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サンダーバード ARE GO 簡易感想(第1~4話)

 

 

FIVE

5!

 

FOUR

4!

 

THREE

3!

 

TWO

2!

 

ONE

1!

 

THUNDERBIRDS!!

ARE GO!!

 

 

 上の5カウントで有名な『サンダーバード』をフルCGによってリブート・リメイクした作品『サンダーバード ARE GO』。従来のミニチュアによる特撮にフルCGを加え、設定も現代に合わせて大幅に調整した本作を、つい最近見返すことがありました。(というのも1月に公開された映画『サンダーバード55/GoGo』を見てサンダーバード熱が再燃しまして、その熱をさらに燃やそうと今手ごろに見られるARE GOの方にまず手を出したわけです)ARE GOは7年ほど前にNHKで放送されたものをちょくちょく見ていましたが、改めて見直すと非常に面白かったですね。

 

metared19.hatenablog.com

↑映画の感想についてはこちらを参照。

 

 CGだからこそ出来るスピーディーで滑らかな表現に挑戦しつつ、昔ながらの特撮パートもしっかりと作り込むことで、本作の映像は見応えのあるものに仕上がっていました。中でもサンダーバード各機の発進シークエンスは原作よりもテンポアップしているのが魅力的で、さらに個人的にはOPの5カウントを発進の直前に導入している演出が素敵だと感じています。

 また現代向けにしている分見やすく、物語のスムーズさからスイスイ見れたのも評価点です。まさに「古きを温ね新しきを知る」を見事に実行してみせた、リメイクかくあるべしといった作品だと思いました。

 そんなサンダーバード ARE GOを見た感情を吐き出したいと思いつつ、今回各エピソードについての感想のまとめを書くに至りました。あまりにも今更な感想ではありますが、この感想を読んでサンダーバードに興味を持っていただければ幸いです。

 

 

 というわけで以下、今回の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

第1話「インターナショナル・レスキュー出動!(前編)」

 記念すべき第1話。この回はまずサンダーバード2号の登場シーンが印象的です。気球と共に上空に突き上げられ絶望する親子の前に、雷雲をかき分けて姿を見せる2号の勇ましさには思わず目を奪われます。その後の「バージル」の救出シーンも華麗で、冒頭から作品に一気に引き込まれましたね。

 そしてメインはサンダーバード4号による深海基地での救助活動。海底での自身が人為的に引き起こされたものだと気付き、その原因を取り除く「ゴードン」の活躍が光ります。2号と1号で基地を引っ張っている間に行われた救助は見ていてハラハラしましたが、最後には無事全員助け出されるので一安心しました。何気にこの時点でトレーシー兄弟の息の合ったコンビネーションが披露されているのも素敵なポイントです。

 またこの回は1号から5号までのサンダーバード全機にある程度の出番が設けられているのが特徴的。上述の3機以外では、前半宇宙での修理活動に勤しむ3号とサポートする5号の活躍が見られました。おかげで各機がどういった役割を持った機体なのかをわかりやすく把握出来るが素晴らしいですね。そういった意味も含め、サンダーバードとは何か?を説明する1話としては見事な内容だったと思います。

 

 

第2話「インターナショナル・レスキュー出動!(後編)」

 1話と合わせて前後編となっている2話は地震を発生させたのがトレーシー兄弟最大の敵「フッド」であると判明したことで、各メンバーが問題解決に動く姿が展開されました。フッドが昔ながらの悪役らしさ全開で見ていて清々しさを覚えますね。またこの回は1話から登場していた兄弟の仲間である「ケーヨ」が実はフッドの姪であることが明かされるのがちょっとした見どころとなっており、自身の身の上を仲間に隠しつつ悪事を働く親類を止めようとするケーヨのキャラクターが魅力的に描かれています。(そんなケーヨのための機体がラストにお披露目されるのですが・・・・・・本格的な活躍は大分先になるんですよねこれが)

