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2023年夏アニメ&特撮簡易感想 その4

 

 

 

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 山崎貴氏が監督を務める新作ゴジラ。その情報が先日ついに解禁されました。タイトルはズバリゴジラ-1.0(マイナスワン)。以前から歴代ゴジラ作品をカウントダウンしていましたが、そこからさらに数字をマイナスして本作のタイトルに行きつく仕様にまず膝を打ちました。物語の舞台も戦後間もない日本という、初代『ゴジラ』よりも昔の時代設定にしているのが面白いところです。戦争が終わって疲弊した日本にゴジラが追い打ちをかけてくるかのような構図にまずワクワクさせられます。

 そして上の特報映像も衝撃的。地面が割れ、電車が落ち、ゴジラの巨大な足を前に人々が逃げ惑う……わずか一瞬ながら、ゴジラによる災害の恐怖を見事に引き出していました。さらにラストには登場予定のゴジラも映り、迫力ある姿に鳥肌が立ちっぱなしになります。約30秒の映像で早くも新たなゴジラに魅了されてしまいました。設定上最古のゴジラとなるマイナスワンのゴジラに期待が募る一方です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー

第14話「THE LAST 9DAYS」

 半年のインターバルを超え、ついにBLEACHも再開。まず新クールということで新しくなったOPに目を奪われましたね。現パロよろしく一護たち劇中の人物が普通の日常を過ごしているかのような演出は、過去のアニメブリーチにもよく見られたので懐かしさを覚えます。(そんな中燦然と輝くヘリで石田を迎えに来たユーハバッハのインパクよ……)それでいて本編でのマッチングなどがピッタリ合っており、今後の展開を予感させるのが実にオサレだと言えます。

 そして本編では石田がユーハバッハの後継者として滅却師の側につくラストの続きからスタート。彼が一護たちを裏切った真意についてはぼかしながら、各陣営の準備が描かれていました。見えざる帝国所属の滅却師たちの仲の悪さやルキアたちの修行の様子などが印象に残りましたが、一護がさらなる力を得るための道のりを進む展開が気になりました。というかこの展開、原作にはなかったような……?

 他には京楽さんがたつきや啓吾、水色といった一護の友人たちの前に現れるシーンも良かったですね。一護が今後どんな存在になってしまうのかわからないことを、敢えて憎まれ役になって説明してくれる京楽さんの真面目な側面に惹かれます。啓吾も本気で怒って一護との友情を感じさせてくれましたし、この辺りの日常組の一面を忘れずに見せてくれる描写は個人的にもかなりお気に入りです。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第13話「湖水と緑の工房」

 悲劇的な別れを描いて一旦終わったシュガーアップル・フェアリーテイルも2クール目に突入。前回シャルがアンの元を去ってしまってどうなってしまうのかと心配していた中、割とあっさり2人が再会したことにちょっと面食らってしまいました。シャルを取り戻すためにペイジ工房に身を置くアンの行動力も流石ですが、ブリジットの命令を無視して彼女に会いに行くシャルも意外にやりますね。最早2人の関係は周囲には縛られない、強固なものになりつつあることを実感します。(一方でブリジットがどんどん哀れなことになっていて同情を覚えますね……

 何よりアンがようやくシャルの好意に気付きつつあるのが素敵なポイント。以前はシャルそっちのけで砂糖菓子作りに没頭していましたが、彼が自分を守ってくれることの意味について考え始めていたことにやっとか!やっとなのか!と内心ガッツポーズしてしまいましたよえぇ。失って初めてシャルの大切さに気付いたことですし、今度はアン自身の感情を自覚していってほしいところです。

 他にはアンを取り巻く仲間たち、そしてペイジ工房の職人たちの動向も気になります。中でも「エリオット・コリンズ」は飄々とアンをペイジ側に引き寄せるやり手ぶりを見せましたし、人を食ったような態度も相まって油断ならない人物として描かれていました。念願の銀砂糖師になれたアンですが、ここからの他職人たちとの仕事も一筋縄ではいきそうにないですね。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第1話「My name is…」

 今季の中でも気になっていたロボットアニメ。世界観は何かしらの理由で衰退した人類が怪物「エンダー」たちと戦いながら暮らしているポスト・アポカリプステイストのようですが、劇中の人物が活発に暮らしているところを見る限りそこまで閉塞した状況ではないようです。一見絶望的なようでいて、実際の人類はしぶとく楽しく生きていると思うと中々に興味深い設定ですね。

 そんな世界で暮らす主人公「カナタ」が記憶喪失のメイガス(AI持ちヒューマノイドらしい)「ノワール」と出会う、ボーイ・ミーツ・ガールの側面があるのもポイント。ドリフターなるパイロットの道を半ば諦めていたカナタに、戦闘では底知れぬ性能を発揮するノワールが寄り添うことで共に戦っていくシチュエーションになるのでしょう。ノワールの無表情ヒロインぶりも相まってかなり好みです。

