新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年春アニメ簡易感想 その2

 

 

 2023年春アニメも次々放送されましたが、皆様はどの作品を視聴しようと考えているでしょうか。視聴基準というものは人それぞれで、同じ作品によって見る目が全く異なる場合があるかと思います。かくいう僕もいわゆる人気作・注目作全てに食指が動くわけではありませんし、ブログの感想となったら本当に書きたいと思った作品のみに絞られてしまうので毎回選ぶのは本当に大変です。

 そんな中でも個人的に外せないのが恋愛要素の強い日常モノ。男女の甘酸っぱかったり苦々しかったりする恋愛模様は毎クール1つは欲しいと思っています。特にここ最近は女性向けのラブでしか得られない栄養を求めている気がしますね。(直近だと『後宮の烏』や『シュガーアップル・フェアリーテイル』辺りがそれにあたります)今季は個人的にも好みの作品がいくつかあったので、それらの感想を中心に書くことになりそうです。少々マイナーかもしれない2023年春アニメの感想になりますが、よろしくお願いします。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

山田君とLv999の恋をする

第1話「これだからっ!ゲームする男なんて!!」

 開幕から彼氏に別れ話を持ちかけられる展開に唖然としつつも笑ってしまった件。しかもネトゲで知り合った女子に取られるという惨状はおかしくあるものの、それはそれとして主人公に同情してしまいました。元カレの軽薄さも相まってネットオタクの感覚に振り回される一般JDの苦悩を早くも感じ取ってしまった気分です。(彩度が高く綺麗な作画に対する暗~い主人公の心境ギャップも激しかったです)

 そんな早くもどん底を味わった主人公「木之下茜(きのした・あかね)」ですが、元カレを見返すために綺麗になろうとするなどいい性格しているので見ていてテンションが上がりました。ゲームに現を抜かす野郎に遠慮することはないやっちまえぇ!とか思ったり)一方で動機が全て元カレに起因していることもあり、かなり後ろ向きにも感じましたね。ゲームで八つ当たりしたり飲みの席で落ち込んだりする様子は見ていていたたまれないので、早いところ吹っ切ってほしいと思ってしまいます。

 そして本作のイケメン枠である「山田秋斗(やまだ・あきと)」との関係は如何にも少女漫画らしくて見入ってしまいます。ゲーム廃人山田の塩ながら優しい対応が何とも癖になってきますね。それ故山田を打算で巻き込んだ茜が、どのような過程を経て彼に好意を抱いていくか早くも気になってきました。

 

 

スキップとローファー

第1話「ピカピカ」

 上京したてのピカピカの高校1年生、入学初日からゲロインと化す──そんな主人公のどこかズレた高校生活の始まりを予感させる1話でした。何と言っても石川県から来た主人公「岩倉美津未(いわくら・みつみ)」が可愛らしくて、自身に満ち溢れている様子は見ていてとても微笑ましかったです。それでいていざ動き出したら上手くいかず、主席の言葉を述べた直後に吐くといった奇行を繰り返すのが彼女のズレっぷりを表しているかのようでした。(しかしその自信に見合った能力の高さを要所要所で見せているのが印象的)落ち込みながらも前向きかつ純真無垢な少女なので、見ていて応援したくなりましたね。

 そんな美津未が出会った「志摩聡介(しま・そうすけ)」に関しても気になるところ。美津未のことをおもしれー女……感覚で見ていることはわかるものの、行動そのものはイケメンかつ誠実なので好感が持てますね。ただ友人との会話などどこか影を見せており、ただの好青年ではないことは一目瞭然。彼にどのような背景が隠されているのかとつい考えてしまいますが、本筋は美津未を中心とした群像劇のようなのでそちらをまず楽しみたいと思います。

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第1話「紅い瞳の魔法使い達(ウィザーズ)」

 このすばことこの素晴らしい世界に祝福を!』のスピンオフ作品めぐみんが主人公ということで早速視聴してみた結果、爆裂魔法の破壊力(とそのシーンの作画クオリティ)に少々ビビりました。そのため彼女が爆裂魔法に心酔するきっかけに大きく納得することになりましたね。子どものころからふてぶてしいめぐみんですが、恩人のお姉さんに対する感謝や憧れは少なからずあったのだとも感じます。それ故紅魔族の学校で爆裂魔法がネタ扱いされているシーンは少々いたたまれない気持ちになりました。こんな扱いを受けたうえで、めぐみんが如何にして爆裂魔法を習得するのかに注目したいです。

 またテレビシリーズで本格的に描かれた紅魔の里の描写も印象に残りました。劇場版で既にわかっていたことですが、里の面々揃って中二病テイストでそれが平常運転であることには笑いつつも羞恥心を覚えてしまいます。“カッコよさ”を求めてポーズを考える作業を学校の授業でやってしまう辺りで変な笑いが出そうでした。(はたから見るとゆんゆんの方がまともな感性をしていることがわかりますね)めぐみんの過剰な自意識もここで形成されたのだと思いつつ、この愉快な里の様子に目が離せません。

 

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

今から追いつける!『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season1総復習ダイジェスト

 いよいよ始まる水星の魔女第2クールに向けて放送されたいつもの総集編ですが、ナレーションを務めたのがあの池田秀一さんだったので衝撃を受けました。初代『ガンダム』のシャア・アズナブル役などでお馴染みのベテランですが、水星の魔女には全く出ていないのでこの登板はかなり意外です。また声に年齢を感じるものの、聞き取りやすい喋り方のおかげで話がスイスイ頭に入ってきたのは流石古参といったところですね。

 というわけで池田さんのネタ満載のナレーションがこれまた楽しかったです。有名な「見せてもらおうか~~」を水星版にしたセリフをはじめとしたシャアの名言をちょくちょくねじ込んでくる辺りにクスっとさせられます。それ以上にあのイケボで伝説の「ダブスタクソ親父」が飛び出した時の破壊力はかなりのモノでした。池田さんが淡々と喋っていることもあって思わず吹き出してしまいましたよえぇ。

 そして総集編として非常にわかりやすかったのも素晴らしかったです。物語の要点を短く端的にピックアップしているので、テンポよく振り返ることが出来ました。まぁそうして物語を振り返ったため最終回の展開を再び見て意気消沈してしまいましたが……そしてラストは池田さんの「私に出番はないが」に笑いつつ、シャアが先輩として後輩に激励を送ってくれているかのような感覚を覚えましたね。

 

 

 今季は他にも『推しの子』や『贄姫と獣の王』などの作品も楽しみな今日この頃。この2作品は一時期原作漫画の方を買って読んでいたので思い入れが深く、アニメ化したら絶対にチェックしておきたいと思っていました。贄姫の方の放送開始日が遅いのが少々気になるものの、期待しながら視聴待機していく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。