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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その9

 

 

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 FGOこと『Fate/Grand Order』のメディアミックス作品の1つ『藤丸立香はわからない』のアニメの配信が先日始まりました。昨年末の大晦日特番での突然のアニメ化から始まり、先日のウィンターパーティーでの新エピソードを経て毎週公開されるということに色々とテンションが上がってしまいます。本日のお昼にも最新話が更新されましたし、凄まじいスピードで提供してくれることに喜びを驚きを同時に覚えるほどです。

 そんな本作ですが、原作の漫画の時点で何かと話題になっていましたね。「謎丸」やら「藤丸わからない」などの愛称で親しまれている一方で、緩い絵柄でFGOの様々な要素に切り込んでいくギャグは本当に面白いです。主人公がすぐレムレムする問題や喋らないバーサーカーと意思疎通出来ているのかなど、FGOをやっていると浮かんでくる疑問をほのぼのとした話にしてみせるので、FGOをプレイしている人ほど共感しながら楽しめると思います。

 そして上のアニメでは豪華声優陣の声が入ったことによりシュールさが倍増。個人的には2話のシグルドは破壊力抜群だと思いました。津田健次郎さんボイスによる天然ボケがこんなにも面白いとは……ちょっとした発見をした気分です。他にも各話の最後に挿入されているダヴィンチちゃんのシルエットクイズの理不尽さなど、アニメオリジナルもまた笑いが止まりません。どこか緩い本作の藤丸(なお数あるコミカライズ主人公の中で誰よりも最前線に進んでいる模様)に癒されながら、毎週楽しく見ていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第4話(第140話)「ツンベアーのためいき!」

 今回はサブタイにある通りツンベアーにスポットが当たった回。息を出すだけで周囲を凍らせるとてつもない力を有していながら、自分自身ではそれを制御出来ていないという可哀想な境遇のツンベアーに同情を寄せてしまいました。自分がいるだけで周りが氷漬けになってしまう……からと周囲から遠ざかる様子がまた悲痛に映りましたね。

 そんなこともあってかツンベアーの力を否定せず、力の制御に付き合ってくれたサトシの姿には元気づけられました。「すごい力を持っているじゃないか!」と喜んでくれることがツンベアーにとってはどれだけ救いになったかは言うまでもありません。氷の崖にみんなと落ちたツンベアーが、サトシを助けるために自分の力を使いこなすようになる流れもあって見ていて気持ちが良かったです。

 また今回のサトシの手持ちではファイアローガオガエンなどの炎タイプが活躍していましたが、それ以上にミジュマルが目立っていたのが印象的ツンベアーのそばにいただけでなく、彼と森のポケモンたちの間を取り持ってくれる働きっぷりには感心させられますね。ツンベアーが作った氷のホタチが仲直りの印となるラストにはほっこりさせられました。

 

 

スパイ教室

第5話「File《灯》の時間」

 前回に引き続き不可能任務前の日常を描いた今回は、ポンコツ可愛いリリィちゃんにスポットが当たりました。リーダーとしてみんなを引っ張っていこうと張り切るものの、アクの強いメンバーにそれぞれ振り回される様子が何とも可哀想可愛かったですね。色仕掛け担当の「ティア」に利用され、あざといメイドとしての羞恥心に悶える羽目になるシーンが特に印象に残ります。しかし後半からはクラウスの苦手な食べ物を探る作戦の過程でチームをまとめあげるなど、キチンとリーダーらしいことをやれていたことにホッとさせられました。どんな状況でもめげずに頑張るひた向きさこそ、リリィがリーダーに選ばれた所以かもしれませんね。

