新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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ガンダムビルドメタバース 第2話「RERISE」&第3話「TRY&FIGHT」感想

ガンプラの楽しさはいつまでも

夢の時間をありがとう!!

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  • 時空を超えた夢の戦いを今ここに

 2話と3話が同時に配信されることになったビルドメタバースどうせなら先週に第2話、今週に第3話と分けてほしかったなと思いつつ、1度に見れてテンションが上がりまくってしまいました。今回はそれらの感想をまとめて書いていきたいと思います。

 

metared19.hatenablog.com

↑前回の感想は上の記事を参照。

 

 最初に語りたいのは前回に引き続き過去作のキャラ総出演かつ夢の戦い。1話の時はビルドダイバーズ主体でしたが、今回から他の作品のキャラも参戦し、同時に作品の枠を超えたバトルが展開されたのが大きな魅力となっていました。主役メンバーだけでなくフォース「百鬼」やサザキ家4兄弟勢揃い、といったサブキャラも充実していたのが嬉しいところです。加えてバトルに参加しなかった面々も観客席などでカメオ出演させており、可能な限り全てのキャラを画面内に収めようとする制作側の気合といったものを感じ取ることが出来ましたね。

 その魅力が最大限生かされていたのが3話の大規模バトル。200人VS200人という大人数だったこともあり、多くのキャラを無理なく参戦させていました。大物になり無法っぷりを見せつけたセカイの「神(しん)バーニングガンダム」VSエコプラを使うなどの工夫と笑顔で楽しむ心を取り戻したヒロトの「プルタインガンダム」などが特にお気に入りで、ずっと妄想の中で広げていた「夢の主人公対決」をストレートに出してくれていたと思います。(どうせならリクくんにも出てほしかった)それだけに限らずメイジンVSチャンプという、各作品の大人げない最強格同士のバトルに発展した時にはクスっときたり……

 そして初代主人公のセイ&レイジのコンビ再結成にも大きく興奮させられました。セイが駆る「ビルドストライク エクシードギャラクシー」に、レイジがユニバースブースター&ギャラクシーブースターを装備させて助太刀に入るシチュエーションはGMの逆襲』までを見ていたのもあって感動もひとしおです。レイジが「アリアンとこっちが何か繋がった」とかいうとんでも発言と共に参戦してきたのも印象に残りますが、これに関しては前回の感想でも書いた世界観云々をボヤかしている割にははっきりした説明だったので良かったと思います。むしろそういった世界観だと納得したのもあって、この2人の再会と共闘をすんなり受け入れられる土壌が既に出来上がっていたとも考えられますね。

 ともあれ1話での興奮をそのままに、より本格化させていったかのような3話のバトルは最高に燃えました。懐かしのキャラと再会だけでなく、夢の共演というものにはやはり胸躍らされます。上述でも触れたように最後まで本作の世界観についての説明がなかったのはちょっと気になりましたが、ここまでくると「そういうもの」だとわかったうえで見るものだとわかりますね。整合性など細かいことなど気にしない、豪快な話とバトルが繰り広げられていて実に面白かったです。

 

 

  • 苦悩を超えて、何度も楽しむ心をここに

 そして本作の主人公であるリオサイドの話も見逃せません。前回ラストであっという間にマスクレディー=セリアだとわかり、今回は彼女を襲った妹のマスカリージャもとい「ウルツキ・マリア」との中々に重苦しい過去まで展開されたのがまず印象的。過去の大会でマリアがやったことは間違っていたものの、セリアさんに対するコンプレックスなどがひしひし伝わってきて胸が痛みましたね。「全力を出してガンプラを楽しめばいい」というシリーズ全体のテーマに対して、「全力を出してもガンプラを楽しめなければどうすればいいのか」という愛憎の話を描いてたのが個人的にも興味深かったです。

 そんな姉妹の問題をリオが全力でぶつかって解決へと導いていったのですが、前回も触れたトライ&エラーとスクラップ&ビルドの精神がマリアの説得に繋がっていったのが見事でした。マリアの後悔などを全て受け止めて「失敗しても間違ってもやり直せばいい」と言ってのけるリオの姿は、師匠のセリアさんの言葉をキチンと受け継いで成長しているのが感じられましたね。リオの祖父が教えてくれた「武士道とは死ぬことと見つけたり」の正しい意味「死を覚悟することで生を感じ取り、日々努力し自分の道を生き抜く姿勢」聞いてるかミスターブシドーが何ともこの再挑戦し続ける物語にマッチしていた点にも唸らされます。(余談ですがラーガンダムが太陽モチーフなのは「何度でも夜は明ける」というポジティブな意味合いが込められていそうだと感じてニヤリときました)

