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仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂! 感想

英雄と共に戦え
続きが見たければDVDを買えだと……おのれ東映






















 1月からYouTubeで隔週配信されていた仮面ライダーゴーストの特別編が最後の第6章までやったのでまとめて感想を書こうと思います。このシリーズは突如現れた謎の少年フレイが呼び出した怪人と戦うために謎の少女フレイヤ(どちらもびっくりするほどささやきボイスだから何言ってるのか聞き取りづらいです)から授かったアイテムで呼び出したライダーの眼魂を使う、というのが基本的な流れになっていますが、平成2期の敵ゲストの声を当てているのがそれぞれ本人という豪華っぷりです。

・第1章 ドライブ編
 最初の敵はハート様。いきなりの強敵故に若干弱体化しているように見えますがゴーストとスペクター2人を相手に圧倒する打たれ強さとパワーは健在で大物感が失われてなくて安心です。さらにタケルたちに説教をするところも実にらしいですね。

 ハートロイミュード「それでも仮面ライダーか?俺が知っている仮面ライダーはもっと強い人間だったぞ!お前らはそんなにも弱くて脆いのか?実に簡単に足を止める!」

 ゴースト「人間の力を馬鹿にするな!何度でも走り出してやる……トップギアで!!」

 ハート様仮面ライダー論で”人間”を強調していて進之介のことを指しているのがわかります。タケルも負けじと反論する姿もいいですね。ゴーストがドライブ魂になってからの戦闘もドライブらしいブレーキ音などが響く走り方がすごくカッコイイです。(意外だったのがタケルがハンドル剣とドア銃を見て「かっこいいよね」といったこと)最後にゴースト相手に敗れたハート様が「それでこそ仮面ライダーだ!」とすごい嬉しそうに爆発したおかげで後味の悪さとかはなかったですね。


・第2章 ダブル編
 フレイヤに頼まれてライダー眼魂を集めようと二手に分かれる中、タケルと一緒が良かったとマコトに愚痴をこぼす御成に笑ったwwそういえばこの2人ってあまり接点がなかったですね。そのまま出現したテラー・ドーパント相手に戦うスペクターですが、テラーの恐怖を増幅させる能力で窮地に立たされるのを見ると改めてテラーの恐ろしさを実感しますね。

 テラー・ドーパント「君も恐怖を乗り越えるのか……!?」

 スペクター「この街はカノンが好きな街なんだ……。だからこの街を泣かせる奴は、俺が許さない!!」

 お父様の”君も”という発言は翔太郎のことを指しているのがわかりますね。(マコトはあっちとは違って数分で立ち直ったけど)ダブル魂はダブルのに加えてスペクターのアンテナと合わせて4本角になっているのが好みです。ちゃんと左手首をスナップするのは芸コマ。最後にお父様が「家族の元に戻るとするか……」と発言したのには驚きと同時に涙が出ました。


・第3章 鎧武編
 一方タケルとアカリの前に現れたのはロード・バロン。「お前の強さを確かめに来た」といった発言や弱者強者云々の理屈はまさしく戒斗そのものなんですが、最近のおバカキャラな小林豊を見ているせいで変な笑みがこぼれてしまいますww

 ロード・バロン「フン、話にならん!その弱さで何をどう守るという?それは力のない者が語る言葉ではない!」

 ゴースト「それでも俺は戦う!この命を燃やし尽くして、変身する!もっと強い自分に!!」

 ここでのタケルの台詞は鎧武へのリスペクトはもちろん、ゴーストの「命を燃やす」発言とも噛み合っていて結構好みです。鎧武魂はアカリの「フルーツ?鎧武者?どういうこと?」というツッコミがどこか懐かしい。戦闘もグルグル動くカメラワークがすごいです。あと異様に強い大橙丸に違和感戒斗も最後嬉しそうに戦っていて相変わらずだなぁと思いました。


・第4章 フォーゼ編
 相手が自分たちを成長させようとしているような戦いに違和感を抱き、合流することになったタケルたち。そんな中マコトの前に続けて現れたのがサジタリウス・ノヴァ。いきなり超新星形態ですが、思ったより強くないかも?という印象でした。マコトを自分と同じ種類の人間と勧誘しているように見えるww

