私が大好きだったあなたへ
ありがとう、めぐねえ…………
・それぞれの戦い
前回からようやく記憶を思い出しかけてきたゆきでしたが今回冒頭でゾンビに囲まれたみーくんとっさに助けるファインプレーをするとは思いませんでした。みーくんを抱いて守る姿は今までのゆきとはかなり印象が異なっていて新鮮です。
対してみーくんが平気そうに振る舞って地下に向かう様子はヒロインポジションが目まぐるしく変わっていくように見えて面白かったです。これまでの出来事を振り返りながら走り出す姿は当初ゆきたちに反発していた時よりも成長していることが感じれられて最早主人公でしたね。
一方で可哀想だったのがりーさん。教室に鍵をかけてゾンビの侵入を防いだもののくるみがゾンビ化一歩手前のような状態になり、前も後ろも追い詰められてしまって今回終始オドオドしっぱなしでした。でも本人には悪いのですが、りーさんって追い詰められた時の切羽詰まった表情のほうが何だかそそられるものがあるy(ry
・伝えたいこと
みーくん「佐倉めぐみ先生、ですよね」
みーくん「初めまして、直樹美紀、学園生活部の新入部員です」
原作で個人的に好きなシーンがついに来ました。新入部員のみーくんが部の顧問であるめぐねえと対面し、今の学園生活部を伝え、「みんな元気です」と報告する場面は最期までゆきたちのことを考えていた先生への労いとして十分なものだったかと思います。そしてゾンビと化しためぐねえに引導を渡すのがみーくんというのがまたいいですよね。アニメではどうなるのかと期待半分不安半分といったところだったのでしっかりやってくれたのはとても嬉しかったです。
・ゆきの戦い
薬を手にれたものの、いつの間にか地下に集まっていたゾンビたちに追い詰められてしまうみーくん。思わず高いところに逃げ込んでしまうの場面はモールでの一件を思い出しますね。
そんな絶望的状況の中、1人何かを思い出したゆきがついに動き出します。謎の声に導かれて放送室を目指す中、「笑顔でいる」という約束を思い出し、ついに「あの事件」が起きた扉の前に立ちます。
ゆきちゃん、これからも、私との約束忘れないでいてね。この先何があっても……。
謎の声―—めぐねえ――との最後のやりとりを交わし、あの時開けることが出来なかった扉を開いたゆき。思わず涙を流してしまいますが、最後にはそれを拭って前を向くことに成功しました。そして、
ばいばい、めぐねえ…………
もうこの辺りから涙が止まりませんでした。死んだ後もゆきたちを見守り続けていためぐねえの存在は最早ゆきの妄想では片付かないでしょう。ちゃんと会話の中で美紀(みーくん)のことに触れていたのも先ほどのみーくんとの対面で知ったものだと思われます。
今回は上記の通り僕が原作で一番好きだったみーくんとめぐねえの対面をしっかり描いてくれただけでなく、ゆきの成長をより感動的に仕上げられていてとても満足でした。果たして次はどうなるのか、という期待もあってより楽しめた印象です。
さてついに前進し始めたゆき。彼女は追い詰められた学園生活部を救うことが出来るのでしょうか?次回いよいよ最終回!!
ではまた、次の機会に。