 救助シーンは台北の太陽発電機が舞台になっており、反射鏡を除去することと作業員を救い出す2つの任務を同時に行うのが特徴的でした。鏡によって凝縮された太陽光が下の町に向いてしまうと、建物と人を火の海にしてしまう恐れがあることが説明された辺りが個人的にゾッとしたポイントですね。(この技術は現実でもその内出来そうな気がします)2号に加え今度はサンダーバード1号とそのパイロットの「スコット」が主役のような働きをしており、鏡から落下してしまうものの遠隔操作で1号に無事着地する瞬間はこれまたカッコよかったです。

 

 

第3話「スペース・レース」

 3話は宇宙が舞台、ということでサンダーバード3号サンダーバード5号が主役になっていました。標的を自動で追尾する宇宙機雷を停止させる内容となっていますが、機雷がかつて行われたという宇宙規模での戦争で使われたものである情報など、本作の背景がさらりと語られているのが見逃せないですね。他にも民間の宇宙船も登場しており、本作が技術の発達した未来の物語であることを意識させてくれる回になっています。(あと余談ですが、この機雷には顔のようなものがついており、不覚にも可愛いと思ってしまいました

 そんな機雷を停止させるため、宇宙では「アラン」と「ジョン」、そして地上では「ペネロープ」と「パーカー」がそれぞれ奮闘していたのがこの回のポイント。中でも地上の2人に関しては機雷の停止コードを見つけるためにお役所仕事の保管所に潜り込んでいく様子が描かれたため、スパイ作品を見ているような気分で楽しめました。忍者気分のパーカーや説得の決め手となった愛犬シャーベットなど、各キャラの愛嬌のあるシーンも多かったです。

 対する宇宙組の方は3号を駆るアランの機転が光っていました。3号はもちろんのこと、謎の宇宙スケボーも乗りこなして機雷に対応していく姿には痺れました。民間船に狙いを定めた機雷に3号を狙わせるために急速旋回するなど、見事な操縦テクには惚れ惚れします。3号が個人的に1番好きな身としては、とても嬉しい回でしたね。

 

 

第4話「危険な鉱山を閉鎖せよ」

 4話はまたもや1号とスコットがメインの回でしたが、彼の救助員としての覚悟が印象に残りました。放射能を止めるために訪れたウラン鉱山の深さから脱出が困難を極める中、最悪鉱山をそのまま閉じて放射能の雨を食い止めようとするスコットには大いに驚かされました。(無論最後まで脱出しようと努力していましたが)自分が助からなくても多くの人々を救おうとする姿勢には感動と危機感を同時に抱いてしまいます。

 また鉱山の元持ち主の娘との会話も興味深いです。かつての幸せを取り戻すため、ウランをフッドに売りつけようとしている彼女にスコットが「個人の幸せのために大勢の人を不幸にしてはいけない」ことを説くシーンは彼の精神性が垣間見えました。上述の姿勢の件も含め、彼が民衆のためのヒーローのような存在として描かれていることがここで読み取れます。

 そんなスコットが目立っていた回でしたが、他には2号から発進されポッドモジュールも大きな見どころとなっています。原作の方でも人気の高いジェットモグラコンテナ内で組み立て、鉱山近くの地面に侵入していく様子には特撮心がくすぐられます。バージルジェットモグラでスコットたちを助け出すシーン(何気にジェットブルドーザーも登場している点も見逃せません)に加え、そしてラストのフッドへの笑える仕返しなどもあり、不安の大きかったこの回も最後はスカッとした気分になりましたね。

 

 

 そんなこんなでサンダーバード ARE GOの最初の感想でした。原作とは大幅に異なる分ファンからの当たりが強いとは聞きますが、個人的には現代だからこそ出来るサンダーバードをよくぞやり切ったと賞賛したい作品だと評価しています。そんな気持ちを多くの人に少しでも感じ取ってほしいと思いこの記事を書きましたが、自分の好きなことを書けて大変楽しかったです。

 ちなみに次回5話以降の感想に関してはいつ投稿するかは未定です。というよりも今後のARE GOの感想自体他の感想との兼ね合いもあって、不定期になってしまうと思います。いきなり書いておきながら次はどうするか決めていないことは大変申し訳無く思いますが、どうぞご容赦ください。次の感想もなるべく早くやる!という意気込みで書いていくつもりなので、投稿した時はよろしくお願いします。

 

 

 ではまた、次の機会に。