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— TVアニメ『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』公式 (@Fate_SF_Anime) 2022年9月24日
Fate/strange Fake
-Whispers of Dawn-
2022.12.31
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原作 #成田良悟 ・TYPE-MOON
「Fate/strange Fake」TVスペシャルアニメーションの日本語・英語吹替版が同時制作決定しました。
それは、偽りだらけの聖杯戦争。#strangeFake pic.twitter.com/s5LyaA9DWb
毎年大晦日に放送されるFateシリーズの年末特番。その番組内で新作アニメが公開されるのが恒例となっていますが、今年の特番では『Fate/strange Fake』のアニメが放送されることが先日発表されました。元々は成田良悟氏のエイプリルフール企画から始まり、本当に小説として展開されることになった作品ですが、ついにアニメ化にまで到達しました。また下のCM動画も公開されてからもうすぐ3年経つことを考えると、何だか感慨深いですね。(ちなみにアニメ本編は下のCMと同じ「A-1 Pictures」さん製作とのこと)
僕自身原作小説を購入している身なので今回のアニメ化発表はかなり嬉しいです。そして今回の発表にあたって、「どこまでを映像化するのか」という考えが真っ先に気になってきました。今回限りのアニメなので原作の序盤しか見れないとは思うのですが、それだけにどのシーンを見せてくれるのかつい妄想してしまいます。
ギルガメッシュとエルキドゥの最初の対決やハンザさんのバトル、可愛い狂信者ちゃんに怖いペイルライダーと、動いているところを見たいシーンが序盤だけでも山ほどあるので悩ましいです。少なくともリチャード1世の演説シーンは上のツイートを見る限りやってくれそうなので、まずはそれを楽しみにしておきたいと思います。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター
第126話「GO FOR DREAM! ゴウ、夢(ミュウ)への道!!」
今回はゴウのこれまでの旅路をまとめた総集編。ということで前半はゴウのデバイスからこれまでの冒険を振り返っていく様子が描かれていました。誰かがデバイスを弄っている不穏な様子が、実はサルノリのいたずらだったというオチが何とも微笑ましかったです。(ツルギが珍しく慌てていたような声を出していたのも面白かったです)恒例となった後半のラジオコーナーでは、コハル視点でゴウの成長を体感させてくれたのが素敵でしたね。
そしてそれぞれのコーナーで紹介された映像をから、ゴウの人とポケモンとの付き合い方に確かな成長が感じられたのが大きな見どころでした。初めてのパートナーであるエースバーンがヒバニーだった頃は自分なりの優しさを押し付けがちだったものの、それを乗り越えた後のメッソンとの付き合い方は相棒の気持ちをよく考えて行動する姿勢が見られます。そしてプロジェクトミュウのミッションにおいては、シゲルやトキオとの協力を得て「一時のプライドよりも目の前の目的」を優先をすることを学んでいることがわかるのが素晴らしいです。どこかボッチのイメージが強かったゴウですが、今では彼も1人のトレーナーとして立派になれたのだと感動を覚えました。
ラブライブ!スーパースター!!(2期)
第10話「渋谷に響く歌」
「ラブライブは低レベル」と公の場でとんでもない発言をしたウィーンに驚愕。ここまで豪語するだけはあるほどの圧倒的な実力を見せつけたこともあって余計に唖然となりました。ソロのライブシーンもかなり力が入っていて、終始見入ってしまいましたね。ただ彼女の歌からは勝つことへの渇望だけが感じられたというかのんの言も面白いところ。
そしてここまでラブライブに勝つことにこだわってきたLiella!にとって、「本当の歌」とは何かを考えていくのが今回のポイントでもありました。その問いの中で楽しむ気持ちを取り戻していく展開も面白かったです。長いこと勝利ばかりを考えてくるかのんたちの姿を見るのが息苦しかったので、ようやく見たいものが見れてホッとします。
1日遊んでみて「楽しいことを伝える」ための歌に気付いてからの練習、そして本選のライブシーンも印象的です。上のウィーンのダンスとは対照的に、9人全員が笑顔を重視したステージを形作っていたのが素敵でしたね。勝つことも楽しむことも両方諦めないことを知ったLiella!か、それともウィーンか……1位2位の発表の直前で今回は終わってしまったこともあり、次回が待ちきれないです。
