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シン・仮面ライダーチップスのカードを眺めるだけの話(雑記 2023.3.9)

※今回はほとんどカードに書かれたことを語るだけの記事となっていますので、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 庵野秀明氏が手掛ける仮面ライダー生誕50周年記念作品『シン・仮面ライダー』の公開もいよいよあとわずか、というところまで来ました。2021年に制作が発表されてから何かと話題になっていましたが、もう今月に公開されると思うと色々と感慨深いものを覚えます。去年公開された『シン・ウルトラマン』が好評だったこともあり、本作はどんな魅力に溢れた作品になるのかという期待も高まりますね。

 ただこのシン・仮面ライダー事前情報が非常に少ないという懸念点が存在します。庵野監督作品においてストーリーの詳細が明かされないことはよくあることであるのですが、本作は群を抜いて情報がありません。予告編も断片的なシーンを映すばかりで、内容がいまいち読み取れないのでどういう話なのかわかりにくいんですよね。(予告自体はラストのライダーキックとか興奮するポイントが多いのですが)

 

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 そんな中ついこの前発売されたのがこの「シン・仮面ライダーチップス」。カルビーとのコラボ商品で初代『仮面ライダー』放送当時に流行っていた仮面ライダースナック」を彷彿とさせるデザインとカード付録が目に付きます。先月僕の近所のコンビニで大量に置かれたこともあり、ついでなので3袋くらい購入しました。(ちなみに翌日そのコンビニに足を運んだら残ったチップスは全部売り切れていました。とんでもねぇな……)中身のお菓子そのものはカルビーのポテトチップスうすしお味そのもので、食べきりサイズということもあり美味しく頂くことが出来ましたね。

 問題は付録であるカードの中身。事前情報が少ないシン・仮面ライダーの内容を知るうえでここまで重要そうなアイテムはそうそうないものかもしれません。というわけで購入したチップスに付いていたカードを見ていき、色々と語ったりしていきたいと思います。

 スマホで直撮りしたこともあり少々お見苦しい写真が続くことを思いますが、どうかご容赦ください。

 

※ここから先はネタバレ注意!!

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とりあえず番号順に並べ、2枚ごとに見ていくことにします

 まず見てみるのは上の2枚、SHOCKER(ショッカー)に所属する怪人・オーグメント*1の1体「コウモリオーグ」と、本作のヒロイン「緑川ルリ子」のスチール写真です。裏面も見てみるとそれぞれコウモリオーグのプロフィールとルリ子の計画と彼女お手製の装備品について書かれていますね。当時の仮面ライダースナックを意識してかひらがなが多かったり、「~~なのだ」のような児童誌などで見られる文体が特徴的です。(あと何気にウイルスを「ヴィルース」と表記している辺りが昔っぽい)

 個人的に興味深いのはライダーが羽織っている黒いコートの情報ですね。ビジュアル公開当時から気になっていたコートですが、特殊金属が編み込まれているおかげで防御力がすこぶる高いというのは中々に驚きの情報です。コートやスーツといった人間的服装は敵味方共に“異質さ”を醸し出すためだけのものだと思っていただけに、ちゃんと着ている意味が存在するというのは上手いと思いました。

 

 

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 続いて3、4枚目は再びコウモリオーグと主人公「本郷猛(ほんごうたけし)」の写真。どちらも背景が暗いのが印象的で、中でもSHOCKERのマークが掛けられた研究所で何か作業をしているようなコウモリオーグの様子はかなり不気味に見えます。裏の説明を読む限り、コウモリオーグはルリ子の父親である緑川博士にライバル心を燃やしている模様。このさつじんヴィルースで緑川をぎゃふんといわせてやる」というセリフはどこか可愛らしいものの、目論見は凶悪そのものでタチが悪いですね。

 そして主人公である本郷に関しては意外にもコミュ障内気な性格らしいことが語られていたのでびっくり。勉強もスポーツも得意である点は原作ライダーと同じである一方、「他人と話すのが苦手」という特徴があったことには驚かされます。(あと「はたらいていなかった」とかわざわざ書かんでも……)またバイクでの旅を好んでいることや優しい心を持つ人物であること、何より暴力を嫌うものの人々のために戦うことを選んだ精神性は素敵ですね。『クウガ』の五代雄介を彷彿とさせる点もありつつ、何より悲しみを背負いながら戦う仮面ライダーの要素をばっちり内包した主人公像に早くも魅力を感じました。

 

 

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 ラスト2枚はどちらも変身後のライダーの写真。左が本郷が変身する「仮面ライダー」なのに対して、右は「一文字隼人(いちもんじ・はやと)」が変身する「仮面ライダー第2号」であるとのこと。光の関係で少々見辛いスチールではあるものの、カッコよさげなライダーの雄姿には惚れ惚れさせられますね。

 そして裏面には義憤に燃える一文字ライダーの活躍と、ライダーへの応援を求める文章が書かれていました。上でも触れたとおりどちらもテレビマガジンやてれびくん、またはライダーの絵本に書かれていそうな文体で、読んでいてどこか微笑ましい気分になります。シリアスかつショッキングな内容になりそうなシン・仮面ライダーであるものの、根っこのヒーロー性は決して失われていないことが伺えますね。

 

 

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↑ブレイブドラゴンくん(右下)がカードを眺めて楽しんでいる図

 

 というわけでシン・仮面ライダーチップスのカードを見てみました。手に入ったカードが6枚だけなので全体像は見えなかったものの、何となく読み取れるくらいにはなりましたね。また下のリンク先で見れるカードリストから、どんなことが書かれているか想像を膨らませるのも面白そうです。

 

www.calbee.co.jp

 

 何よりこういったカードを手に取るのは幼少のころ以来なので楽しかったですね。おかげで映画の公開が俄然楽しみになったと思います。いよいよ公開されるシン・仮面ライダーがどんな内容になるのか、そしてどんなサプライズが待っているのかも気になるところ(個人的には原作漫画の要素である「敵の攻撃で脳だけ残った本郷」と「最終決戦にて機械の体で参戦する本郷」、そして「ビッグマシン」辺りを予想しておきます)そういった諸々に期待しながら、今回はここで筆を置きたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:オーグメント(augment)は英語で「拡張」や「増加」、「添加」などを意味する。