 サジタリウス・ノヴァ「君も私と同じ人種だ。絶望を知り、目的のために手段を択ばない、孤高の存在……」

 スペクター「俺はタケルと!仲間と一緒に!戦い続ける!!」

 タケルが助けにきて互いにうれしそうなのが個人的に名シーン。フォーゼ魂になったら掛け声どうするんだろうと思ったら普通に「宇宙キターッ!」と言ったのには驚きました。タカトラ兄さんといい、なぜ堅物キャラにフォーゼの能力を持たせるんだww(あとタケルが「それ言う必要あるの?」とか言ってましたが、14話の時のことを忘れたのかお前は)また戦闘ではロケットモジュールを使う際に普通にスイッチの音声が流れたのにも驚きでした。倒される直前に学園長が「人との絆が人を強くする……」といったのは感慨深かったですね。


・第5章 オーズ編
 フレイとフレイヤが案の定共犯だったことを知り、問い詰めようとすると新たに呼び出された恐竜グリードと白い魔法使いの2体をそれぞれ相手にすることに。タケルを追い詰める白い魔法使いは「大切な1人の命の為ならどれだけの犠牲を払ってもかまわん」と抜かすあたり完全に笛木です。これっぽちも悪びれていないところがすごいww戦闘でもテレポートとか連発してくる鬼畜っぷりです。一方神木隊長真木博士も「愛する人が見にくく変わる前に終わらせるべき」と相変わらずです。

 恐竜グリード「なにも存在しない究極の無。それこそ、人が到達しうる最高の高みです。さぁ、あなたにも良き終末を……」

 スペクター「何があっても俺は諦めない!仲間の手を取り共に歩む!そして、その手を絶対に離さない!!」

 マコトは今回の台詞全てがタケルに助けられたことを起因としているのが成長を感じさせてくれます。というかタケルのこと好きすぎでは?wwオーズ魂はポーズなどオーズを彷彿とさせるちゃんとしたものなのですが、戦闘シーンがあっさり終わってしまったのが残念。
 その後謎の敵シバルバが出現。どうやらフレイとフレイヤはこいつを倒すためにライダーの眼魂を集めていたようですが、2人はあっさりシバルバに吸収されてタケルたちは大ピンチに……。


・第6章 ウィザード編
 そのままマコトがシバルバにボコボコにされている中、さっきまで棒立ちだった笛木がタケルいじめを再開。「俺に力を与えようとしてくれているんだろ?」と問いかけるタケルを無視する辺り本人は協力しているつもりがないのでしょうか?

 白い魔法使い「誰も絶望という運命からは逃れられない!変えたいなら、その意思を見せてみろっ!」

 ゴースト「俺は絶望なんかさせない!俺が、みんなの希望を守ってみせる!!」

 ウィザード魂はオリジナルのウィザードが長いマントとローブを纏っていたからか異様にゴーストパーカーと相性がいいです。戦闘は前回と同じくあっさりついてしまったもののウィザード特有の足技を存分に見れて大満足。笛木も散り際に「お前もあの男と同じように」と言ってくれたのは嬉しかったです。


 さてここからが本番。ライダーの眼魂を揃えた2人が連続ゴーストチェンジでシバルバに戦いを挑む!

 カイガン!ウィザード!

 指輪の魔法!

 最後の希望!!


 カイガン!ダブル!

 2人で1人!

 ガイアメモリ!!


 カイガン!オーズ!


 メダル奪った!


 タカ・トラ・バッタ!!


 カイガン!ガイム!

 オレンジ!

 バナナ!

 そんな馬鹿な!!



 カイガン!フォーゼ!

 スイッチ押した!

 宇宙キターッ!!


 カイガン!ドライブ!

 警官!

 正義感!

 タイヤコウカン!!

 やはりこの手の連続フォームチェンジは見ていて楽しいですね。しかも12話の時とは違い両者の持っている眼魂の数が同じなのでスペクターもスイスイ変わっていくのがテンポが良いです。最後の平成2期の主役ライダーの魂との連続キックも良かったのですが、何故かオーズだけ音声が抜けていたのが残念。(これは普通に音声ミスなんでしょうけど)

 シバルバも倒し、フレイとフレイヤを助け出したものの、結局2人シバルバが何者なのかは明らかにされませんでした。去り際に「本当の危機はこれから」と他のライダー眼魂を授けてくれましたが、てっきり最後に春の映画の伏線を残すのかと思いきやそうでもなく、少し肩透かしを食らった感じでした。というかこの続きを見るにはDVDを買えって商法が汚いですよ東映さん!


 このゴースト特別編は謎だらけのまま終わってしまった本筋はいまいちだったものの、歴代のボスクラスのキャラとの戦いやライダー眼魂など見どころが多い作品でした。特に序盤のエピソードはかなり気に入っています。春の映画に今回出て来た眼魂が出てくるようなのでそれも楽しみです。


 ではまた、次の機会に。