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2022年春アニメ簡易感想 その15

 

 

jp.ign.com

 

 スパイダーマンのアニメ映画『スパイダーバース』の続編映画の情報が先日解禁。公開を控えている2作目『アクロス・ザ・スパイダーバース』に続く3作目のタイトルがビヨンド・ザ・スパイダーバースであることが報じられました。以前2作目の情報が公開された時に囁かれた2部作になるのでは?という噂が本当だったのは中々に驚きです。“アクロス(交差する)”から“ビヨンド(超えていく)”といった形に変化するタイトルにどんな意味が込められているのかも気になるところ。

 さらに上の記事によると、2作目のアクロスの時点で「240のキャラクターと6つのユニバース」が登場するとのことで、前作を大きく上回るスケールでストーリーが展開されることも明かされました。そこまでたくさんキャラを出して収集がつくのだろうか、という不安もありますが、それ以上にどのようなスパイダーマンヴィランが共演していくのかを期待してしまいます。そして3作目のビヨンドでは、この巨大なユニバースをひとまとめにして収束させていくのだろうなぁ、といった妄想が捗りますね。

 ここまで来ると早く映画を観たくなるものですが、公開延期の情報がここにきて圧し掛かってきます。本来今年公開する予定だった2作目が来年の6月、そして3作目が再来年の3月と大分待たされることになるのはかなり残念です。とはいえ製作側もその分頑張って映画を作っていることでしょうし、あまり贅沢は言ってられません。今はひとまず、新しい情報に胸を躍らせながら気長に待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL

第5話「Drink because you are happy」

 今回はノリトとミヤの兄妹、そしてストレングスと、2話以来の登場となるキャラたちを中心とした内容でした。中でもストレングスに関してかなり掘り下げがされていたのが印象的です。

 登場当初は粗暴なイメージが強かったストレングスですが、酒の飲み過ぎで吐いたり(ゲロの描写がギャグアニメっぽい)アーム無しだと気弱になるといった新しい一面をこれでもかと見せつけてきました。特に本来は暴力を嫌う性格だったらしい描写が興味深いです。彼女を見ていると強気なキャラ付けや巨大なアームは、臆病な自分を大きく見せるための自衛手段なのかもしれない・・・・・・といった考えが浮かんできます。

 そのうえ人間に裏切られたことに絶望していたストレングスが、最終的にはノリトと共に行動するようになる展開は素敵でしたね。かつてエンプレスに教えてもらった「信頼出来る仲間と出会えることへの喜び」を、目の前の少年を助けることで実感していく姿は見ていて心が震えます。助太刀に来てくれたエンプレスとの会話にもほっこりさせられましたし、デッドマスターに続いてストレングスが仲間になる日も遠くなさそうです。

 

 

境界戦機

第17話「トライヴェクタ」

 ついにアモウの身に何が起きたのかが明かされた今回。親しかった人を目の前で殺されたことに加え、初めて人を撃ち殺したことのショックが彼の心に大きな影を落としたことがわかりました。正直守ろうとした人たちを全員死なせてしまったとかではないことにホッとしましたが、アモウのことを想うとあまり喜べない結果だったことも事実です。スプリンクラーに打たれながら引き金に手をかけるシーンなどからは、彼の恐怖と悲しみが伝わってきましたね。

 あとはトライヴェクタを襲った集団が送り込んだ「ゴーストの複製品」の脅威が描かれていたのも特徴的でした。1期での死闘を経て倒した後でもアモウたちを苦しめてくるゴーストには、思わず畏怖の念を向けてしまいそうになります。(ゴーストのデータを持っていたということは、敵集団の正体はジェルマンの手の者であることは間違いなさそうですね)また北米だけでなく他の各陣営が動き出す様子もあって、ゴーストを筆頭にしたAIを駆使した戦いはより激化していきそうですね。

 

 

