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気まぐれ漫画簡易感想 その8(web漫画編)

 

 

 漫画といえば紙の雑誌で連載されているもの、という認識は過去の話。今やインターネット上で多くのweb漫画が読める時代になっています。そのほとんどが基本無料で読めるほか、SNS上などで話題になった際にすぐさま読みに行けるので多くの人が利用していることかと思います。かくいう僕も様々なサイトで掲載されているweb漫画を読み続ける日々を送っていたりします。多くの人が読んでいるであろう作品もあれば、割とマニアックかもしれない作品など様々です。

 そういうわけで今月の漫画感想は最近気になっている話題のweb漫画について書いていきたいと思います。感想のすぐ上にリンクを貼り付けているので、興味のある方はその作品を是非読んでみてください。それでは書いていきます。

 

 

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

金色のガッシュ!!2

 

booklive.jp

 

 人気の少年漫画『金色のガッシュ!!』の続編。ガッシュが魔界の王になってからの物語が展開されると事前に予感していましたが、予想以上にハードな内容に早速ギョッとさせられました。初っ端から魔界が謎の敵によって襲撃され、魔物たちが追い詰められているという絵面に衝撃を受けます。テッドをはじめとした前作のキャラたちも容赦なく死んでしまったことが語られたり、味方の魔物の「ジギー」が死後埋葬されるシーンなど、前作とは違いキャラの退場=死であることを1話の時点で大きく印象付けられます。そして前作の魔本を燃やされるだけで魔界に送還させられるシステムはよく出来ていたんだなぁ、とも思いましたね。

 その後人間界にやってきた「ゼリィ」が現地の人間に虐げられるシーンがこれまた辛いです。片腕に怪我を負った状態で弟を抱えながら清麿を探すものの、最終的に人身売買の集団に襲われそうになる様子は見ているだけで胸が痛くなってきます。どこの世界に行っても希望が存在しないという事実を叩きつけられていくような作風に、本作の無情さを感じずにはいられません。(だからこそ1人でも弟を守ろうとするゼリィの健気さが光るのですが)

 そんな中、最後の最後で清麿登場!で幕を引く内容には興奮しました。自分から立ち向かおうとするゼリィの前に、満を持して助けに現れる主人公のカッコよさには惚れ惚れします。魔界の魔物たちを蹂躙した敵相手にあくまで人間の清麿がどこまでやれるのかという心配もありますが、清麿なら何とかしてくれるかもしれないという安心感も同時に覚えましたね。ガッシュの登場はまだ先のようですが(ゼリィの口から死亡の可能性が出ていますが、実際は生きてるよね・・・・・・?)、ここから先を期待させてくれる素晴らしい導入だったと思います。

 

 あと気になるのは魔界を襲った謎の敵についてですが、こいつらは作者の前作である『VECTOR BALL(ベクターボール)』に登場した「思念体」ではないか?という予想が既にネット上で広まっていますね。体の一部を別の物質(武器)に変化させる・2つの姿を使い分けるといった特徴が一致していることから彼らはベクターボール世界の人間界だけでなく魔戒も侵略しようとしている可能性がありそうです。だとすると本作は実質ベクターボールの続編でもあるのかもしれません。

 もしその通りだったならば個人的には嬉しい話です。ベクターボールの単行本を買っていた身としては、ガッシュだけでなくあの作品の続きも見られるかもしれないという可能性に心が震えます。次回は来月の14日配信とのことですが、どのような展開になるのか非常に楽しみです。

 

 

 

デュエル・マスターズG(紅蓮)

 

www.corocoro.jp

 

 コロコロオンラインにて連載開始されたデュエマの漫画。カードのFT(フレーバーテキスト)などで読み取れる背景ストーリーの漫画化ですが、まさかの「革命編」をベースにしたストーリー、しかも主人公がグレンモルトということが意外でした。モルトを主役にした漫画としては藤異秀明氏の『デュエル・マスターズ SAGA』が既に存在していますが(ストーリーも革命編までちょっとだけ食い込んでいるんですよね)、それとは全く異なる内容を描こうとしているのでしょうか。

