デュエル・マスターズの人気カードを様々なアーティストによって豪華なイラスト違いセットとして販売している「神アート」シリーズの最新商品の情報が先日公開されました。毎回従来のデュエマでは見られないようなイラストを提供してくれていますが、今回は特に個性的なものが揃っています。
まず「アニマル・マスターズ ~決闘(たたかい)は猫である~」は、名前の通りクリーチャーたちを可愛い猫として描いたゆるフワなセット。Instagramなどで可愛らしいネコイラストを投稿しているたたメーピー氏によって、短足マンチカンちゃんとなったクリーチャーたちに思わずウットリしてしまいます。《天災 デドダム》といったアナカラーデッキと相性のいいカードばかりがチョイスされているので見た目に反して性能はガチ、というギャップもかえって魅力になっているかと思います。何よりマナシンボルがネコの肉球になっていて、マナゾーンが「マニャゾーン」と表現されている芸コマにニヤリとさせられましたね。
そして上の動画の後半を飾っているのが「ドラゴン娘の文化祭でウェカドラ♪」。こちらはお馴染みさいとうなおき氏によるドラゴンの美少女擬人化シリーズ「ドラゴン娘」の最新作です。今回は王龍高校で活動しているバンドグループ「Jack-Pot」のメンバーたちが、文化祭にて華麗なライブに挑戦しているという背景コンセプトが存在しています。「庵野水晶(あんの・あきら)」をはじめとしたドラゴン娘のデザインも相変わらず秀逸で、元ネタのドラゴンのテイストもキチンと感じられます。個人的には元ネタの内《水晶の王 ゴスペル》と《修羅の頂 VAN・ベートーベン》は元が音楽モチーフの名前なので、一周回って音楽キャラとして戻ってきている妙に感心しましたね。毎度毎度イラストレーターさんたちのセンスに魅了されるばかりです。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
全修。
第7話「初恋。」
今回は現実世界の過去回想とも言うべき変則的な内容。『滅びゆく物語』に魅了されたナツ子が如何にしてアニメ界の巨匠へとのし上がっていくのかを、彼女を側で見ていたその時々の人たちの視点で見ることとなりました。徐々にアニメを描く変人と化していくナツ子もさることながら、そんな彼女に魅了されていく人々の心情に変な笑いが出てきます。演出もかなりド派手でユニークなものになっており、いつにも増してギャグの勢いが凄まじかったですね。
そうしてナツ子に初恋をしていった面々に対して、肝心のナツ子は初恋というものを知らずに新作で苦戦していたのが印象的。脳を焼かれた連中がみんな感じた「トゥンク」という気持ちを、微塵も理解出来ないままでいるナツ子に壮絶めいた皮肉を感じます。中学高校とアニメを描くためだけに青春を捧げてきたようですし、そうした感情の機微に疎いのは少なからず読み取れますね。(また全部自分でやろうとする悪癖も若い頃から片鱗を見せていたのが興味深い)また社長はそんな彼女を一皮剝かせようと目論んでいたみたいですが、少々放任すぎた気がしてなりません。
さらに今の世界を堪能しているナツ子が現状に疑問を覚え始めたのも見逃せませんね。好きなキャラを救ってきたのはともかく、こうした幸せな世界が自分の好きだった作品なのか?となるのは確かに問題と言えるでしょう。それ故鳥監督が「いいわけねーだろ」と不満を込めた言葉を投げかけるラストに、ナツ子への問題提起と合わせた感情が立ち込めてきてゾッとしました。
天久鷹央の推理カルテ
第7話「オーダーメイドの毒薬」
2週間ぶりの本編はいきなり統括診断部廃止の危機からスタート。医療過誤で訴えられた話には最初まぁ訴えられそうだよなこの人……と納得するほかなかったです。自分の診断に絶対の自信を持っているのはいいことですが、性格面で問題しかないので反感を買うのは当然でしょうね。というか後述の事件でイライラして周囲に当たるなど、天久先生の悪い一面がかなり出ていた回となっていました。それでいて論理を重視する点などは、なるほど彼女らしい誠実さがあると言えるかもしれません。(あとは小児科の「熊川大二郎(くまかわ・だいじろう)」の診断に信頼を寄せているのがここすきポイント)
しかし訴えてきたのが1話序盤で出てきた少年の母親ということで、一気にきな臭くなってきたのが面白いところ。さらに母が息子を溺愛しすぎている様子はその時点で描かれていた中、その母親こそ息子を苦しめていた犯人だと判明した時には面食らいました。過保護故の余計なお世話だと思われていたものが、代理ミュンヒハウゼン症候群からくる故意の事態だったというタネ明かしに思わず鳥肌が立ってしまいます。ジュースを全てグレープフルーツジュースに差し替えて、息子に中毒症状を引き起こしていた手口も怖すぎますね。天久先生への報復も兼ねた、悍ましい所業を目の当たりにした気分です。
グリザイア:ファントムトリガー