 その過程に至るまでにリオがヒロトやセカイといった主人公たちとの戦いを経験が描かれていた2話も大きな見どころとなっていました。自分よりもはるか格上の相手に怯まず立ち向かい、敗北しても立ち上がってきたリオを描くことで上述の彼の言葉に説得力が生まれていたと言えます。最終決戦で「ティフォエウスガンダム・キメラ」というとんでも大型機体を出してきたマリアに対し、ほぼビームナギナタ1本で逆転してみせたリオとラーガンダムの覚醒には困惑しましたが……追加装備とかなしでここまでやれる辺り彼もキチンとビルドシリーズの主人公といったところでしょうか。そうしてラストにはリオとセリアさんの対決で締めという、綺麗な俺たちのガンプラバトルはここからだ!エンドも実に爽やかで、最終的にリオたちのことを一気に好きになることが出来ました。

 

 

 1話の時点で色々見どころが多かっただけに、2話と3話合わせてより色々なものが見られたと思う今回。再び気になることを箇条書きにしてみると……

 

  • セリアさんの普段のアバター結構可愛いな……
  • フリットじいちゃんとアセム父ちゃんが一緒にいる!キオはどこだ!?
  • 当時のマリアの相手がキュベレイパピヨン、これは負けても仕方がない
  • マギーさんは相変わらず気が利く素敵な大人だ
  • 一つ目ことエルドラ機体も普通にミッションに出てくるのがちょっと嬉しい
  • ヒロトイヴのようにガンプラの気持ちを語ってくれる様子にウルッとくる
  • レイドボスがヴェイガンギア・シドという衝撃、気合の入った作画でテンションが上がる
  • アチェンジ、ドッキング・ゴー!!」の掛け声はやはりカッコいい
  • フレディが画面外ニュッと出てきて吹いた
  • カミキガンプラ流奥義……セカイの技は相変わらず威力がバグっているなぁ
  • チナちゃんやリン子ママなどバトルをしないキャラまで網羅するスタイル嫌いじゃない
  • 百鬼VSサザキ家(+北宋の壺)のマッチングとか誰が予想出来たであろうか
  • 『W』のGチーム5機で揃って行動しているの好き
  • リオのお爺ちゃん、わずかな出番で凄い存在感を出していったな
  • メイジン「空気の読めぬ男だ!」チャンプ「空気を変えに来たと言ってください!」
  • やっぱりバルバトスは目が赤く光らないとね!
  • 良かった、ふみなの見た目を勝手に使うサカイ・ミナトはいなかったんだね……
  • ガンダムブレイカー バトローグ』のキャラも勢揃いしているのが嬉しい
  • マリアちゃんも最終的には7代目レディ・カワグチになれて良かったね!!

 

 といった感じ。他にもここには書ききれないことが多くて本当に楽しかったです。無論歴代客演のバトルの短さやリオくんたちの掘り下げの少なさなど不満も存在し、3話だけでは足りないと感じるところもあります。しかしその分必要な部分を外さず抽出し、しっかりと描写してくれていたので満足感も大きかったですね。そのため予想以上に楽しめた、素敵なシリーズ10周年記念映像になってくれました。

 そして「どうして『3話』だけなのよォオオオ~~~1クールくらいやってよォオオオ~~~ッ!!」といった気持ちをぐっとこらえ、最後は歴代ガンプラ作品(今回省かれたものも含める)を振りかえって感想を終わりたいと思います。

 

始まりの物語『ガンダムビルドファイターズ

 

熱きバトルで燃え上がれ『ガンダムビルドファイターズトライ

 

もう1つの世界で可能性を見せた『ガンダムビルドダイバーズ

 

異世界で始まる新たな再起『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』

 

実写(リアル)の苦難を乗り越えていく『ガンダムビルドリアル』

 

ゲームと繋がる戦いと想い『ガンダムブレイカー バトローグ』

 

忘れてはいけない“原点”『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG

 

そして本作『ガンダムビルドメタバース

 

 全てのひっくるめてのガンプラガンダムビルドシリーズ。それらを再び魅せてくれた夢の時間を用意してくれて、本当にありがとうございました!!

 

 

 ではまた、次の機会に。