミーチェはレジーナのことを想っているのが伝わっているだけに何とも言えない切なさを覚えます。

 そんな問題を解決するのがレジーナの一歩、という落としどころはとても良かったです。ミーチェに甘えてばかりだった自分を変えて、自ら友達を作ろうとする前向きな姿勢になったことに感動を覚えました。ジーナにそのことを気付かせ、彼女の成長の後押しをしたコハルにもグッときましたね。

 

 

大正オトメ御伽話

第6話「悪イ娘」

 前回珠彦の財布としおりを盗んだ「渥美綾(あつみ・りょう)」との騒動が描かれた今回。弟たちを養うために金を盗み、それすらも酒浸りの父から奪われ暴力を振るわれる彼女の家の事情に早速胸が痛みました。家族のことを想っている世話焼きな姉御肌キャラである一方で、珠彦と夕月と妬んで2人の関係をこじらせていく性悪ぶりが同居している不思議なキャラクターが興味深いです。

 そんな彼女に振り回された珠彦たちに関してですが、夕月がしおりを破くシーンには驚愕しました。口では珠彦のことを信頼しているものの、三者に穢された思い出の品を目の前で壊してしまうような“どす黒い感情”が彼女にもあったのか・・・・・・と恐怖するばかりです。しかし最終的には夕月が珠彦に不満をはっきり言ってくれて解決したのでスッキリしました。珠彦もしおり以上に夕月との日々を過ごすことが大切であることに気付けて何よりです。

 

 

ブルーピリオド

第7話「1次試験開始」

 相変わらず目の前の課題に悩みっぱなしの八虎ですが、今回はかなり試行錯誤している印象でした。大葉先生から言われた「自分勝手力」と「楽しんじゃう力」を言葉のままに受け止めてしまう辺りに彼の真面目っぷりが感じ取れます。劇中でも言われたように、“絵は嘘がつけない”からこそ付きまとう問題と言えるのかもしれません。

 そんな八虎の悩みを解決へと導いてくれたのが意外にも恋ちゃん。彼がパティシエを目指していることには驚かされましたが、それ以上に八虎の笑顔をしっかりと指摘してくれる辺りに感動しました。「本音を美術で武装すればいい」という上述の問題のアンサーにはハッとさせられます。その点含め、八虎の友人の人の善さを再確認しましたね。

 そしてついに始まった1次試験は、やはりラストの龍二が衝撃的でした。前回全く登場していなかった中での今回の途中退場は見ていて動揺が走ります。ここまで龍二の家の問題がクローズアップされていなかった分、何かが彼の中で爆発してしまったように思えて心配でなりません。

 

 

ルパン三世 PART6

第5話「帝都は泥棒の夢を見る 前篇」

 ミステリー作家の芦辺拓(あしべ・たく)氏脚本の今回はいきなりルパンがタイムスリップするというとんでもない展開から始まりました。しかも跳んだ先は大正かと思われる時代というのが中々に興味深いです。かの「明智小五郎」が登場していることやルパンが「黄金仮面」と呼ばれている件などからして、江戸川乱歩作品が密接に関わっていそるのかもしれません。

 そんな過去ではルパン以外の面々そっくりの人物までいるのですんなり見ることが出来ました。(各キャラの立ち位置もほぼ同じようですし)別の時代に来てもすぐに馴染んでお宝を狙おうとするルパンの切り替えの早さには安心感を覚えます。まだまだ事件の全容は掴めずにいますが、物語の鍵を握るからくり時計やそれを守る「サラントヤ」など、気になる要素も満載で後篇も楽しみになってきましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第57話「魔界の神」

 大魔王バーンの圧倒的な力が示された今回。「カイザーフェニックス」をはじめとした強大な魔法や暗黒闘気を次々と出してダイたちを追い詰めていく様子はまさにラスボスに相応しい存在感でした。ボスキャラ特有の2回行動を理屈をつけて表現している点など、ゲームのボスを漫画に落とし込んでいるバーンのキャラクターに舌を巻きます。

 他にも「今のはメラゾーマではない・・・メラだ・・・」や「知らなかったのか?大魔王からは逃げられない」といった有名なセリフをバンバン口にしてくれるのも見事。アニメで実際にこのセリフが聞けた感動は計り知れません。マァムの口喧嘩殺法すら効かないバーンの言葉の数々には感無量するばかりです。

 そんなバーンがもたらす絶望感だけでは終わらず、奮起するダイたちまでしっかり描いてくれているので最後まで興奮して見れました。どんな状況でも諦めない主人公がいるからこそバーンのような悪役が映えるのだと再確認しましたね。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第74話「デュエルゾンビ」

 今回はゾンビパニックものに見せかけた、ちょっと遅めのハロウィンのようなエピソード。ガクトがゾンビに追い詰められて大ピンチになるかと思いきや、全てなりきりレクリエーションだったことが判明するラストには肩の力が抜けました。(ラストのグルグルだけ本当にゾンビになったっぽいんですがそれは・・・・・・)とはいえゾンビ映画のお約束・あるあるをこれでもかと詰め込んだ前半はかなり見応えがありましたね。

 デュエルパートではゲストキャラの「行手内造(いきて・ないぞう)」のスリラーパロディが印象的。デビル・フランケンのラッシュデュエル版であるデビル・フランケン・シュラインも妙にノリノリなのも微笑ましかったです。ウシロウとは違った方向性のアンデット族デッキだったので見ていて楽しかったですね。

 

 

 ちなみにアニメログでは他にも『デジモンフロンティア』『デジモンクロスウォーズ』が現在配信されています。フロンティアの方は終盤に差し掛かっているため今から見始めるのは無理ですが、クロスウォーズはセイバーズとほぼ同時期に配信開始したため今から追いかけることが出来ます。

 

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 シリーズファンからは不評の声が多いクロスウォーズですが、僕としてはこちらの作品も結構好きですね。ストーリーは少年漫画的な王道一直線で熱い話が多く、デジクロスのロボット的要素はどれもカッコいいなど魅力的な要素がたくさん存在します。実際に見てみると中々に面白いアニメだと思うので、これを機にセイバーズと合わせて見てみてはいかがでしょうか。

 

 

 ではまた、次の機会に。