第8話「有坂の手帳」
とうとう描かれることとなった有坂秋桜里の過去。先生の抱えている問題については以前から仄めかされていましたが、母親を守るために父親を殺したという中々にヘビーなものがお出しされたのでギョッとしました。それでいて自分が手を染めた記憶が改ざんされているなど、彼女の壮絶さが身に染みる衝撃を味わいましたね。(恐らく母親が娘を庇うために罪を被ったのでしょう)そして雄二を彷彿とさせる過去も相まって、この学園に来るべくして来た1人なのだと実感した次第です。
そんな有坂先生が本格的に美浜の教師となったことで、子どもたちの監督役としての覚悟を問われることとなったのが今回のキモ。今もなお彼らが殺しの仕事を請け負っていることに疑問を覚えていますし、そうした悩みを抱えつつ理解しようとしている点に好感が持てますね。それだけに生徒1人1人と面談をしたうえで、海外の任務に同行する選択を取るシーンに感心しました。暗い過去を背負いながらも真っ当であろうとする、先生のような人材こそ必要なのかも知れないと感じます。
本筋以外で印象的だったのはやはりマキとタイガの組み合わせでしょうか。クリスがお目付け役であるのは変わらないものの、タイガが意外な人物に懐いているなと驚かされます。「おっぱいが大きい」という理由には全面同意しますが!それでいて自分がこの場で必要とされる存在なろうとする、タイガのひた向きさにはどこか微笑ましさを感じましたね。マキがぶっきらぼうながらもアドバイスしてくれる様子と加えて、案外お似合いかもしれません。
ちびゴジラの逆襲
第60話「デスゲームへようこそ」
ちびガイガンによるデスゲームが開幕……しそうでしなかった回。いざ用意してきたゲームもトランプを燃やされるわ、人数が足りないわで結局何もしないままクリアしてしまうオチに爆笑してしまいました。ちびガイガンもゲームの方は半年間かけて用意してきたのに、それ以外が全て見通しが甘すぎるのが余計に笑いを誘います。というか例によって簡単に論破されるので、この手の主催者に向いていないのが丸わかりでしたね。
参加者の中ではちびラドンが珍しくノリノリだったのがこれまた面白かったです。ちびチタノを「協調性のない奴」と判断するなど、漫画やアニメのデスゲームものにハマりまくっているのが伝わってきましたね。でもちびラドン、お前はどちらかというとデスゲームもので調子に乗って真っ先に脱落するタイプだぞ……
ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ
第4話「時空を超えた戦い イージス光る時」
次なるエピソードはもうすぐ10周年を迎える『ウルトラマンX』からのチョイス。ゼロが客演した回はこれまたこの手の番組では定番となっているので、新鮮味はあまりなかったですね。ナックル星人バンデロ&ブラックキングのコンビとの戦いも、割と何度も見ているので最早見慣れたものとなりました。とはいえウルトラマンエックスがゼロと出会ってからの絡みや、後にゼロ様推しとなるルイルイのキュートな面は何だかんだで見ていて楽しかったです。(個人的にはやはりゼロの「それ俺のー」がここすきポイント)
また仲間を助けようと奮闘する大空大地と防衛チーム・Xioの面々について触れられているのが見どころでした。ルイルイが別の次元に連れ去られたとわかるやいなや、その場所に行く手段を即座に開発しようと尽力するメンバーにはどこか胸が熱くなってきます。何より手助けしてくれたゼロとエックスが通じ合う場面もしっかりと触れられており、ゼットの課題である「ウルトラの絆」に合致した話だったと言えるでしょう。
(余談ですがゼロが纏うウルティメイトイージスは元はウルトラマンノアから授かった力、であることをエディオムが説明してくれたところでニヤリときました)
上のデュエマ神アートの1つ、ドラゴン娘についての補足ですが、こちらに描かれている少女たちが現在配信中のYouTubeアニメ『ドラゴン娘になりたくないっ!』にて早速出演しているのも見逃せないポイント。ショート枠で出演数も今のところ数も少ないですが、発表と同時に声優さんたちの情報も合わせていきなり投稿されたので驚かされました。
あきらちゃんをはじめとした少女たちを早速アニメで見られるのは嬉しい限りの中、同時に気になってくるのは「彼女たちがどうやって・誰からドラゴンの力を授かるのか」について。本作におけるドラゴン娘は五龍神からドラゴンの力を貰って変貌する設定なので、彼女たちもいずれそうなるのはほぼ確定でしょう。
それ故生徒会メンバーと同じく校長先生(《天龍神アークゼオス》)から押し付けられる貰うのか、それともまた別の五龍神が出てくるのか……そういった想像も捗りますね。五龍神1体につき5人のドラゴン娘を作れるなら、あと10人は出来るな!などと考えながら、アニメでその情報に触れていくことを期待していく所存です。
ではまた、次の機会に。