ヒーラー・ガール

第5話「空は青くて山は緑、川の戦い銀河ステーション」

 新鮮なおねショタがたくさん摂取出来た里帰り回。響の実家で休日を過ごす様子が描かれましたが、彼女の弟や妹たちのヤンチャぶりがやたら目に留まりました。玲美に想いを寄せる祥典を筆頭に、元気に遊ぶ子どもたちの姿には大いに癒されます。そんな子どもたちともすぐに打ち解け、あっという間に馴染んでいくかなたちも良かったですね。(川での泳ぎの対決シーンのスピード感などは見ていてかなり楽しかったです)

 また今回はかなや響たちの「繋がり」について触れられていたのが大きなポイントでした。幼いかなを救ったヒーラーが師匠であった師匠だろうとは思っていましたが、まさかこんなにあっさり語られるとは・・・・・・など、彼女たちがそれぞれ意外な形で師匠と関わっていたことが明らかになっていったことに少々驚いてしまいます。(唯一師匠と過去の関わりがない玲美の嫉妬ぶりが非常に面白いです)何よりそうした様々な繋がりを経て、彼女たちが出会ったことがわかる終盤は実に素晴らしかったです。かなが繋がりを広げてくれた響に感謝の言葉を贈るシーンなどは思わずウルウルきてしまいましたね。

 

 

パリピ孔明

第5話「孔明、韻を踏む

 前回孔明が探していた仲間候補のラッパー「KABE太人(カベたいじん)」についてを前半で取り扱っていましたが、結構重苦しい内容に見ていて胃が痛みました。気が弱いせいかプレッシャーに押しつぶされそうになっているカベの様子は実に痛々しかったです。最初は楽しくて仕方がなかったはずのラップが、今は「勝たなくてはいけない」を押し付けてくる厄介な重責と化しているのが悲しい話ですね。

 しかし後半、ジャージ姿の孔明が登場してからは一気に本作らしい雰囲気に戻ってきました。孔明がお経のようなラップでカベを困惑させてくる絵面にまず笑いが込み上げてきます。何よりカベを見透かしているような態度で挑発し、彼のラッパーとしての情熱を取り戻させていくような手腕には思わず膝を打ちました。プレッシャーを取り除けばカベの才能が輝くことを即座に見抜いたであろう孔明の様子は見ているだけで安心感を覚えますね。やはりこの作品の明るい雰囲気は孔明あってこそ、だと再認識させられました。

 

 

古見さんは、コミュ症です。(2期)

第17話「雪だるまです。」「雪合戦です。」「年末です。」「元旦です。」

 サイレント演出で送る雪だるま作りが描かれた冒頭。小さい雪だるまなどにも没頭する古見さんに早速癒されました。また声をカットしたおかげか、古見さんが喋らないだけでなじみたちと同様、積極的になっていることがはっきり見られたのも収穫でしたね。(恒例のナレーションである「(人付き合いが)苦手というだけで、関わりを持ちたくないわけではない」が見事に表現されています)

 他にも小学生たちを交えた仁義なき雪合戦も面白かったのですが(小学生がみんなノリが良くて可愛い)、やはり後半の古見家の里帰りが大きな見どころでした。夏休みの里帰り以来となるお婆ちゃんとの花札対決は、従姉妹の昌ちゃんやナレーションがドンドンテンションを上げていく様子も相まって中々に手に汗握りましたね。

 そして井中さんと意外な形で出会うシーンも印象的。あれほど田舎者だと見られることを恐れていた井中さんが、古見さんを助けた姿には驚きました。自分の恥や外聞よりも、目の前のクラスメイトのために動いた彼女のいじらしさに思わず感動してしまいます。

 

 

 スパイダーバースも楽しみですが、他にもソニーが今後様々な映画の情報を発表したことが上の記事にも書かれている点も見逃せません。中でも個人的には『ヴェノム』の3作目の情報が気になりますね。『ノー・ウェイ・ホーム』で厄介な置き土産を残して帰っていったエディとヴェノムの2人が、元の世界で今度はどんなひと悶着を起こしていくのか、愛すべきおバカコンビの次なる戦いが今から待ちきれませんね。

 

 

 ではまた、次の機会に。