幼児向け作品の代表格として有名な『アンパンマン』。原作者・やなせたかし氏の考える「不変の正義」を体現したヒーローは、今もなお子どもたちからの絶大な人気を得ています。アンパンマンやばいきんまんなど、魅力的なキャラクターも多くて時代を超えて愛されていることにも納得がいきますね。
そんなアンパンマンのアニメを、先週録画して見る機会がありました。実はSNS上で「アニメ放送35周年記念としてジャムおじさんの少年時代が描かれるエピソードが放送される」という情報を知り、衝動的に確認してしまった次第です。かつてアンパンマンを見てきた身としてはかなり気になる話で取らずにはいられませんでした。
そうして視聴した結果、予想外の方向からアンパンマンという作品の本質に触れた話が展開されたので驚きつつも感動してしまいました。今回はそんなアンパンマンの感想を中心に、他のニュースにも触れていきたいと思います。
というわけで以下、今回のお品書きです。
それいけ!アンパンマン「アンパンマンとジャムおじさん」感想
というわけでまずは先週見たアンパンマンの感想をば。前半は上述の通りジャムおじさんの少年時代「彼が何故パン工場を営んでいるのか?」という過去が語られ、アンパンマンが「ポエムさん」という新キャラとのやり取りがメインとなっていました。その後はいつも通りばいきんまんと対決、新しい顔を貰って元気100倍アンパンマン!になってばいきんまんを吹っ飛ばすお約束の流れが期待通り描かれたので安心させられます。何気にアンパンマンがしょくぱんまんとカレーパンマンの3人によるトリプルパンチでトドメを刺す豪華な回だったのもちょっとした興奮ポイント。
この回の何が素晴らしかったというと、アンパンマンのテーマである「ひもじい人に食べ物を分けてあげる」がエピソード全体に散りばめられていたことですね。まずジャムおじさんが少年時代に流れ星から生まれたあんぱんを食べ、貧しくなっていたお腹と心を救われた経験を持つ過去が印象的。このどこか共感を覚える話もあって、ジャムおじさんがパンを作ることを志した理由としてはあまりにも納得のいくものでした。
かつて美味しいパンに助けられた側から同じようにお腹を空かせている人を助ける側に回る、ジャムおじさんの優しさが感じ取れます。劇中でクリームパンダが「それってアンパンマンみたいだね!」とジャムおじさんを評価していましたが、なるほど確かにジャムおじさんもある意味でヒーローだったのかとこのシーンで膝を打ちました。
そして肝心のアンパンマンがポエムさんの「君は何のために生まれたの?」「何が君の幸せ?」「何をしたら喜ぶ?」という詩で問いかけられるシーン(説明するまでもなく「アンパンマンマーチ」の歌詞の引用ですね)で、はっきりと「ひもじい人に食べてもらうのが幸せ」と答える頼もしさがこれまた素敵。自分の存在理由にまるで疑問を持っていない、根っからの人助け精神こそアンパンマンの本質であることが読み取れます。
加えてポエムさんに「ハッキリ言ってカッコ悪い」と指摘されてもまるで気にせずに笑顔で答える姿に、アンパンマンの揺るぎなさを感じましたね。人に食べてもらうことが幸せであることが常に一貫している様子は、大人だからこそグッとくるものがあります。そんなアンパンマンの人助けを遠くから見つめるポエムさんが「あぁアンパンマン優しい君は」とアンパンマーチのクライマックスの歌詞で彼を応援するシーンは感無量の一言です。
戦争を体験して善と悪の価値観が簡単に覆ることを知ったやなせたかし氏が残したアンパンマン。そこに込められた「1番の正義はひもじい人を助けること」「正義はそんなカッコいいものじゃない」「正義を為すためには自分を犠牲にする覚悟をしなければならない」といった想いが今回は如実に出ていると感じました。本質を改めて見つめ直すことで、アンパンマンというカッコ悪くてもなお素晴らしいヒーロー像を魅せてくれたと言えます。今思えばアンパンマンに問いかけたポエムさんも、氏をイメージしたキャラクターとして本質を再び見出してくれる存在だったのかもしません。
総じて大人ほど心に来る内容だったので、見終わった後は確かな満足感を得ることが出来ました。今になってアンパンマンを見ることになるとは思わなかったものの、この回を見て良かったと心底思いましたね。
コズミック・イラを翔ける、“昇る自由”と“不滅の正義”
ガンダムSEEDの劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のPVも先日第3弾が公開。今回のPVでは多くの人が気になっていた登場機体の数々が発表され、大きな話題を呼びました。上のPVも新たなフリーダムに乗るキラをはじめとして、MS(モビルスーツ)での戦闘が満を持して描かれる大迫力の映像ばかりとなっています。種の戦闘シーンなのにバンク映像ばっかりじゃないだと……!?