Engage Kiss
第13話(最終話)「未解決で大団円」
カンナを取り戻すための戦いにキサラも加わり、いよいよ最終決戦が始まったことを感じさせてくれる最終回。記憶を失ったままでもシュウと共に肩を並べて戦うキサラの健気さに胸打たれつつ、最後の最後でシュウがカンナを封印する流れにはテンションが上がりました。撤退していた企業も他の悪魔を討伐するために戻ってくるなど、実にクライマックスに相応しい盛り上がりでした。また登場人物全員が“こうしたい”という自分の欲望に素直になっていたのもあって、見ていて気持ちが良かったですね。
戦いを終えてからのエピローグも素敵でした。シュウの父親の汚名を雪ぐ目的やアスモデウスとの決着など問題は山積みですが、シュウにとっては妹を取り戻せたことでようやく新しい1歩を踏み出せたことがわかるのが良かったです。全てはここから、しかし今はキサラとの日々を大切に過ごそうとするシーンもどこか微笑ましかったです。(彼女を口説く姿にはこのクソヒモ野郎!!と思いましたが)
何よりカンナもさらっと恋のバトルに参戦したオチが最高でした。情緒も年相応に成長して立派な(?)ブラコンになった妹が、キサラやアヤノと睨み合う様子にはニヤニヤが止まりません。そしてこのバトルから真っ先に離脱したシャロンが1番の勝ち組のような気がしてきた……最終的に部屋ごとシュウが爆破されるラストシーンを見ていると、ようやく彼らの日常が戻ってきたのだと実感します。通常通り流れたEDのいつも通りのテイストもあって、「未解決で大団円」のサブタイに相応しい爽やかな読後感だったと思います。
総評
今季のオリジナルアニメの一角。ヤンデレ悪魔と契約するヒモ男を中心としたバトルラブコメという懐かしさを感じさせるテイストとは裏腹に、毎回意外な展開で驚かせにくるかのような内容が面白かったです。背景はシリアスながら、女の醜い争いなどクスっとくるギャグも多いので実に見やすかったですね。
何といっても回を重ねるごとに、主要キャラや設定への印象が変わっていくのが特徴的。シュウは最初クズなヒモとして人を選ぶ主人公だったものの、彼の過去と目的、そして記憶を代償にしている事実が明かされていく様子には驚きつつも見入りました。対するキサラもヤンデレのようでその実健気なところが可愛かったですし、契約の謎や矛盾点が終盤になって解消されていく展開にも舌を巻きました。1つの作品として着実に進んで視聴者を納得させていく、物語の“堅実さ”が感じられます。
また話が進むに連れてシリアスな要素が表に出てきたのも印象的です。それでいて最終的には序盤のようなラブコメらしさを取り戻していくなど、山なりのジェットコースターのような展開にかつてない爽快感が得られました。戦闘シーンの作画も見応えがあり、毎週目が離せない内容を存分に楽しませてもらいましたね。
リコリス・リコイル
第13話(最終話)「Recoil of Lycoris」
まさかの再戦となった千束と真島の対決は、彼らの信じる「正しいこと」についてまで広がっていくことに。真島が自分を弱い者の味方だと語った時は首を傾げてしまいましたが、彼の言いたいことは何となくですが伝わってきました。誰もが自分の信じる正しさを押し付け合う世界において、「自分の力を突き通せない人を勝たせてあげたい」という歪な考えが読み取れます。そんなバランサー気取りのロマンチストこそが、真島というと男の本質なのかもしれません。(それはそれとしてこいつの耐久力を生存能力はどうなっているんだ)
そんな真島に対して、身近な世界と人々を助けることを貫いた千束が素敵でしたね。他人の命を奪わず人助けをして、何より自分のやりたいことを優先する考えを最後までブレずに通し続けたのが彼女らしかったです。ただ戦いを終えた後に行方をくらます展開にはビビりました。自分が死ぬかもと思って姿を消す猫みたいなバイタリティに呆れつつも、吉松といった周囲の思惑から本当の意味で解放されつつあるのは喜ばしいですね。多くの問題を抱えつつも、関係ないとばかりに楽しむ千束の心情が、たきなとの再会のくだりで感じられました。
千束の心臓に関しては予想通りミカが決着を付けましたが、彼が涙を流しながら発砲するシーンに心が痛みました。娘のために愛する人を手にかけたミカの苦しみは察するに余りあります。ただその後は千束たちと共にハワイでリコリコをやっている様子もあって一安心。2期などの続編の予感もさせてくれる、晴れ晴れとしたハッピーエンドでしたね。
