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デュエル・マスターズ キング! 第43話(最終話)「カモン王来っ!オレたちのデュエマの未来!」感想

僕らのデュエル

これまでの歴史と新しい未来に向けて、カモン!王来(オーライ)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 共に楽しむためのデュエマ

 ついに来ましたデュエマキング!最終回。ジェンドルの猛攻をしのぎつつ、反撃に出たジョーで終わった前回からさらに攻防が繰り広げられる熱い激戦でした。特に終盤のキング・モモキングVSヴォルゼオスの決戦は最終回特有のド派手なCGバトルが展開されていたおかげで興奮しっぱなしでしたね。(キング・モモキングが伝説の剣を次々と構えていくシーン&パワーが徐々に上がっていってヴォルゼオスを押し返していくシーンがここすきポイント)

 何より前回の感想でも触れたジェンドルの「自分1人が勝者であればいい」考えに真っ向から立ち向かうジョーが印象的でした。「自分1人ではなく、みんなで楽しんでこそのデュエマ」というこれまでと同様の答えをジェンドル相手に出してくれたのが良かったです。(27~29話で勝舞と勝太に教えてもらったことをしっかりと活かしている点も好印象)楽しいかどうか聞いて煽ってくるジェンドルに対し、楽しいと言ってのけるジョーの姿勢がこれまた素晴らしいです。

 他にもジョーがジェンドルの「勝ちにこだわる姿勢」そのものを間違いだと言わなかったのがまた興味深いですね。勝負事である以上勝とうという気持ちそのものは決して否定せず、そのうえで「誰かと競い合う楽しさ」を説いていく様子はある種TCGのあるべき姿を示しているように感じます。敵であるジェンドルが相手だろうと、その楽しさを伝えるために戦うジョーの優しさと強さに惚れ惚れするような最終決戦であり、何よりここまで続いてきたデュエル・マスターズを肯定してくれる・・・・・・そんな決着だったと思います。

 

 

  • さようならピョンチキ

 デュエマには勝ったものの、またもや出してきた時空の狭間でジョーを排除しようとしたジェンドルのせいで物語は意外なことに。(肝心のジェンドルは自分が作り出した時空の狭間に呑みこまれてしまうという自業自得な末路に・・・・・・)全てを飲みこもうとする時空の狭間を閉じるために、ピョンチキと別れる展開には唖然となりました。狭間は内側からしか閉められないという理屈はわかるものの、シームレスに自分を犠牲にするピョンチキに驚きを隠せません。特にデッキーたちに「子どもが親より先立つなんて・・・・・・」と言われながらも、キチンとお礼を言うシーンには少しだけほろりときました。

 思えばジョーカーズとしては珍しくデッキーを慕うピョンチキに当初は惹かれましたが、その後は割と影が薄い印象を受けました。良くも悪くも毒が無い分記憶に残りにくくなってしまったのかもしれません。しかし最後の最後でその性格の良さを活かした「デッキーたちのためにその身を捧げる」見せ場を視聴者に提供してくれたと思います。何だかんだで退場してしまうとなると寂しく感じてしまいましたね。ともあれありがとう、さよならピョンチキ!

 

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 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁラストにサラッと戻ってきたんですけどね!

 何故ピョンチキが戻ってきたのかは結局わからずに終わってしまいましたが、直前のデッキーのパワーで世界と人々が修復されていくシーンを見る限り、彼も同じように元の時間に帰れたのかもしれません。劇中でデッキーが説明していた通り凄まじいご都合主義ですが、ここまでくるとかえって清々しさすら覚えますね。

 ともあれハイドやヒミコ、他のガットルズたちも無事で何より。色々ありましたが、最終的に大団円で終わって本当に良かったです。ジョーの「楽しいデュエマ」の歴史はこれからも続いていく、という語りも含めて安心感を覚えるラストでした。

 

 

 というわけでデュエマキング!最終回の感想でした。今年度のデュエマアニメの感想も無事最後まで書き切ることが出来ました。かつてないほど高頻度で発生した特別編・再放送には不安を覚えましたが、ストーリーそのものは普通に完結したことにホッとします。後半のハイドが目立つ展開など意外な要素も多く、何だかんだで今回も楽しめましたね。

 

 さて総評に関してですが、こちらは他作品の感想と同じく後日、別の記事にして投稿する予定です。本作全体の評価点や不満点なども、そちらでまとめて書き上げていきたいと思います。早くても来週までかかってしまうと思いますが、よろしければ総評の方も読んでこの作品に対する僕なりの想いを感じ取っていただければ幸いです。

 

 

 ではまた、次の機会に。