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2022年夏アニメ簡易感想 その6

 

 

仮面ライダーシリーズ最新作

仮面ライダーギーツ』

9月4日スタート!!

 

 というわけでついに新ライダーの情報が解禁されました。今度のライダー・ギーツは狐をモチーフとしており、黒いアンダースーツの上に白を基調とした装甲を纏った姿が目を引きます。狐の和風テイストも仄かに感じさせつつ、大部分はメカニカルなイメージに落ち着いているのがカッコいいですね。それにしても主人公の名前が「浮世英寿(うきよ・えーす)」って……また読みにくいし書きにくい名前が来ましたね。

 

www.toei.co.jp

 

 そして東映の番組紹介ページ(上のリンク先)によると、本作は「デザイアグランプリ」なる生き残りゲームに参加して、自分の理想の世界を叶えようとするライダーたちの物語になる模様。そう聞くと『龍騎』を彷彿とさせますが、どうやら怪人「ジャマト」を倒したり人々を助けることで得られるスコアを競い合っていくという意外とライトな方式になるようです。(公式も『フォートナイト』といったゲームに例えています)視覚的に明確な数字を導入し、個々人の優劣をはっきりさせるというのは実に現代的で興味深いですね。とはいえ殺伐とした戦いが繰り広げられそうな気がしなくもありません。参加者を裏で排除するライダーとか出てきそうですよね……

 何はともあれ、さらなるライダーがいよいよ始まるというワクワク感が今年もやってきました。次はどんなライダーになるのかを楽しみにしながら、続報を待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第3話「 A Nightmare comes 「悪夢」」

 オリジナル要素と本編をどう絡ませていくのかと思っていたら、原作Volume.1の残りのエピソードを超圧縮した内容に唖然。普通ならば3話くらいかけそうなものを1話分に詰め込んでやりきったことに驚愕するばかりです。展開が非常に駆け足になってしまった点も残念ですが、今回登場した「ペニー・ポレンティー」の戦闘シーンをカットするなど原作を知らない人からすれば何が起きたのかわからない視点が多かったことに不満を覚えますね。

 それはともかく、今回の内容を通してワイスの不安定さが描かれていたのが印象的。チームリーダーになれなかったことへの不満や獣人(ファウナス)への憎悪など、トラブルメーカーであると同時に様々な不安を抱えた彼女の脆さが伝わってきました。ヤンからは「何でも思い通りになってきたお嬢様」と言われたものの、祖父への想いやシュニー家との軋轢など、理想と現実の違いに苦しめられてきたワイスの過去を思うとちょっと責められないですね。

 そして前回登場したシオンが追っているグリム「ナイトメア」についても説明が入りました。人の心に寄生してオーラを吸い取る特異な性質に本当にグリムなのか?と先に疑ってかかってしまいます。しかしジョーンやワイスに取り憑いた際の描写は興味深い精神世界が広がっていたのが面白かったです。(ジョーンの精神世界では彼を責め立てるのが高祖父の武器と鎧=ジョーンは家のプレッシャーに押しつぶされそうになっている、ということが読み取れますね)ワイスに取り憑いたナイトメアによって、どのようなストーリーが展開されていくのか期待が高まってきました。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

第3話「優しい灯り」

 今回は「アイラ・ペイヴィッキ・リンナマー」と「ミラーシャ(リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ)」の2人がメインのエピソード。中でもアイラが今の自分の立場に苦悩する様子が印象的でしたね。戦場に立てなくなったことに焦りと負い目を感じ、訓練で部下をミラーシャたちを危険に晒したことでさらに自分を追い詰めてしまうストイックさが何とも可哀想でした。周囲の反応からも見て取れますが、「ウィッチは戦場で飛ばなくてはならない」という固定観念が何より彼女を苦しめているのでしょう。

 そんなアイラを救ったのがジニーとミラーシャ、そして子どもたちというのが素敵でしたね。戦わなければ役に立てないと感じているアイラに対し、今の彼女自身を受け入れてくれる部下たちにどこかウルっとさせられます。そして子どもたちの笑顔によって歌でも人々の役に立てることを実感していく流れでさらに泣かされました。本作に対して抱いていた「ウィッチの新しい可能性を広げてくれるだろう」という期待を、わかりやすい形で魅せてくれたことに感謝が止まりません。そして子どもたちがジニーたちに贈る名前を考えるラストでタイトル回収と、音楽隊の本格的な始動として実に見事な内容だったと思います。