総評
今季屈指の話題作となったオリジナルアニメ。様々な事件を訓練された少女たちが秘密裏に処理するなど闇の深い世界観に対し、主人公たちのどこかほのぼのとしたやり取りのギャップがたまらない作品でした。少女たちの心情描写やガンアクションのクオリティ、そして緩急のついた展開など、エンタメとして満遍なく質の良い内容に仕上がっていたと言えます。
何より千束とたきなの関係性が秀逸でしたね。どこまでもブレずに明るく振る舞う千束と不愛想で合理的なたきなと、正反対の2人を同時に描く王道のバディものらしさが溢れていました。特にたきなが3話以降千束に心を開いてからは、すれ違いなどのもどかしさもありつつ心の通じ合うコンビとして活躍していく過程が実に痛快です。日常パートのコミカルさもあって、通してキャラ同士の“エモさ”を重視していたのもグッド。
千束たち以外にも魅力的な登場人物が多かったです。中でも真島は行動はめちゃくちゃながら当人なりの筋を通しているので見ていてとても気持ちのいい敵キャラになっていましたね。そんな彼ら彼女らが自分の信じる正しさのために突き進んでいくことの美しさ、生きるために戦うことを肯定していくような作風も含めて、今の視聴者に刺さる面白さが感じられました。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
第96話「閃光のように」
「残りの人生が50年だって5分だって同じことだっ!」
「一瞬……!だけど……閃光のように……!」
「まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!」
「それがおれたち人間の生き方だっ!!」
「よっく目に刻んどけよッ!!このバッカヤローッ!!」
はい、個人的にずっと待っていたシーンがついに来ました。最早地上の破滅は避けられない中、それでも諦めない人々を見て立ち上がるポップの姿は最高の一言。「人はいつか死ぬからこそ一生懸命生きる」という母の言葉から立ち上がる過程、そして上の名言と、全てが理想的なアニメ化だと言えます。直後絶望していたダイも奮起して共にバーンに向かっていく引きも含め、終盤は興奮しっぱなしでしたよえぇ。
またポップを奮い立たせてくれた地上の仲間たちのシーンも素敵でしたね。メルルの予知能力から始まり、黒の核晶停止のためにみんなで協力し合っていく様子に感動させられます。中でも歩いてでも目的地に向かうノヴァがここすきポイントです。そしてロン・ベルクの「後悔しない生き方」の思わせる言葉にもウルっときました。(あとはバランが倒した「冥竜王ヴェルザー」の登場も見どころですね。中尾隆聖さんの声もあって大物感が凄かったです)
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
第26話「翔べ!ラッシュデュエル」
この超展開、実に遊戯王らしい……!謎の宇宙埋蔵金の正体が宇宙船というのはまだ良かったのですが、そこから、六葉町そのものが巨大な宇宙船だったという事実が明かされた時はポカーンとなりました。ロヴィアンとロンドンの関係性などが未だに不明瞭な中、それらがどうでもよくなるほどのスケールの大きさに圧倒させられます。ズウィージョウによるとベルギャー星人の技術が使われているというこの宇宙船は、一体どこに向かっていくのでしょうか。というかこの引きで次回アニメを作ることになるのは何故……?
それはそれとして、ユウディアスとロヴィアンのデュエルは「ラッシュデュエルを純粋に楽しむ」ことがカギとなっていたのがポイントでした。あらゆる雑念を捨てるよう叱咤してきたロヴィアンには驚きましたが、それによってユウディアスがデュエルを楽しむ心と勝利を求める心を手にして逆転する展開は実に気持ちが良かったです。最終的にはロヴィアンとわかり合えたような爽やかなラストを迎えたのも意外でしたね。(ただユウディアスの遊飛と遊歩への想いが雑念呼ばわりされた点は釈然としないので、ロヴィアンたちにはこれまでの件も含めて、きちんと謝罪をしてほしいところ)
上述にも書いた通り“エモさ”で最後まで突き抜けたリコリコ、“堅実さ”を以て安心感を与えてきたエンキスと、異なる形でのハッピーエンドがそれぞれの作品で見られたのが今週。オリジナルアニメの予測出来ない展開とライブ感を、どこまでも楽しめましたね。
そんな楽しかった夏アニメも終わりが近づき、いよいよ来週から秋アニメが始まります。どのアニメの感想を書くのか考えたり、上のstrange Fakeへの期待も寄せつつ、次のクールへと足を進めていく所存です。次回もまたよろしくお願いします。
ではまた、次の機会に。