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2024年夏アニメ簡易感想 その30

 

 

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 農家の子どもとして生まれ、『鋼の錬金術師』や『銀の匙』といった名作を手掛けてきたパワフル漫画家・荒川弘氏。そんな氏の体験談を中心に農家の裏側を面白おかしく描いていくギャグエッセイ『百姓貴族』のアニメの2nd Season情報が発表されました。1期の頃から短くも笑って学べる作品として存分に楽しんでいたので、2期を見れることにテンションが上がりますね。(出演声優さんなども最小限に抑えながら、演技の幅で押し通すスタイルも良き)

 第2期を告知したPVも公開されましたが、本編の怒涛のギャグがチラホラ確認出来るのが面白いですね。特に記念すべき2期第1話のテーマは堆肥、つまりウ○コの話だーっ!!とばかりにアピールしてくる思い切りの良さにはニヤリときます。赤裸々なところも包み隠さず描き、視聴者に農業への興味を持ってもらおうとする姿勢は一貫しているのでとても安心して見ることが出来そうです。1期の時同様、ちょっとした息抜きにチェックしておく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第9話「学べなかった心!!」

 奇跡の逆転ファイター・キン肉マンの本領発揮!!がされた今回は、プリンス・カメハメとの絆を全面に押し出した内容に興奮することとなりました。大技をコピーしてくるピークア・ブーを、カメハメ師匠から教わった基本的な技で倒す流れは見事の一言。「礎を打つこと千遍」の言葉の通り、基礎を重んじる姿勢は視聴者としても頷かされるものが多いです。何より初心のかえるくだりは、戦いの場に戻ってきたキン肉マンに相応しい復帰戦になったかと思います。

 あとはやはり48の殺人技No.3「風林火山」を繰り出す際の演出が最高でしたね。「キン肉マンGo Fight!」が流れるタイミングも絶妙でしたが、それ以上にキン肉マンとカメハメ師匠の声が度々重なる瞬間にグッときます。師から弟子へ技が受け継がれた証明だとも取れるほか、神谷明さんから宮野真守さんへ、キン肉マンの配役が継承される瞬間を見届けた気分に浸ることが出来ました。

 またピークに“心”の強さを説くシーンも、キン肉マンの優しさが溢れており心が暖かくなってきます。異なる考えを否定せず、それでも「また戦おう」と言ってやれる姿に不思議と感動を覚えますね西松屋とかアカチャンホンポでガラガラを買っているかもとネタにされている武道がピークの急成長ばかりに目を付けているのに対して、ピーク個人の可能性を信じてやれる辺りに大王としての器も感じられました。

 

 

しかのこのこのここしたんたん

第10話「全部、春のせい」

 のこたんって黙れば普通に美少女だよな……ということを再確認させてくれた冒頭。前半は再びの春ということで花粉症ネタが描かれましたが、花粉症あるあるの応酬に早速笑ってしまいました。自分が花粉症ではないと認めなかった理、その後は杉に対する殺意をみなぎらせる様子は妙に生々しかったです。花粉症になったことがないと言い張る腰譚最後には……というくだりも含め、作者の実体験のようにも見えてきましたね。

 続く中盤の華道部回は、本作の真骨頂とも言える狂気の世界がまたもや広がることに。生け花なのにツノを生けるのこたんと、それを褒めちぎる先生や生徒たちのトンチキぶりには改めて慄くばかり。人食い植物参戦ととんでもないものもありましたが、このとち狂った絵面にそろそろ慣れてきている自分がいるのも怖いと思ってしまったり。

 最後は珍しくのこたんとこしたんが出てこないエピソードでしたが、その分ばしゃめののどかなカオスが印象に残りました。塩対応のあんこや田んぼを手伝うつっちーなど、ノリがいつもと異なるので困惑することもあったかと思います。ただこの面子の仲がそこそこ良いのもあって、比較的マシなエピソードに見えてくるんですよね何故か……

 

 