 と思って読んでみたところ、まずモルトのキャラクターに驚きました。他媒体では熱血主人公のイメージが強いモルトですが、本作においてはどこか達観した態度を取っている不思議な少年として描かれているのが特徴的です。一人称も「僕」と、明らかに従来のモルトとは異なる印象を受けます。それでいて1話のラストに変身してからは勇ましく戦う様子のギャップもあってかなり面白いですね。持っている剣がボロボロだったり、変身に制限があるのはガイギンガがいなくなった影響なのか?といった考察もはかどります。ともあれ新しいグレンモルト像を築いてくれそうでワクワクする1話と2話でした

 他には2話のラストに登場したドギラゴンが印象的。老練の戦士の如く歴戦の風格を漂わせているドギラゴンの姿にも惹かれるものがあります。またメカメカしいドラゴン無骨さがよく出ている作画も魅力的で、こちらは作者の森茶氏が『ゾイドワイルド』シリーズで培ってきたメカ作画が存分に発揮されていることがわかります。このドギラゴンとモルトがどのような会話を繰り広げるのか、そして後々登場するであろうレッドゾーンやギュウジン丸はどのように活躍するのかなど、期待値が高まってきます。まだまだ導入も導入ですが、ひとまずは読者代表のメラッチ(本作のモルトとメラッチの関係って何となく『シャーマンキング』の葉とまん太を彷彿とさせますね)の如く、この先の展開を楽しみにしていきたいと思います。

 

 

ぷにるはかわいいスライム

 

www.corocoro.jp

 

 連載開始と共にネット上で大きな話題を呼んだ本作。「スライム娘」という性癖全開の内容をコロコロでやってみせたという事実に多くの人が驚いているようですね。月刊コロコロを毎月購読している身としては(性癖的な意味で)何を今さら、とついつい思ってしまいますが、これを機に様々な人がコロコロの漫画に興味を持ってくれると嬉しいところです。とりあえず次はデュエマキング5巻のアバクのNTR展開を読んでもらいたいですねぇ・・・・・・

 それはそれとして、本作は主人公の「河合井コタロー(かわいい・コタロー)」と彼が作ったスライムの「ぷにる」が繰り広げるドタバタラブコメディという触れ込みの模様。早速読んでみたのですが、ぷにるが思いの外健気で可愛かったですね。コタローに対して若干押しが強いものの、彼に「可愛い」と思ってもらいたい一心で行動しているので何だかんだで憎めない絶妙なキャラクターになっていると思います。体を自由に変化させてみせるのも基本的にコタローの要求に応えてみせているからですし、彼女(?)は本当にコタローのことが好きなんだなぁ、ということが伝わってきます。

 対するコタローはスライム遊びはもうやらない、と変に大人ぶっているのがまた可愛いですね。子どもらしいものを避けるようになる中学生ごろの男の子に見られる特徴がストレートに出ていてどこか微笑ましいです。(そのくせ可愛いモノが好きなのがもうね・・・・・・いいよね・・・・・・)あと今はぷにるを邪険に扱っていますが、その内彼女を助けてくれる展開が待っているだろうと思うとニヤニヤが止まりません。

 その他コタローが憧れているきらら先輩に何か秘密がありそうとか、ぷにるが洗濯のりとホウ砂水を混ぜてかさまししているシーンがわかっているなとか色々感想がありますが、基本的にはぷにるとコタローを中心とした内容が面白いと感じますね。後々出てくるであろう新キャラにも期待しつつ、まずはこの2人のイチャラブコントを楽しんでいきたいですね。

 

 

DARKNESS HEELS -Lili-

 

comic-walker.com

 

 ウルトラマンシリーズに登場する人気の悪役を主役に据えたプロジェクト「DARKNESS HEELS(ダークネスヒールズ)」の一環である漫画作品。本作ではオリジナルキャラである「リリ・アーカイヴ」をメインに据えた物語(作者の綱島志朗氏はあくまで彼女を「ゲストヒロイン」だと捉えていますが)が展開されていましたが、最新5話にて彼女の物語にようやく一区切りがつきました。

 自分の存在や光と闇の狭間に囚われていたリリが、ベリアルの「自分の力だけで戦い抜く」生き方に惹かれていくことに気付く内容にまず感心しました。(この考えはあくまで自分のやりたいことをやった結果協力しているように見えるダークネスヒールズのスタイルを端的に表していると言えます)誰かに自分を認めてほしくてたまらなかった彼女にとって、自分の価値を他人に委ねないベリアルの在り方がどれだけ輝いていたかはこれまでの内容からも読み取れます。3話で死闘を繰り広げた2人が最後まで「殺し合い」の中で通じて合っていく展開は殺伐としているようでどこか微笑ましいと感じますね。5話ラストのキスシーンに驚きつつ、とても爽やかに収束していったと思います。

