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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第9話 「盃」 感想

家族のための”家”
今回の当て字があまり気にならないのは大体『武者頑駄無』シリーズのせい




















 少しずつ変化しているOPもバルバトスが念願の第4形態になりようやく完成した感じですが、それよりも名瀬さんのシーンでアミダ以外にいっぱい女の子が増えているのに笑ってしまったww
・続く戦乱、少女の決断
 前回ようやくテイワズの拠点「歳星」に到着した鉄華団は、名瀬さんの仲介でテイワズの代表、マクマード・バリストンと対面し、彼が「親父」と慕うその男の後ろ盾を得るためにオルガと名瀬さんが「義兄弟の盃」を交わすことになり(おいこれいつから任侠物になった?)、地球までの航路は何とかなりそうですが、その後マクマードの指名でクーデリアお嬢様がある話をすることに。どうやらお嬢様が掲げる火星独立運動によってどう転んだとしても様々な組織の間で利権争いが起こることは必至らしく、マクマードさんは当面の問題を何とかする条件でテイワズを指名してもらう案を持ちかけてきました。お嬢様はただ火星の人たちのためにと思って行動していたつもりなんでしょうが、世の中簡単にいざこざがなくなるわけではないということですね。(他のガンダム作品も争いが終わったと思ったら話の裏で小競り合いとかあるし)
 大きな決断を迫られてうろたえるお嬢様に護衛役の三日月が叱咤激励するかのような言葉を贈るのが良いですね。ここで意外だったのが彼女の大きな決断を「俺が人を殺した時のようにクーデリアの全部を決めるような決断だ」というセリフからは彼が人を手にかけたことをそこまで大きなことだと考えていたことですね。最初は感情の感じられないロボットのように見えた三日月ですが、段々彼の人間味が見えてきた気がします。


・酔いどれ団長の家族サービス
 さて一方で名瀬さんの紹介で鹵獲品を高い値打ちで売れたおかげで一気に資金をゲットした鉄華団。自分の妻たちのガス抜きを適度にしているという名瀬さんに倣ってかオルガはその金で鉄華団のメンバーにファンサービス労いのサービスを始めます。子どもたちにお菓子を振る舞い、自分たちはその他の男たちと一緒に飲んで騒ぐというこれまでにない大騒ぎをしますが、その結果オルガは完全に酔ってしまい、三日月たちによって運ばれるまでに泥酔しきってしまいます。三日月も「こんなオルガ見るのは初めて」とか言うほどで、よっぽど今までのオルガは三日月の前では意地を張っていたんだろうなと思います。(ビスケットと三日月の会話が駄目亭主に対して愚痴る母と息子みたいだ)
 酔っている間散々「みんなにも家族を作ってやれる」と呟いていたオルガはその後いったん目が覚め、年少組のライドが自分よりも小さい子のためにお菓子をとっておく姿を見て喜ぶなどこれまでにない表情を見せ続けてくれます。やはりこれがオルガ本来の顔といいた感じですかね。


・「我」を持つ者
 翌日盃を交わす式出席するために袴に着替える鉄華団のメンバーですが、みんな思っていた以上に似合ってて驚きました。それ以前にガンダムでこんな服を見ることになるとは……。そんな中三日月は名瀬さんが書いたオルガの名前などに興味を引きます。そこで書かれた名前が漢字で「御留我 威都華<オルガ・イツカ>」とか「名瀬 蛇亞瓶<ナゼ・タービン>」とか当て字もいいところですが、『武者頑駄無』シリーズのに比べたら普通だと思えるのが恐ろしい。(あっちは「飛駆鳥<ビクトリー>」とか「冒流刀<ボルト>」とか「真紅主<マックス>」とか色々すごいからな……)
 さらに三日月は名瀬さんから「三日月 王我主<ミカヅキオーガス>」と自分の名前も書いてもらうのですが、オルガと三日月の名前の両方に「我」という漢字が入っていることに気づき、名瀬さんから「自分を見失うな」と激励されるのがまたいいですね。

 式も無事行われ、クーデリアお嬢様も覚悟を決めてテイワズを選択し、オルガは鉄華団という「家」の為に戦い続けることを改めて誓い、いよいよ地球に向かうことに。これからどうなるか楽しみです。


 今回はやけに日本の仁侠物っぽい雰囲気を醸し出していた一方、家族のために前を進み続けるオルガと例え血が流れても道を進み続けることを決意したお嬢さまそれぞれの決意が感じ取れたいい回でした。でも下ネタ多かったな~これ見ている子どもはどう思うかな~。


 ではまた、次の機会に。