そうして発表された新機体ですが、まずキラとアスランがそれぞれ乗る「ライジングフリーダムガンダム」と「イモータルジャスティスガンダム」が目に留まりました。名前からしてストライクフリーダムとインフィニットジャスティスの発展機のように思えますが、見た目があちらとはガラリと変わっているのが興味深いところ。重武装だったストフリとインジャからかなりスッキリしたシルエットになっており、加えてフェイスのデザインも鋭く別物感が溢れています。(口元のスリットなしマスクが若干デスティニーっぽく見えますね)
最大の特徴が鳥のような形状のMA(モビルアーマー)形態への変形機能で、よく可変機を乗り回していたアスランはともかくキラの機体まで変形するのはかなり意外です。全体的にフリーダムとジャスティスの系列から大きく外れた印象を受けますが、これはユニウス条約によってそこまで魔改造出来ないといった劇中の背景が絡んでいそうな予感がしますね。兵器らしさが若干薄くなっていますが、とはいえその分スタイリッシュになったのでこれはこれで……とちょっと思います
【解禁】
— BANDAI SPIRITS ホビー事業部 (@HobbySite) 2023年10月5日
2024年1月26日映画公開予定の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』より「ブラックナイトスコードシヴァ」のHG商品化が決定!
HG 1/144 ブラックナイトスコードシヴァ
2024年2月発売予定
詳細は特設サイトをチェック!https://t.co/JEssbn1Oov#ガンプラ #SEEDFREEDOM #g_seed pic.twitter.com/WSQngm0lJT
他にもザクウォーリアたちに続くファーストのオマージュ「ゲルググメナース」と「ギャンシュトローム」、インパルスの色変えデザインである「フォースインパルスガンダム SpecⅡ」などが公開されましたが、個人的には上にもある「ブラックナイトスコード」たちが気になっています。「シュラ・サーペンタイン」といった新キャラたちが搭乗するいわゆる敵機体と思われる系列ですが、これまでのSEED系機体とは大きく異なるテイストをしています。西洋ファンタジー作品の騎士の甲冑を思わせるそのまんまな見た目はある意味で新鮮で、ビームマントを纏っているのがこれまたたまりません。どの程度の強さなのかはまだ未知数な分、ちょっと期待してしまいますね。
後は余談ですが、色々な機体の発表に対しネット上で「シンはどれに乗るのか?」と話題になっていたのも少し印象に残っています。現状新しいインパルスが最もそれっぽいのですが、明らかな後継機を貰ったキラたちと比べると少々格落ち感が否めません。となるとギャンシュトローム辺りもあり得そう、はたまたイモータルジャスティスに……といった考えが駆け巡る様子を見て、ここまでシンが注目されていることに何とも言えない高揚感を覚えましたね。ちなみに個人的には現状発表されていない機体に乗りそう、と敢えて予想しておこうと思います。もしかしたら新たなデスティニーガンダムがサプライズ登場し、シンがそれに乗るかもしれません。頑張れシン!みんな君に期待しているぞ!!
ドラゴン娘になりたい?なりたくない?
