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2023年夏アニメ簡易感想 その3

 

 

 

 先日7月10日は「ウルトラマンの日」。1966年にウルトラマンの姿が放送された日*1であり、ウルトラマンが初めてお茶の間に現れた記念すべき瞬間でもあります。ファンの多くが知っている情報なだけに新鮮味はあまりありませんが、何だかんだでめでたいことだ!と祝いたくなりますね。

 ただ今年に関してはウルトラマンギンガ』が放送されてから10周年でもあることを推しておきたいところ。つまり毎年新作ウルトラマンが放送されるようになってから10年が経過したということです。常に半年の空白期間が存在するものの、新しいウルトラマンを見るのが当たり前になっていることに驚きと感動を覚えます。子どもや大人それぞれを飽きさせず、様々な作品を見せてくれるのは本当に素晴らしいことだと思います。(空白期間もクロニクル枠で補っていますし)

 そうした積み重ねが現在放送中の『ウルトラマンブレーザー』に繋がっていると思うと、ちょっと感慨深いものを覚えてしまいます。ブレーザーが凄まじい話題になっているのも、元を辿ればギンガから始まったとも取れます。もっと言えば初代ウルトラマンが始まったから……と、ウルトラマンの長い歴史に号泣してしまいそうになります。ここ最近かなり注目されているウルトラマンのブームがどんどん広がっていくであろうことを、これからも見守っていきたいですね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

呪術廻戦(2期)

第25話「懐玉」

 アニメ1期や映画などで大ヒットを博した呪術廻戦もついに2期に突入。初っ端は現代ではなく過去編、五条先生と夏油の学生時代が描かれていましたが、2人の悪友っぷりにまず笑わせてもらいました。周囲を煽りまくる自信過剰の不良・五条&真面目な優等生に見せかけた不良・夏油という不良コンビの組み合わせは中々に強烈の一言です。あの2人にもこんな可愛らしい時期があったことに微笑ましさを覚えるものの、本編時空で敵対してしまうことを考えると途端に切なくなってきてしまいましたね。OPがびっくりするくらい青春学園ストーリーみたいなテイストだったのも印象に残ります。

 そんな彼らの高専生活はバスケやらデジモンで例えるやら一人称の訂正やらと色々あってニヤリとなる部分ばかり。(個人的には夏油の一人称の注意にそういうことか!と納得しましたね)一方で幽霊屋敷の呪霊といったおどろおどろしい部分が出ていたのも本作らしかったです。中でも今回は「天元(てんげん)」なる存在の護衛が主任務とのことですが、あまりにも嫌な予感しかしません。五条たちの戦闘能力は心配ないものの、絶対にただで済むはずがないだろうことは感じ取れましたね。

 

 

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

第2話「まずは一歩の始まり」

 「アンペル・フォルマー」から錬金術の手解きを受けながら、少しずつ進んでいくライザにほっこり。前回に続いて素材集めがメインの中、トライ&エラーを繰り返して着実に課題を完成させていく様子が実に和やかでした。失敗しても諦めず、前向きにこなしていくライザの明るさは見ていて何とも元気が出てきますね。(「クラウディア・バレンツ」といった友人たちとのやり取り、スリリングな冒険を楽しんでいる模様もここすきポイント)そしてソシャゲのガチャみたいな演出で完成させた薬で子どもの傷を治すラストは、1話で彼女が憧れた光景を1つ達成させられたのだと実感を覚えさせてくれる素敵なシーンでした。

 そんな明るく現状を乗り越えていくライザとは対照的に、「レント・マルスリンク」の描写は少々重苦しかったのも注目ポイント。飲んだくれの父親が出てきた時点で色々と察して同情を寄せたものの、村人からもよく思われていないくだりはあんまりすぎて何とも辛かったです。そんな状況から1秒でも早く脱しようと努力しているのでしょうが、レントの焦燥が至るところで感じられるので気が気ではありません。順風満帆とはいかない彼の道のりがどうなってしまうのか、ある意味では主人公以上に気になってしまいますね。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第15話「No pain no gain.(痛みなくして何も得られない)」

 1期の頃から続くカリーナの恋の物語の続きが描かれたことが衝撃的。ヒーローとしてのビジネスライクな関係とは別に、虎徹とプライベートで食事に出かけるくらいのアプローチをしてくるカリーナには驚かされました。虎徹とのやり取りが微笑ましいだけに、彼には年の離れた娘くらいの感覚でしか見られていないであろうことに切ない気持ちにさせられますね。(肝心の虎徹はどこまでも鈍感なのがまた残酷よ……)

