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牙狼<GARO>-紅蓮ノ月- 第4話 「赫夜」 感想

月下の謎
黄金騎士ってどうしてどいつもこいつも女性関係に疎いのか……






















・謎の美女
 今回は突如火羅に襲われたと思われる貴族の籠に乗っていた謎の美女に雷吼が出会ったところから開始。彼女は「赫夜<かぐや>」といい、元々は竹取の翁こと讃岐造麿が竹を割って見つけたという女性でその美貌故に多くの貴族から求婚を迫られているという・……まんま『竹取物語』のかぐや姫ですね。
 彼女を妻にしようとこの世に2つとない珍品を探しているという貴族たちが次々と襲われていることから、星明は火羅がかぐやではないかと踏んでいるようです。しかし雷吼はかぐやは違うと否定し、それを確かめるためにかぐやを一目見たいという貴族の列に並びます。でも会うために必要な「拝顔の札」を買わなければいけないらしくしかもその札は建前上は歌が書かれたものという辺り、完全にアイドルの握手券付きCD商法だよねこれ。
 そうこうしている内に例の珍品を探していた大伴御行と石上皇子が出てきて喧嘩に発展。(でもその内容が互いの足元を蹴り合うっていうなんとも微笑ましいもので笑ってしまうww)雷吼たちはその隙を突いてかぐやを連れて行くという驚きに行動に出ました。いや、でもこの時代夜這いがアピールの手段だったからある意味理に適っている…………のか?


・崖落ちは主人公の基本(?)
 そのまま竹林までかぐやを連れて来た雷吼。女性を乱暴に扱ってしまったことを責め、気遣うのは好印象なんですが、彼女に手を握られた途端テンパって崖から落ちるのはさすがに呆れてしまいました。まぁ自分から身投げした結果”耕す者”にジョブチェンジした人もいるとはいえ女性に対してここまで免疫のない黄金騎士は初めて見たぞ!
 その後何事もなく目覚めて(さすが魔戒騎士この程度では怪我一つ負ってない)、ずっと側にいてくれたかぐやから自分は月から来たこと、誰かが自分を救ってくれることを語ってきたことから雷吼かぐやを求める求婚者の中に火羅がいるのではないかと考えますが星明はかぐやこそが火羅だと譲りません。完全に意見が真っ二つに割れてしまいますが、「火羅は求婚者だ」「いいやかぐや」といった問答を延々と続けていくのはさすがにうんざりしましたね。


・2人の火羅
 そんな中求婚者の最後の1人石上皇子が家族を殺して家宝を盗み出すという事件が発生。検非違使が牛車を駆り(今更だけどこの作品の牛車この時代の者とは思えないくらいトゲトゲしたデザインだな)皇子を探している中、雷吼はかぐやを殺して自分も死のうとした皇子を発見し止めますが、なんとそこで火羅の正体が讃岐造麿とその媼であることが判明しました。かぐやでも求婚者でもなかっただけでも驚きですが、2体の火羅が行動を共にしているというのは珍しいですね。
 そいつを倒すため星明に封印を解いてもらい、雷吼は鎧を召喚して戦闘を開始。火羅は2体が合体してパワーアップするなど強化を図りますがあっという間に牙狼に斬られて終わりました。相変わらず戦闘シーンが早いですね。

 戦いも終わってかぐやの元に駆け寄った雷吼ですが、かぐやは「私を救ってくれるのはあなたではなかった」と意味深な言葉を残して月に帰って行ってしまいした。ここで雷吼含め人が月に吸い込まれていったという怪現象に対して特に驚いていないのはやっぱり平安ならではなんでしょうか?あとちょっと呆けている雷吼が何だか可哀想に見えて来た……。


 というわけで今回は『竹取物語』になぞらえた話でしたが、メインヒロインかと思っていたかぐやがあっさり退場したのには驚きました。EDに出てるので重要な人物だとばかり思っていたのに、牙狼のアニメはララといいヒロインに厳しい気がします…………。でもこの作品のタイトルは『紅蓮ノ月』で、OPも『紅蓮ノ月~隠されし闇物語~』となってますし確実にこの後かぐやは物語に関わってくるのではないかと信じています。
 また今回は雷吼がどうも女性に対して情けないところを見せてしまう一面を持っていると感じました。これまでも星明に対してはどうにも振り回されていますし、女性そのものが苦手なんでしょうね。というかこれまでの女性との付き合いが得意な黄金騎士なんていただろうか……。(かろうじて雷牙、アルフォンソくらいかな?)


 さて次回は藤原保輔が本格的に登場。中の人的に新旧主人公の対面(?)ですね。


 ではまた、次の機会に。