夜桜さんちの大作戦

第23話「東風/武器」

 タンポポの孤島を強襲し、決着を付けるための戦いが開幕した今回。夜桜兄弟が果敢に潜入・戦闘をする中で、葉桜適合者との激戦の火蓋が次々と切って落とされる展開には大いに燃えました。(大雑把に1対1の構図になる辺りがジャンプ作品らしいですね)炎を自在に操る「アカイ」を筆頭に如何にもな強敵が揃っており、ド派手な能力者バトルに興奮が止まりません。何よりこれまではスパイ業界最強として名をはせてきた流石の兄弟たちが、自分たち並の敵を相手に苦戦を強いられているので緊迫感もひとしおです。

 そんな状況下でついに彼ら兄弟たちの開花が解禁。一番手である二刃は上述に当てはまらないほど頼もしかったのですが、「包容」の力を解放してからはより強くなってみせたので驚愕しました。それどころかアカイの感情を受け止めたうえで救う瞬間に舌を巻くほかありません。復讐を果たしても満たされずやけっぱちになっている少女すら助ける、長女の“優しい強さ”がこれでもかと描かれていましたね。続いて辛三も開花をするようですが、二刃のおかげで期待感が高まっています。別ベクトルで優しい彼の実力も気になってきました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第124話「偽りの仮面」

 ユウナVSアサカ、遊我に想いを寄せる少女たちの戦いが繰り広げられましたが、そのドロドロとした感情の応酬に胸が痛くなってきました……正しいことを為そうとするアサカに対し、ユウナが「本当なあなたもオーティスになろうとしていた」という本心を言い当てるシーンはかなり衝撃的。密かにオーティスの仮面を制作していたくだりからして確定なのが恐ろしいですね。理性的であろうとしていたものの、内心では自分も遊我を助けたかったアサカの心情は察するに余りあります。

 そんなアサカの心を明かし、敗北まで追い詰めたユウナも泣いていたのが印象深いです。遊我を想う者同士、アサカの気持ちも理解しているからこその涙なのでしょう。遊我の存在が大勢の少女たちを狂わせている事実に改めて顔を覆いつつ、とうとう遊歩側に死者蘇生が渡ってしまったラストにハラハラさせられた次第です。しかしこの状況で何で次回は遊飛とゼイエトがデートしているんだ……?

 ラッシュデュエルに関してはフュージョン合戦が最大の目玉となっていました。ユウナがコンタクトフュージョンを取り入れてセレブローズ・インコグニート・マジシャンを繰り出した時は思わず膝を打ちましたね。それ以上にアサカが幻壊冥竜クライシス・バクハーデス墓地素材のフュージョンで出したのが印象的。両者フュージョンモンスターをバラエティ豊かに使いこなしているので見応え抜群でした。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第49話「よばれてとびだすシャークトロン」

 まさかのマルト家ほぼ全滅に唖然。機械の体を得て帰ってきたマンドロイドと、シャークトロン「ブリッツウェーブ」と「レイザーフィン」によって家族が次々と退場していく様子に息をのみました。ドット&アレックスの両親が丸呑みにされる絵面だけでも十分にエグかったのに、ロビーとモーも喰われてしまったのでショックが大きかったです。残った仲間全員で必死に戦い抜いた結果がこれなので、喪失感と絶望感もかつてないほど重くのしかかってきます。オプティマスも拘束されていて頼れない現状、過去最大のピンチに陥っていると言えるのではないでしょうか。

 そんな状況で一度は失意のどん底を味わうものの、再起を果たすツウィッチとナイトシェードには少しだけホッとしましたね。何と言ってもナイトシェードが「まだ終わっていない」とツウィッチに激励を送るのが素晴らしかったです。自分たちが残っている以上まだ戦える、最後まで戦おうとする意志の強さには見ている側も勇気づけられるものがあったかと思います。(個人的には『ビーストウォーズ』のED「FOR THE DREAM」の歌詞「あきらめて受ける傷より、戦い続ける痛みがいいよ」を思い出しましたね)

 

 

 百姓貴族のアニメが原作漫画を手に取って楽しむ中でつくづく思うのは、農作業ってどれだけ重労働なんだ……につきますね。自然など諸々の不確定要素に左右される第一次産業ならではの難しさも相まって、生半可な覚悟ではやっていけないことが伝わってきます。そしてそんな厳しい農業をこなして、野菜やお肉や牛乳を作ってくれている農家の方々への感謝が深まるばかりです。いつも美味しいものをどうもありがとうございます!!

 

 

 ではまた、次の機会に。