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仮面ライダーリバイス 第33話「ラブコフ反抗!?さくらの覚悟」感想

彼女と居場所私の覚悟

活躍していた長男と長女に対して次男ェ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 己を通す強さの果て

 今回はさくらVSアギレラの後編。前回のラストを見て、アギレラは果たして生き残れるのかなど様々な不安が押し寄せてきましたが、蓋を開けてみれば何とか穏便に済んだことにホッとさせられましたね。ギスギスしすぎずにスッキリとした決着を見せてくれたのも好印象です。

 何と言ってもさくらがアギレラをどこまでも「友」として見ていたのが印象的でした。直前まで遊園地で一緒に遊んで、いざ戦いに移っても最後まで彼女を救うことを諦めない姿勢がこれでもかと伝わってきました。前回は自分が何をしていいのかわからず迷っている姿が目立っていたさくらでしたか、それを乗り越えた結果「何が何でも自分のやりたいことを貫く」答えを示してみせたのもかなりスカッとします。良くも悪くも、この我を通すスタイルこそさくらなのだと、改めて納得させられましたね。

 アギレラに関してはさくらによって新しい居場所を貰う、という落としどころがこれまた良かったです。アギレラの意志には反しているものの、彼女が本当に求めていたであろうさくらの強さに押し通されたと思うと納得のいく話でもあります。何よりデッドマンズの傀儡以外の生き方を知らなかった彼女が、何でもない「普通の女の子」になれたことには少々泣けてきましたね。さくらに連れられる形でウィークエンドに加入した件は意外でしたが、アギレラ改め「夏木花(なつき・はな)」が死なずに済んで一安心です。

 

 あとはラブコフについても目に焼き付く場面が多かったです。冒頭さくらの精神世界に引き籠ったラブコフのキャラには特に驚かされましたね。ファンシーな部屋に反して聴いているのがヘビメタ、一人称が「アタイ」と意外性があるものの解釈一致のラブコフに萌えてしまいます。

 また上述のさくらの我を通す面を、ある意味で最も強く反映させているのが今回のラブコフとも取れるのが興味深いポイント。自分に正直にならないさくらに苛立ち最初は反抗するものの、最終的にはしっかりと協力してくれた辺りにさくらとラブコフの信頼関係が感じ取れます。女子たちの壮大なケンカの果てを綺麗に収めてくれたのは、案外ラブコフなのかもしれません。

 

 

  • 兄弟たちの戦い

 ここまで書いたようにさくらが自分とアギレラのために戦っていた最中、五十嵐兄弟の他2人もそれぞれの戦いを繰り広げていたのも見どころの1つでした。一輝に関してはやはり兄として妹の行く末を最後まで見守っていたのが好印象でしたね。さくらの戦いに決して手を出さず、彼女の選択にも口出ししない様子は実に見事な縁の下の力持ちっぷりでした。

 それだけでなく、途中乱入しようとしたベイルにも果敢に立ち向かっていったのもポイント。最初はベイルの力に拮抗するものの、最終的にはベイルを退けて妹たちの思い出作りを守り通したことには感心させられます。(個人的にはさくらとアギレラの仲に水を差さないよう、彼女たちにベイルの存在を知らせずに済ませたのがここすきポイントでしたね)影で兄弟たちを守る長男の役割を全うしてくれた一輝に、かなりの好感を抱きましたね。

 他にもバイスVSベイルの戦闘シーンがちょっとした素敵ポイント。久々に通常の派生ゲノムチェンジを披露したのも嬉しかったですが(イーグルのリミックスに懐かしさを覚えます)、ベイルが赤石長官から貰った同じゲノムの力で対抗してきた時には仰天しました。同じ力同士で戦い合うシチュエーションは中々に燃えます。最後のリバイスの力で圧倒した絵面も含め、見応え抜群だったと言えます。

 

 そんな中、散々だったのが大二の方。朱美さんを助け出すため赤石長官の部屋にあがりこむものの、謎の力を発揮した長官に為すすべなく倒されるシーンはかなり残念でした。特に「この化け物がぁ!」と長官に殴りかかろうとして逆に吹っ飛ばされるところとかが絶妙に情けなくて・・・・・・カゲロウと決着を付けて以降はいいところがない大二にいくらか救いがほしいと思ってしまいます。(一方で「俺は怒ってるんですよ!」と如何にも怒り慣れていない、可愛い一面が見られたのは良かったですね)

 また大二や朱美さんと対峙していた時の赤石長官が凄まじいインパクトを残してくれました。太古の昔にギフと契約し、人類の進化を監視する不死者という意外な正体が明かされましたが、それ以上に突如言い放った「風林火山」の衝撃度が強かったです。ここにきていきなりネタ要素全開になってきた長官に、悪役として期待が高まってきました。ここまで来たら上述の可哀想な大二に討ち取られる形で倒されてほしいとさえ思えてきましたね。

 

 

 そして次回はその長官との決戦がいよいよ始まる模様。五十嵐兄弟が結束して立ち向かうということで胸が躍りますが、長官とベイルが案外手強そうなので一筋縄ではいきそうにありませんね。

 また予告で見られたバイスの「一輝との関係が終わる・・・・・・?」発言も気になります。不安そうなバイスの声からして、何かしらの苦難が待っていそうに思えてきます。果たしてどうなってしまうのか、来週が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。