 他にもリリィ以外の灯メンバーそれぞれの性格や、お互いの関係について掘り下げられていた点も今回の見どころでした。グレーテが発揮したクラウスへの意外な好意や、罠を作るのが得意な「アネット」とその罠に嵌められがちなエルナの険悪なようで意外と楽しそうな関係には見ていてほっこりさせられます。そして上述の作戦をまんじゅうこわい的な方法で利用したものの、リリィたちの結束を好ましく思っていたクラウスも興味深いところ。食事や料理で彼女たちの関係を深めていこうとしている辺り、彼は少女たちとチームというよりも家族になりたいのかもしれない、と感じました。(その割には自分の食事は1人で済ませるなど、変なところで不器用ですね)

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第5話 「まひろと補導とお誘いと」 

 ゲーセンに立ち寄ったり美容室に行ったりハロウィンパーティーしたりとイベントが盛りだくさんだった今回。ゲーセン以外は例によってみはりに連れられてばかりでしたが、まひろも何だかんだでそれらを満喫しているので見ていて結構癒されましたね。女の子としての楽しみに目覚めていく一方で、自分の男としてのスケベ心を取り戻せ!と必死になる様子には変な笑いが出てしまいました。そのくせ美容師さんや楓のおっぱいを堪能して喜んでいるので正直オッサンみたいなムッツリ具合だな……とか思ってしまったり。

 また今回でまひろが学校に通っていない問題が表面化していたのも見逃せません。アニメのクリアファイル目当てで早起きしたまでは良かったものの、補導されたことで再び外出を恐れるようになってしまった前半には頭を抱えてしまいました。補導員だけでなく美容師のお姉さんにも「どこの中学に通っているの?」と質問して答えられなかったですし、幼い見た目で不登校ということがどれだけ厄介かが露になってしまったような気がしますね。そのためにも次回いよいよ中学に通うようですが、どうなることやら。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第29話「アンダー・ワールド」

 ヴェルサスのアンダー・ワールドによる記憶の空間での後半戦。途中戦闘機の墜落の記憶にも入り込むなどありましたが、旅客機の無事だった座席に座ることで墜落事故による死亡を回避する作戦には膝を打ちました。変えることが出来ない事実に抗うのが不可能ならば、わずかに残った希望を求めてひた走る……という構図はジョジョにおける「運命」との付き合い方を端的に表していると思います。

 しかしヴェルサスが病院の子どもを引きずり込む作戦には憤りを覚えました。今回明かされた彼の理不尽な過去や境遇には同情しますし、そこから這い上がろうとする向上心は賞賛に値します。が、そのために無関係な人を巻き込んで平然としている時点で彼の心は下衆に堕ちきっていると言っていいでしょう。(「障がい者を虐げた」という濡れ衣を着せられた少年が、成長して障がいを持った子どもを本当に喰い物にする辺りが痛烈な皮肉っぽい)他にも目障りなものに当たり散らすなど、悪い意味で父親・DIOの面影を感じますね。

 対して徐倫子どもを助けて自分も救う、というファインプレーをしてくれたので見ていてスカッとなりました。席だけでなくそこに座っていた乗客も安全地帯だったと見定める点には感心させられますね。(余談ですがこの辺りのシーン、僕は原作を読んだときに「座席をシールで増やすんだろうな……」とか思ってました)誰も見捨てずに運命を掴み取り、目の前の敵に正義の怒りを燃やす主人公というのはやはりカッコいいことを再確認出来る内容でした。

 

 

ブルーロック

第17話「ヘタクソ」

 フィールドの支配者になってからの潔が怖カッコいい!!まるで協調性のない馬狼を如何にして扱うのかと気になっていた中、彼の自分勝手な行動すら利用してゴールに繋げる光景には痺れました。誰もがエゴイストである以上、相手を変わることに期待せずに自分が変わることを重視する辺りは実に潔らしいです。馬狼を理解したうえで囮に使うやり方を「馬狼のプレーを喰らう」と表現するのが実にオシャレ。

 そんな潔にトラップが得意な凪の組み合わせに興奮した一方、國神たちのチームも負けじと進化していくのがこれまた面白かったです。中でも後半の千切の俊足を生かしたノーダウンドリブルには思わずテンションが上がりました。思い通りにならない状況を自分が変わって切り拓く力こそ、ブルーロックには必要であることが読み取れますね。

