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ウルトラマンX 第9話 「われら星雲!」 感想

星雲ファイト!
ギャグ回かと思ったらそうでもなかった






















・イサムの悩みと星雲荘
 冒頭いきなりラグビーの試合シーンから始まり、何事かと思いましたが、どうやらワタル隊員の弟のイサムが大学ラグビーの試合に出ていてXioの皆で応援に来ていた、という感じのようです。ところがイサムは肝心な所でミスを犯してしまい、彼のチームは惨敗。イサムの方も自信を無くしたのかチームから出て行ってしまいます。そんなイサムが見つけたのがシェアハウス「星雲荘」。そこに暮らしていたのは、なんと宇宙人だった、というあらすじ。
 その宇宙人というのがどう見ても『ギンガ』に出てきた闇のエージェントなのですが、本編や公式HPを見る限り別人のようですね。でもナックル星人とかどうみてもあいつだよなぁ……。
 意外にもアッサリと同居人の正体を知ってしまうイサムですが、それを黙って一緒に暮らす様子が微笑ましいです。宇宙人トリオも拾った財布で家賃返済を企むもののお巡りさんが通りがかった瞬間引き渡したり、悩んでいる様子のイサムをそれとなく励ますなどどこか憎めないですね。


・ジョリーを巡って
 そんなある日、星雲荘に一つの隕石が降ってきました。なんとそれはバルキー星人のペットであるサメクジラのジョリー!子犬サイズの幼体のようですが、サメクジラってこんな可愛かったっけ?
 しかしそれを追って現れたババルウ星人率いる「暗黒星団」。どうやら強力な怪獣兵器であるサメクジラを狙ってやってきたようですが、メンツも含めていまいちしょぼいww大地たちが見守る中ジョリーを巡ってラグビー対決をすることになりましたが、相手のババルウは宇宙ラグビーの伝説的選手のようです。なんでそんなすごい奴が犯罪集団のリーダーをやっているんだろうか。大してこちらは大学ラグビー選手のイサム以外は素人。中々面白い構図になってきましたね。


・星雲ファイト!
 さて試合に向けて完全にスポコンものの猛特訓する星雲荘チーム。あっという間に試合の日になって本格的なスタジアムで行われることに。(何やら日本ラグビーフットボール協会の協力の元実際の試合に使われるスタジアムを使っているとか )あとどうでもいいですけど何の説明もなくアクマニヤ星人が審判になっていたのには吹きました。
 僕はラグビーのルールを知らないので何が起きているのかいまいちわからなかったのですが、相手が変身や瞬間移動で翻弄したり光線を出して妨害したりするなど反則行為を連発してくるのはどっかのスポーツ漫画とかで見たような光景でしたね。というか明らかに反則なのに目を逸らすアクマニヤは絶対グルだろ!
 しかし仲間を傷つけられて怒ったイサムが目から炎を出して逆転する様子は笑いが込み上げながらも燃えるシーンでした。そして星雲荘チームの勝利に一番大声を上げる隊長に笑ってしまったwww


・今週の戦闘シーン
 試合を終えて勝利したイサムはババルウに握手を申し出ますが、

 イサム「試合が終わればノーサイドだ」
 ババルウ「ノーサイドだと!?宇宙に右サイドも左サイドも上も下もない!」

 この返しは笑えます。なんかさっきから笑ってばっかですね僕……。
 それは置いといて試合をうやむやにして力づくでジョリーを奪おうとする暗黒星団相手にようやくエックスが登場。4体1という数字だけ見れば厳しい状況ですが、エックスの方が暗黒星団を圧倒する様子から多数を相手に戦いなれてきた感じがしますね。というかババルウたちは試合の時に使った技をなぜ使わないんだ……?
 最後の抵抗として全員でタックルを仕掛けてくる星団にゴモラアーマーのパワーでふっとばして今回の戦闘はあっという間に終了。案の定今回の戦闘シーンは少なかったです。


 そしてかつてのチームメイトやコーチから温かく迎えられるイサムとその様子を見守りながらそっと立ち去る星雲荘トリオ。星雲荘には彼らの姿はなくなり夕焼けの中スタジアムに佇むイサムを映して今回のエピソードは終わりました。中々しんみりするラストですね。

 最初ただのギャグ回かと思ってみ始めたら、イサムの成長に加えてエックスで以前から取り上げられていた「怪獣や宇宙人との共存」をある種描いていたのが良かったです。以前の6,7話とはまた違う異星人との触れ合いが見れて面白かったですね。


 さて次回は村に現れた植物怪獣のお話の模様。しかも久しぶりのオリジナル怪獣なのでどうなるのか気になりますね。

 ではまた、次の機会に。