 しかしそのうえで彼に好意を寄せるカリーナの在り方にハッとさせられました。妻と娘を大事にする虎徹だからこそ好きになったことを理解し、そのうえで叶わぬ恋に思いを馳せる姿には胸打たれずにはいられません。暴動事件に乗じて想い人を振り向かせようとした女性NEXTへかけた「あなた自身を好きになって」という言葉といい、カリーナは自分の気持ちに整理をつけることが出来たのだと感動させられる話でした。

 そんなカリーナをさり気なく支えてくれるライアンも最高に素敵です。同時に自分が抱えていたトラウマ(この事件の犯人こそグレゴリーだと今回やっと気づきました)とどう向き合うのかについて、バディとの絆で少しずつ傷を癒していく答えにはこれまたグッときました。恋とトラウマ、形は違えど自分に付いて回る心との付き合い方を手に入れたバディの関係性に大きくホッとさせられましたね。

 

 

幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-

第2話「わたしのおしごと」

 都会に戻りたいがために占い師を始めたヨハネ。打算まみれなので中々うまくいかず、働くことにも意義を見出せない彼女に共感と呆れが同時に出てきましたね。しかし最終的には実質何でも屋としてみんなの役に立っていくことでホッとさせられました。彼女にとってお金を得る手段に過ぎなかったお仕事が、人々の笑顔のためになる素敵な“過程”に変わっていくストーリーには深く感心させられます。ライラプスは家族だと言ってのけるなど根の優しい部分は既に見えていたので、それを発揮出来る場を見つけることが出来て何よりです。

 そんなヨハネ以外のメインキャラの働きぶり、そしてキャラクターにも驚かされましたね。「チカ」は真面目に実家の旅館で働いていますし、「ダイヤ」の品行方正なリーダーぶりには思わず感嘆してしまいます。序盤の燻ぶっていたヨハネとは対照的に、自分のキラキラしたものを見つけ出したメンバーの姿は実に眩しかったと言えます。それはそれとしてヨハネを助けに来た三姉妹は何あれ……?

 他には突如として動物たちが襲い掛かってきたラストは衝撃的。ここまでのヨハネの優しい物語とは相反した要素であり、この不穏な描写に興奮が止まりません。(中盤「リコ」が話していた「動物たちの異変」で既に布石は打っていたことにもびっくり)1話の魔法やライラプスの声はヨハネにしか聞こえていないのでは疑惑など、ただの成長物語では終わらなさそうなのが実に楽しみです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第66話「開幕!ギャラクシーカップ

 ヒロイン洗脳は遊戯王の十八番!とばかりに遊歩が突然何者かに乗っ取られた今回。ダマムーの件など前例も多い遊歩ですが、今回は闇堕ちテイストの妖艶な雰囲気を漂わせる演技に少々ドキドキさせられました。また「嘘によって壊れる関係性」について指摘してくるなど、心理フェイズでユウディアスの信頼を揺るがそうとしてくるやり方はまさに悪役といったところでした。デッキそのものはあまり変わりなかった中で明らかに異質を放っていたダークネス・ドレイクがどこから来たのかも非常に気になりますね。

 そんな洗脳遊歩とのデュエルでユウディアスのメンタルがどうなるのか当初は心配していましたが、いつも通りのポジティブシンキングを発揮してくれたので一気にホッとしました。「諦めずに他者を理解しようとする気持ち」を持ち続けるユウディアスの姿は、伊達にラッシュデュエルで宇宙戦争を終わらせてはいない!という確信をもたらしていましたね。エポックの家庭教師として悪態をつく彼女に歩み寄る姿勢など、底抜けの善意がこれでもかと光っていたと思います。エポックも少しだけデュエルに興味を持ってくれたようですし、家庭教師の仕事も順調に進んでいると言っていいでしょう。

 

 

 ウルトラマンと言えば先日1話が放送されたブレーザーですが、YouTubeの見逃し配信がこの前300万再生を突破したとのこと。配信されてからわずか2、3日くらいしか経っていなかったのに、このペースは驚異的です。それだけブレーザーが注目されているのこと驚きつつも、ウルトラマンが多くの人を楽しませている事実に嬉しくなってきますね。今年もまたウルトラマンを楽しめる時期が来て本当に喜ばしい!と、改めて思うことが出来ました。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:厳密に言うと初代『ウルトラマン』第1話の放送1週間前、「ウルトラ前夜祭ウルトラマン誕生」というイベントの中継映像が放送された日である。