 こうなると途端に不憫になってくるのが馬狼で、この試合でただ1人まともなプレーが出来ずに蚊帳の外にされるのが何とも哀れでした。自分の信念ばかりを優先した結果が、潔に利用されるだけの存在なので見ていて苦々しさを覚えます。変わることを恐れない潔の喰い物にされるだけで終わるのか一矢報いるのか、馬狼にとってはここが正念場なのかもしれません。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第44話「包囲網を突破せよ」

 ついにズウィージョウがいるベルギャー星団に到着……かと思いきや、端の端にあるデュッディ・デュッカス星系に来てしまったという冒頭にややズッコケてしまいました。座標のズレというSFワープ特有の理由には納得したものの、周囲の星の名前も相まってちょっと力が抜けてしまいますね。(「草しかないシバッフ(芝生)第3惑星」という説明がじわじわくる件)

 しかしデュッディ・デュッカス側の艦隊による侵攻に入ってからは緊張感とワクワクに満ちた展開になっていました。襲撃してきた船団の司令官に直接直談判するため、全員でユウディアスたちを送り込む作戦には否が応でも興奮させられます。ユウディアスに扮したり敵を食い止めたりと、これまで出会ってきた仲間たちがこぞって協力してくれるシチュエーションというのはやはり素敵ですね。デュエルパートは無かったものの、これまで積み上げてきた関係が昇華された素敵な回だったと思います。

 あとは今回立ち塞がったデュッディ船団の司令官である「デュッディ・ニーショウ」について。イケメンかつイケボですが、その実優柔不断なだけなのでは?と思われる発言が多くてちょっと笑ってしまいました。この男が不敵な笑みの裏側で何を考えているのか気になるところです。(というか次回使うカードはもしや……アルカナフォース!?

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第2話「ビギニング・オブ・ギンガ〜星の降る町〜」

 

ウルトラーイブ!

ウルトラマンギンガ!!

 

 ゼットへの説明も済んで本格的に記憶を巡ることになった第2話はギンガが主役、ということで今年10周年を迎える『ウルトラマンギンガ』の記念すべき第1話が丸々放送されました。主人公・ヒカルを中心としたジュブナイル作品の雰囲気など、低予算ながら他の作品にはない独特の空気感を漂わせている画面がまた懐かしいです。何よりウルトラマンギンガの初変身シーンの神々しさには何度見てもうっとりしてしまいますね。(個人的にはSD化したタロウの「何だ、あのウルトラマンは!?」と驚いているシーンがギンガの神秘性を強調していてここすきポイント

 また小物アイテムと変身音声付きの変身アイテムや変身者の姿が見えるインナースペースなど、のちのニュージェネウルトラマンに続く要素の多くはギンガの時点でほぼ揃っていたことが改めてわかったのも大きなポイント。ゼロが円谷の暗黒期を支えてくれたウルトラマンなら、さながらギンガは暗黒期を終わらせて新時代を切り拓いてくれたウルトラマンと言えるかもしれません。そんなギンガが今やニュージェネのリーダー的存在となっていることに、どこか感慨深いものを覚えますね。

(また余談ですが、ヒカルが美鈴たちのことで思い耽るシーンにウルっときてしまいました。そのうち再登場してくれないかなぁ……)

 

 

 FGOといえば先週第2部第7章の後編がついに公開されましたね。公開延期になると告知されて阿鼻叫喚の様相を呈したと思ったら、その日のうちに更新されるなどプレイヤー側が大いに振り回された印象があります。そしてそこまでてんやわんやしている運営側は大丈夫なのかと心配になってしまったり……

 それはともかく、僕も現在後編をプレイしている最中です。まだ序盤も序盤なので何もわかっていませんが、ミクトランの構造やディノスの生活など、様々なところで不穏の影が出てき始めたことにドキドキさせられています。果たしてこの後どんな戦いが待っているのか、非常に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。