最近クリーチャーの擬人化路線で新たな層を開拓しているTCG『デュエル・マスターズ』。その中でも特に有名なドラゴン美少女化「ドラゴン娘」たちのアニメ情報が先日本格的に発表されました。『ドラゴン娘になりたくないっ!』というタイトルの本作は、以前発売された神アートのドラゴン娘たちが主役を務める学園モノになるようです。(上の動画からして主人公は「流星アーシュ(ながれぼし・アーシュ)」(《流星のガイアッシュ・カイザー》)なのがちょっと意外)元ネタのドラゴン娘のカードイラストと比べてもドラゴン要素があまりないデザインが気になりますが、これは普通の少女の姿からドラゴンの異形を持った姿へと変身するということでしょうか。ワンピースの動物系よろしく人型→ドラゴン娘→完全なドラゴンと、段階を踏んだ変身が出来たら面白そうですね。
あとはやはりドラゴン娘の漫画版である『ドラゴン娘のどこでもないゾーン』とは全くの別物であることも注目ポイント。まぁこれに関しては漫画のあのシュールすぎるギャグは万人受けしにくいうえに、そもそも再現し辛いという問題がありそうです。漫画版作者のニャメロン氏が「思ったのと違った」みたいな感想を残していてちょっと苦笑というかあの意味不明なギャグの数々をこの可愛らしい絵柄でやったらミスマッチもいいところなので、キッパリ分けたのは英断と言えます。漫画は漫画、アニメはアニメと、それぞれの違う良さを引き出してくれるのは個人的にも大歓迎です。少年向けの作品の印象が強いデュエマに新しい風を吹かせてくれる作品として、10月27日からのアニメ配信も楽しみにしていたいと思います。
令和ライダー?100年早いな!!
/
— 仮面ライダー公式 (@HKR20_official) 2023年10月12日
令和ライダー?100年早いな!
\
「#仮面ライダーガッチャード VS #仮面ライダーレジェンド」
11/5 午前9時〜 各種配信予定✨
✅YouTube
✅東映特撮ファンクラブ
✅TVerほか
💎 詳細 💎https://t.co/ysO9gZn5qt pic.twitter.com/3u1jUOsCiR
現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』の番外編と思われるエピソードの情報が本日突如として公開されました。タイトルはズバリ『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』。「仮面ライダーレジェンド」なる謎の新ライダーが登場するとのことで、このライダーがガッチャードと如何なる戦いを繰り広げるのか、その辺りに注目せずにはいられません。また東映のYouTubeチャンネルでも無料公開してくれるのが嬉しいところです。(『ラクレス王の秘密』といい最近の東映は太っ腹ですね)
さてこの新ライダー・レジェンドですが、上の画像を見ればわかる通り仮面ライダーディケイドそっくりの見た目をしているのが真っ先に気になります。金ぴかになったディケイド新フォームと言われても信じてしまいそうなレベルです。加えて画像に書かれたレジェンドライダーのケミーカードを持っている構図、そしてディケイドの当時のキャッチコピーだった「平成ライダー?10年早ぇよ」のオマージュのようなキャッチコピーと、ディケイドを意識していることがわかりやすく伝わってきました。また平成が令和に殴り込みをかけるのか……などと考えてしまいますが、何だかんだでディケイド系列のライダーが出てくることにはワクワクさせられる自分もいますね。
そんなレジェンドに変身するのは誰か、も気になるポイント。一見するとディケイドの門矢士が変身しそうですが、敢えて違う人を当てる可能性もあるので色々と妄想が止まりません。士本人でなくても彼と関わりのある人物が変身するでしょうし、案外士の子孫だったりしたら面白そうです。何より士を演じてきた井上正大さんが出演するのかについても考えてしまいますね。井上さんのフットワークの軽さなら出てくれそうな予感がしますが、先日『牙狼』の新作情報発表もあってそちらに井上さんが出てくるかもしれないとも考えてしまいます。
突如公開された新情報の数々から数日、我が国は
『井上正大は牙狼の新作でジンガとしてまた大暴れする説』
『井上正大は新たに仮面ライダーレジェンドに変身する説』
『井上正大はジサリス続編の準備でそれどころじゃない説』
の3つに分かれ、混沌を極めていた……!!コノママーアルキツヅケテルー♪
なんてネタも考えてしまったり。いずれにしても井上さんに関する情報が何もない以上憶測の域を出ないので、続報を焦らずまったり待っていたいと思います。
アンパンマンに限らず、子ども向けの作品こそ侮れない魅力があるというのは常々考えています。今年観た『ドラえもん』の映画しかり、子どもが相手だからこそ混じりっけなしのメッセージ性が直球で込められているように感じますね。当ブログはそういった作品も良く扱っているので、今後もそういった作品の「ストレートな良さ」を取り上げていく所存です。
ではまた、次の機会に。