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がっこうぐらし! 第6話 「ようこそ」 感想

学園生活部の秘密
ああ、めぐねえ…………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・ようこそ学園生活部
 前回ショッピングモールで助け出されたみーくんを連れまわすゆきから始まった今回のエピソード。みーくんが最初ゆきに対してタメ口だったのは彼女が先輩だとわかっていなかったためですが、やっぱりゆきは身長とかも含めてみーくんより先輩には見えないですよねぇ。まぁ今期アニメには一つ下の妹と弟や四つ下の妹にすら身長で負けかけている主人公がいるんですけどね……。???「熱烈峻厳!スカーレットブルーム!!」
 
 
めぐねえの真実
 まぁそれは置いといて、みーくんの指摘でついに明かされることになった「めぐねえ」こと佐倉慈の真実。”彼女は既にゾンビに襲われ死んでおり、これまで出てきためぐねえはゆきの妄想の一部に過ぎなかった”という衝撃の内容でした。何気にこれまでのエピソードでもめぐねえは3話の回想を除いて、唐突に現れる、ゆきとしかまともに会話をしていない(他のメンバーはめぐねえの発言に答えていない)など、伏線となる描写がいくつも見られていました。今回のことを踏まえた上でこれまでの物語を見返してみると面白いかもしれません。
 めぐねえはかつては普通に生きていてゆきたちとともに学園生活部に所属していましたが、「ある事件」をきっかけに生死不明になり、ゆきはめぐねえの幻覚を見ることになった、というわけです。ゆきがどのタイミングで想像の世界に逃げ込むようになったのか詳しくは判明していませんが、めぐねえ生存時にその片鱗を見せ始め、事件が起こったころには決定的なものとなったかと思われます。(同時に精神が若干幼くなった可能性が高いです)
 
 
・対立
 くるみとりーさんから上記のゆきとめぐねえのことを教えられたみーくんは2人から「ゆきに合わせてほしい」と頼まれますが、現状に納得していないようでゆきの件についてりーさんたちと対立します。ここは原作でもあった場面なのですが、アニメになって若干マイルドになっていました。あまりピリピリした空気になられても困るのですが、りーさんが静かに怒る場面がなかったのが少し残念でしたね。今回のエピソードは今のゆきの状況に甘んじている2人に途中から加入したみーくんが物申すことで物語は少し進展したと考えています。
 
 
・体育祭
 少し険悪なムードの中、ゆきの提案で始まった体育祭。ダイジェストでアッサリ終わってしまったのが残念でしたが、その分くるみとみーくんの会話からゆきの良さが伝わってきましたね。ゆきは普段ふざけているように見えて、周囲の人々が苦しそうな時は自分から突拍子のないことを言い出して元気に引っ張っていく、という不思議な力があります。これまでの肝試しや遠足もゆきがみんなに必要だと本能的に感じたからだと思います。
 
 
・祝・新入部員
 色々あってみーくんも学園生活部入部する決意を固めますが、ここはもう少し引っ張って欲しかった、という気持ちがありました。というのも原作のみーくんは仮入部したものの、遊んでばかりのゆきや学園生活部に苛立ち、ゆきに彼女が見ている妄想について深く切り込む場面があります。しかしその中でゆきが自身の心情を明かし、みんなそれぞれ自分なりに悩んでいることを知ったみーくんがゆきを認めていく流れになっています。アニメの展開が不自然だったとは言いませんが、上記の原作の過程が省かれてしまったのはやはり残念でした。せめてゆきの心情についてはやってほしかったですね。
 何はともあれ、本編はゆきたちが卒業アルバムを作っている途中に戻り、みーくんの描いた絵が移されて終わりです。これだけだとまるでみーくんが主人公みたいですね。
 
 
・特殊ED&次回予告
 まさかの特殊ED再び。しかも今度はこれまでめぐねえが写っていたシーンからめぐねえだけがうっすらと消えていくというトンデモ仕様でした。あまりにも悲しすぎて思わず「めぐねええええええ!!」と叫んでしまうところでした。しかし改めて見てみると他人から見たゆき姿がいかに異質かがわかりますね。
 さらに次回予告でもめぐねえを容赦なく消していってます。ゆきだけが1人喋っているのをみーくんが見ているのは軽くホラーですよこれ。
 
 
 というわけで3話に渡って描かれたみーくん加入までのエピソードですが、全体的にアニメと大幅に変えてきていましたね。アニメの話の作りも十分良かったとは思うのですが、原作のみーくん加入までのエピソードが好きだった身としては「あのシーン」や「このシーン」をやってくれなかったのは非常に残念だったので、不満の多い結果になってしまいました。アニメはアニメでいいけどね。
 とはいえここまで原作とは随分と異なる要素が多くなってきました。この調子だとアニメは原作とは違う道に進むかもしれませんね。
 
 ではまた、次の機会に。