 劇中で活躍するロボットのデザインは卵に手足が生えたような変わったものですが、ドリフターがメイガスのサポートを受け操縦する二人三脚なシステムは面白いです。エンダーとの戦闘もハイテンポでしたし、重厚感あるロボットというよりは素早く軽快なロボットとしてのバトルが見られそうな予感がします。

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第2話「好きな子に呼び出された」

 最早めがねを忘れることが定番になりつつある三重さんに、小村くんのサポートが光る!給食の配膳から始まった今回、後半に一緒にお出かけするにまで発展したことには仰天するほかなかったです。三重さんの距離の詰め方が凄まじいのものあるのですが、彼女は関わった時の小村くんの行動力にも舌を巻いてしまいます。「男子は恋をするとまぁまぁ気持ち悪くなるのだ」とありましたが、この子の場合はまぁまぁで済まない気が……三重さんと繋いで自分の手を見て「皮脂を綿棒などで拭って保存したい」というモノローグを垂れ流した件は素直に気持ち悪いと思いましたハイ。それでいてキチンと三重さんに応えてくれるのですから大した主人公です。

 一方三重さんは三重さんで小村くんのことを意識し出しているのが微笑ましかったです。LINE交換を提案する辺りはいつも通りでしたが、親切な彼のことを考えてばかりなことを自覚しつつあることには驚きました。その後も珍しくめがねを忘れなかったのに、マスクで曇っためがねを見られたくないあまり外す展開には悶えてしまいましたね。早い段階で両者の距離が縮まっていることに、この2人のイチャつきぶりを冷静に眺めるクラスの子たちの気持ちが伝わってきた気分です。

 

 

贄姫と獣の王

第13話「慰問と鬣犬の隊長」

 2クール目に差し掛かりOP&EDも一新された本作は、まずサリフィ単独のしたたかさが見られる展開となりました。初めて王様不在の公務に挑む中で自分の護衛になった「ラントヴェルト」を時には諫め、時には庇う様子は相変わらずといったところ。それでいてラントの種族であるハイエナ族の歴史をしっかり勉強したうえで、彼への迫害に意見する成長ぶりを見せたことに感激させられます。底抜けのお人好しにしっかりとした知識と品格が宿ることで、サリフィが王妃としてたくましくなっている実感を得られましたね。

 そんなサリフィを振り回すラントのキャラクターも大きな見どころ。実力はあるものの誰に対しても無礼かつ嘘つき、出世のために周りを利用しようとするせいで現時点での好感度はあまり高くないと言えます。しかし「身分を振りかざさない奴は信用できない」など、サリフィの分け隔てない優しさに対して異を唱えた点は実に興味深いです。(自分の隊長の地位からふんぞり返る態度からも、ラントの権力への渇望が感じられます)未だに真意を見せず煙に巻くラントに、サリフィの姿勢はどこまで通用するのか気になるところです。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス

第10話「ひとすじの真じつ」

 もう1人の自分と相対したジサリスの戦いの後編。センティカの姿で襲い掛かる自分に対し、生身のまま喰いつく様子が印象に残りました。途中までははたから見ても押されっぱなしでしたが、隙を突いて武器を奪ってからの反撃の流れには痺れましたね。正面では勝てない分、策を弄した本物の作戦勝ちといったところでしょうか。

 そしてジサリスのもう1人との問答、そして戦いを終えてからの涙が大きなポイント。罪の意識などを抱いていることを曝け出すもう1人の自分を倒すことで、弱かった頃の自分との決別を為したかのように見えました。「俺がジサリスだ」というセリフからも、かつての自分ではなくなることを悲しみながらも憧れていた「ジサリス」になろうとする覚悟があったように感じられます。

 あとは今回フォビアの親切ぶりが印象に残りましたね。この世界についてアユカに説明してくれるパート然り、ジサリスの戦いに手を出さず見守ってくれたこと然り、義理堅い一面を見せてくれたのが面白かったです。ジサリスとの昔なじみという関係も一気に気になってきました。

 

 

 さて新作ゴジラの公開が控える中、気になるのはやはり本作のゴジラ。上の映像では一瞬しか映らなかったのでどんなビジュアルなのかと疑問に思っていた中、早々に発表された映画関連グッズでその全体像が明かされました。

 

 

 アクリルスタンドといったグッズでも見られるその姿ですが、まず全体的にマッシブであることに目が行きますね。巨大な体に太い腕と足が付いており、見た目のバランスが人間的なマッチョ体型となっています。(生物的な観点から獣のようなシルエットになった『ゴジラ S.P』のゴジラウルティマとは対照的ですね)肉弾戦も得意そうなビジュアルで実に強そうですし、本作であるかはわかりませんが他怪獣と戦っている光景を見てみたいところ。

 あとは背ビレが非常に大きな点も気になりました。ここまで鋭くトゲトゲなのは『ゴジラ×メガギラス』のゴジラ以来でしょうか。この巨大な背ビレがゴジラの強さ、そして巨大さの印象をより強めてくれていると思います。この強大そうなゴジラが戦後の日本で暴れると思うと、恐怖とワクワクが同時に湧いてきます。続報などで動くところも確認したいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。