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— 井上敏樹公式@ジャドウ・シーズン宣伝用 (@jadou1121) 2025年11月21日
|影は知る、すべての“罪”を――。|#ジャドウ・シーズン
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◈井上敏樹、完全オリジナル新連載開始!
◈鬼才×奇才が放つ、禁断のダークサイコスリラー!!
作画は「ローゼンガーテン・サーガ」の外岡馬骨!
◈1話(前編)はこちらhttps://t.co/HyOiqZHhBY pic.twitter.com/MjhqYJ4oz8
数々のアニメ・特撮の脚本を手掛け、小説や漫画原作も担当するベテラン作家・井上敏樹氏。スーパー戦隊シリーズや平成ライダー第1期を嗜んできた人ほど縁深いであろう井上氏が先日、Xアカウントを開設したことで話題となりました。何でも氏が原作となる新作漫画が始まったとのこで、この公式アカウントもその宣伝のために作られたそうです。実際ほとんどの投稿をスタッフの人が担当しており、時々本人が呟いているのも確認出来ます。
個人的な所感ですがあの井上敏樹がSNSに!?というニュースは衝撃的でしたし、当初は本物かどうか半信半疑でした。しかし真っ先にフォローしているアカウントが村上幸平さんだったこともあり、これは間違いなく本人だと確信に至ることが出来ましたね。そして井上氏自身の投稿に自分がアカウントを作ったことを驚かれているのが心底不思議そうだったり、貰い物のスマホを使っているなど興味深い話がチラホラ見られるのが楽しかったです。あくまで漫画のための開設ですが、井上敏樹という人物についてを堪能出来るチャンスとして是非とも動向を見守っていきたいと思います。
(そんな井上氏が原作を務めた新作漫画の感想は下に続く)
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター ライジングアゲイン
第118話「リコとテブリム、幸せの絆!」
アンと共にブロックメタモン探し&バトルの特訓をする中で、リコとテブリムの関係性が深堀りされた今回。自己主張が激しいリコの手持ちの中では大人しめの印象を受けるテブリムですが、それこそテブリム自身が望んでいることだと理解する展開には思わず膝を打ちました。一見すると自分を犠牲にしていものの、他人の感情を読み取れるポケモンだからこそ誰かの喜びや幸せを見たいと考え行動するのはなるほど納得といったところです。常に誰かを慮るリコとテブリムは、まさに通じ合っているのが伝わってきます。
そうしてリコと心を通わせたテブリムがブリムオンに進化。リコを抱きとめる姿は素敵な一方で、マスカーニャとリコを取り合うくらいには独占欲を発揮してきて笑いが止まらなかったです。しかもメタモンを襲ったシビルドンたちをボコす→回復させる→それでもなお歯向かったらまたボコして回復させるの無限ループで屈服させる流れには軽く引いてしまいましたね。相手の感情を読めることからか一転してドSと化したブリムオンに、さっきまでの尊さが吹っ飛びかけた気分です。
あとはアンが上述のテブリムの気持ちに気付くきっかけを与えてくれたのがここすきポイント。姉と弟を持つ家族構成が判明したのも興味深いですが、真ん中の子として我慢していると思われることにモヤモヤしている話は実にわかりやすかったです。奔放な姉弟たちと比べて大人しいことは自分を抑えているのではなく、家族に向けた思いやりである事実にも大いに共感を覚えましたね。
私を喰べたい、ひとでなし
第8話「ひび割れの起点」
妖怪としての本性を表したあやめさんによって、新たな事実が発覚。比名子が人魚の血を昔分け与えられた可能性は、何故彼女だけ事故から助かったのか?に繋がるアンサーとして実に驚くべきモノとなっていました。汐莉の人魚としての姿に既視感を覚えたシーンからも察せられる通り、比名子が彼女に助けられたと見て間違いないでしょう。本作の主人公はまさしく、人魚の血肉を手にして生き永らえた八尾比丘尼というわけですね。(比名子が妖怪を引き付ける理由はまた別にありそうですが)