 

 

ユーレイデコ

第3話「仕組まれた裁判」

 謎多きハックたちの正体がようやく判明。「ユーレイ」と呼ばれる市民登録がなく、“存在しないもの”として扱われている者たちだと説明された時はゾッとしました。薄々気付いてはいたものの、らぶが全てである島でそれを持たない人がどう扱われるかという事実に寒気を覚えます。他人との共感・評価を得られない人間は人権すら認められない、この世界の闇を垣間見た気分です。怪人0の容疑をかけられたハックへの裁判も闇の一端が感じられますね。(「公平な裁判」と説明しておきながら、弁護士すら用意していない辺りにユーレイへの扱いの軽さが伺えます)

 そんな中、ハックを救うために奮闘するベリィのおかげで作品の空気そのものは明るかったです。彼の仲間の「フィン」と出会ってすぐ協力するなど、彼女の持ち前の行動力が見事に活かされていました。特に弁護士を装って裁判に割って入るシーンは子どもらしい危なっかしさがあったものの、やはりベリィ自身の明るさのおかげで微笑ましい気持ちで見ることが出来ましたね。舞台の根っこは真っ黒な一方で、こうした子どもたちの「前向きさ」によって陰鬱にさせない作風は非常に好みです。

 

異世界おじさん

第3話「叔父がいるなら叔母もいるものです、わ

 よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!冒頭ツンデレエルフがこちらの世界に追っかけてきたかと期待したのに、おじさんの変身魔法だったという種明かしで色々突き落とされてしまった気分に陥りました。声までエルフと同じということもあって見事に騙されてしまいました。それでも可愛らしいと思えてしまう辺り、ファ美肉おじさんというのは恐ろしいものです。(それで動画の再生数を稼ぐのも恐ろしい……)

 それはそれとして、今回はツンデレエルフや藤宮との関係がメインになっていました。特にたかふみ視点の藤宮の悪ガキぶりには最初開いた口が塞がらなかったですね。しかし昔とは全く異なる今の彼女でも藤宮だとわかるたかふみや、仮面をつけないおじさんへのエルフの満更でもない態度など「見た目は大きな問題ではない」というオチがついてのがちょっと素敵でしたね。まぁ上述の「見た目が全て」なオチも用意されており、全体的におじさんたちがネットの反応に振り回されていた印象を受けましたが……

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第3話「元カップルは白状する「変なこと、してないだろうな?」」

 予想をはるかに超えた南の行動にドン引き。前回の時点で警戒していたものの、ここまでストレートにアプローチしてくるとは思いませんでした。結女の姉妹になりたいからという理由で水斗と交際しようとするシーンでは内心「そのりくつはおかしい」とツッコんでしまいましたね。そのうえ明らかに伊理戸家に盗聴器を仕掛けてきたのだろう描写など、手段を選ばない南に最早恐怖を覚えてしまいましたよえぇ。

 さらに川波からの説明で彼女の歪みっぷりが明かされたシーンではさらに驚愕することに。南の行き過ぎた愛情は、ヤンデレとはまた違った狂気が感じられます。相手の体調が悪くなるほど構ってくる辺り、どちらかというとペットを「愛玩」している感覚なのではないか?と考えてしまいますね。(というか川波、その南の元カレってどう考えてもお前だろ……)

 一方結女はそんなことになっているとは露知らず、ムッツリスケベぶりを発揮していたので前半は笑いっぱなしで見てしまいました。おしおきの妄想などからも脳内ピンク色であることがわかるひどさですが、今回に限ってはそれが一種の清涼剤になったような気がします。

 

 

 ギーツと言えば本日公開された『劇場版仮面ライダーバイス バトルファミリア』にも先行出演しました。僕も今日観に行ったので早速その活躍を目の当たりにしたのですが、ギフジュニアたちをバッタバッタとなぎ倒していく活躍ぶりが印象に残りました。(ネタバレになるので詳しくは言えませんが、突然の登場と武器・武装の召喚プロセスに敵も味方も困惑気味な反応を示していたのも面白かったです)

 

www.youtube.com

 

 そして現行作品である『リバイス』と共演する冬映画の情報も同時に発表されました。ゲームと悪魔、この組み合わせでどのような絡みが見られるのか非常に気になります。ギーツについてまだまだ未知数な部分が多いだけに、色々と妄想が膨らみますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。