新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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2022年冬アニメ簡易感想 その28

 

 

www.corocoro.jp

 

 ネット上でサービス展開をしている「コロコロオンライン」。コロコロに関するニュースや動画などがチェック出来るサイトですが、目玉は何と言っても漫画配信。ジャンププラスやマガポケと同じように、過去のコロコロの人気作やここ限定の作品などが見れるweb漫画雑誌として始まったこのサービスでは、既に色々な作品が配信されています。今現在は『ぷにるはかわいいスライム』という作品がネット上で凄まじい話題を呼んでいますね。コロコロのこういった一面を多くの人が知るきっかけになったようで少々ニヤニヤしてしまいます・・・・・・

 

 それはともかく僕もこのオンラインで漫画を読んでいるのですが、つい先日穴久保幸作先生版の『ポケットモンスター』、通称「ギエピー」の序盤を読んで様々な衝撃を受けました。ピッピが主役である本作は何かとずるがしこいピッピが騒動を起こすイメージがあったのですが、1話と2話の時点ではそのピッピが意外と大人しかったり、むしろレッドの方が苛烈であったりと僕が読んでいた頃とはだいぶ異なるキャラクターに困惑させられます。連載を重ねるにつれてキャラの性格がだんだんと変わっていくというのは長寿漫画あるあるですが、本作もそれに当てはまっていたということでしょうか。

 あとはやはりポケモンや町などの描写にも驚きが多いですね。モンスターらしく厳ついポケモンはさておき、どう見てもミュウツーらしきポケモンが普通にトキワの森にいたり謎のクラゲみたいなポケモンがいる光景に疑問符が浮かんでしまいます。それ以上に、マサラタウンが南国の未来都市であるかのように描かれているのが衝撃的です。アニポケを含めた他作品では基本、「田舎町」というイメージだったマサラタウンがここまで発展しているのは何とも不思議ですね。

この辺りの違和感のオンパレードですが、これはポケモン初のメディアミックス作品故の“情報の少なさ”からきているのだろうと後々になって思いました。以前コロコロアニキに掲載されていた穴久保先生のエッセイ漫画でも描かれていましたが、ポケモンがまだ本格的に発表されていない当時はポケモンに関する情報がロクになかったことがわかっています。思うにゲームの資料もほとんどない状態で描かなければならなかったのかもしれません。むしろあのドット絵の世界観を誰よりも早く、明確に肉付けした穴久保先生の頑張りに舌を巻いてしまいますね。そういった当時の背景を感じさせてくれるという意味でも、貴重な読書体験だったと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第102話「トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!」

 久々のトライアルミッションはまさかのシゲル&トキオと協力することになってこちらもびっくり。ゴウにとって無視出来ない存在である2人がいきなり揃って登場したことに驚いてしまいました。それ故今回は以前から問題になっていたゴウの協調性とコミュニケーション能力が試される内容に仕上がっていたのが興味深かったですね。

 シゲルとトキオで露骨に態度を変えるゴウでしたが、その結果レイドバトルで上手く連携が出来ずに終わってしまうという苦々しい結果に。しかし「気に食わない相手でも目的の達成のためには力を合わせなければならない」ことを今回の件でしっかり学んでくれたと思います。親しい相手以外にはまだよそよそしいゴウですが、この失敗を糧に少しずつ前進していってところです。

 あとはやはりミッションの目玉であるフリーザが印象的でしたね。サトシたち4人のポケモンを相手に圧倒する様子には思わず見入りました。以前に登場した3鳥の仲間たち(サンダー&ファイヤー)と比べても格段に強く、伝説のポケモンとしての実力を遺憾なく発揮してくれていたと思います。

 

 

スローループ

第11話「大切なもの」

 ついにやってきました恋の主役回。これまで気遣いの達人としてひよりや小春、その他大勢の少女たちを導いてきた彼女の内に秘めた感情が明らかになっていく様子に早くも魅せられました。しっかりものとしての姿や大人びた態度も、周りのためにそうせざるを得なかった事情が伝わってきて胸が少々痛みましたね。(まぁ弟が多いうえ父親が父親なのでしっかりする他なかったんでしょうね・・・・・・)藍子に放った「1番って重たいよ」という助言は、彼女の背負い過ぎないスタンスからきているもののように思えます。

 そんな達観した恋を救ってくれたのが、幼馴染のひよりという展開が実に素晴らしかったですね。ひよりが母の再婚を後押しするきっかけを恋が作ってくれたことは意外であったと同時に、恋にとって唯一弱音を吐ける相手がひよりであることが後半のやり取りでよくわかりました。そして気遣いがどうとか関係なく「変わらない友達」としての恋に感謝するひよりにウルウルきてしまいます。小春や藍子のような積極性が表に出ていないものの、互いを大事な友達として必要としている2人の関係性もまた友情の1つの形なんだな・・・・・・と感じることが出来ましたね。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第22話「Rencontre-蒼の夜-」

 ヴァニタスとミハイルの過去がついに明らかになった回でしたが、序盤があまりにも胸糞要素が多すぎてモローに対するヘイトがいきなりマックスになってしまいました。自分の研究のために幼い子どもを非道な実験に使うというのはマッドサイエンティストあるあるですが、モローの場合は当人のおどけた態度も相まって不快感が凄まじかったです。ミハイルの悲鳴や彼を守ろうとするヴァニタスの姿も含め、前半は見ていて本当に辛かったですね。

 それ故か彼らを助け出してくれた蒼月の吸血鬼・・・・・・先代ヴァニタスが登場してからのパートにはほっこりさせられました。自分のせいで生き方を歪められた少年たちを救うために行動し、人並みの幸福を与えようとしてくれる優しさに心が暖かくなります。(それでいて家事などはからっきしという師匠キャラあるあるも完備しているのが良き)

 ヴァニタスにとって間違いなく大切な存在であるのですが、それだけに彼が先代に復讐しようとする現在に至ったことに疑問を覚えます。人間と吸血鬼双方の醜さを見てきたヴァニタスにとって、どちらか一方に肩入れする気にはなれなかったということでしょうか。次回がそれが明かされることに期待したいです。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第11話「サヴェジ・ガーデン作戦(中庭へ向かえ!) その②」

 ラング・ラングラーが展開する無重力空間での戦いでは、極限状態での決断力が試されるかのような展開に。酸素があとわずかしかないという状況で、如何に敵の攻撃を躱しつつ戦いを切り抜けていくかが描かれており、終始緊迫感に溢れていました。即席の宇宙服を作れるウェザーがすごい!なんて思っている暇もなく、真空の中での恐怖がじわりじわりと伝わってきましたね。

 そんな中で咄嗟の判断力が成否を分けた展開は見事。徐倫は自分の酸素を犠牲にしてでもウェザーを助け、敵を倒せるよう生き残って“次”に繋げることに注力したからこそ勝利したと言えます。対してラングラーは生き残るのではなく、目の前のムカつく相手を叩きのめそうとしてしまったことが敗因でしたね。目先の快楽よりもその先に残せるものがあるか・・・・・・そのための適切な選択を問いかけるようなバトルでした。

 

 

 コロコロといえばポケモンの他にも様々な作品が現在連載されており、オンラインの方でも個性的なオリジナル作品が軒を連ねています。この辺りの作品も面白いものが多く、僕も毎回楽しく読めています。オンラインで連載中の作品も定期的に読んでいるので、いくつか感想を書いていきたいところですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。