何よりこれらの情報から汐莉の心情が若干見え隠れしてきたのが興味深いポイント。妖怪は同族の味を好まない話も加えて、汐莉は本心では比名子を喰うつもりはないのかもしれません。理由は不明ですが彼女も美胡と同じように比名子を生かしたいと思い、敢えて距離を置いているのでしょうかね。ともあれこれまでは汐莉のことを理解の及ばない化け物として見ていましたが、ここにきて彼女の印象が180度変わる展開に興奮せずにはいられなかったです。
それはそれとして、今回はあやめさんが割とやりたい放題やっていたのも印象に残りました。結局正体は妖怪(ビジュアルからして種類は「二口女」ですね)だった点は予想通りすぎて残念でしたが、汐莉に倒されたと思ったら普通に生きててさっさと退散するしたたかな部分に感心させられます。またあやめさんが人間から妖怪になったタイプであり、母親としての話も嘘ではなかったのも面白かったですね。特殊EDであやめさんの過去が断片的に語られましたが、彼女の罪と罰に満ちた人生には非常に惹かれるものがあります。
SANDA(サンダ)
第8話「究極のわがままは恋愛といいまして」
サンタは子どもに恋すると死ぬ!!というとんでもない弱点が発覚したところでまさかのラブコメ回に突入。思春期の少年とサンタのおっさんを行き来する三田にとってまさしく最大の課題とも言えますが、転じて二胡とキスするかしないかで二転三転する様子に目が離せなかったです。何といってもこれまで下品な悪友のイメージが強かった二胡が、突然乙女な一面を覗かせてきたのが破壊力抜群の一言。口と見せかけてほっぺにするくだりまで含めて、鉄板のあざとさに見ているこちらもノックアウトされそうでしたよえぇ。
そんな途端にこちらを追い抜いてくる女性たちに対して、ドギマギする連中の反応がこれまた強烈。三田は思春期男子としての浅はかさを受け入れ二胡の応えようとしますし、それを見守る柳生田のお節介おじさんな一面に変な笑いが出てきます。中でも第二次性徴を迎えた小野を遠く感じる、冬村の切なげな葛藤に胸打たれました。最後のお団子1本を分け合えば良かったのに譲ってもらった……そんな両者の行動の差に小野が大人になってしまったと実感してしまう、冬村の未熟さを恥じる独白は秀逸ながらどこか息苦しくなってきますね。
といった感じに甘ったるさとほろ苦さが交わった空気感を味わっていたのですが、ラストの二海に全てを持っていかれることに。大渋にサンタ抹殺を依頼されて、実力を証明するために躊躇なく依頼人を撃つシーンに度肝を抜かれました。この描写から彼女にとっての“殺し”はコミュニケーションの手段に過ぎず、悪意ではなく好意で自分のわがままをぶつけていることが読み取れます。思った以上にイカれた側面を出してきた二海に対する漠然とした恐怖が、今ここで確信に変わった次第です。
というわけで我らが井上敏樹が描く新作漫画『ジャドウ・シーズン』についての感想も少しだけ。『ローゼンガーテン・サーガ』の外岡馬骨氏が作画を担当している本作は、都内の全高校に転校生が同時にやってくるという突飛な展開をいきなり炸裂させてきました。その転校生がそれぞれ如何にもまともではないことを感じ取れるうえ、他の登場人物の強烈でしたね。
何といっても現時点での主人公(と思われる)イケメン高校生が印象的。医者の父を持ち文武両道という絵に描いたハイスペック主人公であると同時に、彼独自の「美しさ」を基準とした考えに度肝を抜かれましたね。転校性は自分に劣るが美しい……美しいものは壊したくなるものだから俺が守ってやらないと……といった思考回路は実に井上敏樹作品のキャラの味がします。(転校生についての観察記録を夜な夜な書いていたり机の引き出しに「罪の書」なるノートが置かれているのもまたインパクト強め)
そんな彼が奇抜ながら優秀な転校生によってどんどん自分の居場所を奪われていき、焦りを見せ始める様がまた面白いですね。主人公が転校生に対してどのような行動を起こすのか、何よりその転校生は何者なのか。これらの不穏な描写で読者のページをめくる手を加速させていく作風なので、早速魅了されました。現状1話の半分しか無料公開されていない(しかも井上氏自身がXで言及していたように話の区切り方が中途半端なのが惜しい……)ので、残りの後半も早く読みたいものです
ではまた、次の機会に。