 また光と闇の概念についても上述の生き方からすれば関係ない!といった答えを見せているのが面白いところ。リリのように愛する人を想って一瞬だけ光を纏うカーミラやリリの力で光の力を得るベリアルなど、闇すらも光を得られるという解釈はウルトラマントリガー』の終盤の展開を思わせる部分が読み取れて個人的に大変好みです。それどころか勝つためなら光すら利用する、ベリアルたちの貪欲さも見られて大変“らしい”面が多かったです。光と闇を両方持つ怪獣・ホーリーデモンズ相手に意趣返しのように光と闇の共存を見せつけて勝ってみせたシーンもスカッとしました。

 そしてこれは大変個人的な話ですが、ホーリーデモンズを撃破した後にトレギアが登場したシーンが1番衝撃的でした。キリエロイド・サイロが回収した力を「私にこそふさわしい」と奪い去る様子はまさにトレギアで、このシーンには最高に興奮させられました。恐らく今後はトレギアが物語をかき乱すトリックスターになるようですが、どうせなら彼がダークネスヒールズの追加メンバーになってほしいですね。割と脳筋が多い現メンバーを皮肉るキャラとして定着したら面白そうだなぁ、と思います。もしそうなればタロウと同じナンバーシックスになれるよ!やったねトレギア!

 

 

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!

 

comic-walker.com

 

 

 魔法少女ものかと思いきやいつものFateだった作品についても最新話の感想を1つ。まず前回までイリヤが自身を犠牲にして過去を遡ったことで世界を救ってみせた結果、誰もがイリヤの存在を忘れてしまっていた展開には軽くショックを受けました。もー型月主人公はすぐ自分を犠牲にする方向で覚悟を決めるんだからーしかし68話の後編からは一転攻勢、ここまでの絶望的状況に立ち向かう美遊たちの頑張りを見てからは一気に勢いを取り戻せましたね。

 イリヤの存在が消えて誰もがイリヤのことを忘れても、彼女が残したものは決して消えてはいない・・・・・・名前も思い出せない大切な人が教えてくれた「絶対に諦めない」言葉を胸に戦い続ける美遊が何と言っても素晴らしいです。パンドラやベアトリスにも何かしらイリヤの影響が残っている辺り、ここまでの戦いで彼女たちを救ってきたことは決して間違いではなかったことがよくわかります。(パンドラの変化に関しては過去でイリヤが干渉したことが関係ありそうですね)遠くに輝く星を裏切らないために戦うことを選ぶなど、FGOの第2部6章を彷彿とさせる要素も満載で興奮が止まりません。

 あとはやはり士郎(美遊兄)VS桜のシーンが印象的ですね。そういえば無事だった正直存在を忘れかけていた汚染桜がここにきて襲いかかってくる状況には驚きましたが、彼女に引導を渡そうとする士郎にはそれ以上に胸が痛みました。ここまで苦しんでいる桜を止められるのは士郎しかいないだろうと予想していたものの、実際に来てしまったと思うととても辛いです。本作のイリヤと同じように自分の存在を犠牲にしてでも戦おうとする姿を見て、やはり彼もまた衛宮士郎なのだと否が応でも再認識させられました。

 とはいえ何だかんだで希望の芽が見えてきたのは最高です。最悪イリヤ消滅エンドになることを覚悟していましたが、この調子ならイリヤも戻ってこれそうな予感がしますね。というかイリヤが劇中で「何も諦めない」という選択をした以上、本作は完全無欠のハッピーエンドを見せてくれることでしょう。続きが実に楽しみです。

 

 

 ここまでで5作品の感想を書きましたが、他にも読んでいる作品がいくつかあります。(『ハイパーインフレーション』とか『ひぐらし巡』とか今日見つけた『恋するサーティーン』とか)しかしその作品の感想まで書くと文章の量が膨大になりいつまで経っても記事を投稿出来なくなる恐れがあるので、一旦上の作品までにとどめておきました。とはいえ語りたい作品が実にたくさんあるので、後々機会を設けて記事を書いていきたいですね。その時は今回の感想も含めて読んでいただければ幸いです。

 

 

 ではまた、次の機会に。