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ウルトラマンタイガ 第12話「それでも星は夢を見る」感想

信じれば誰もが

人はみんな、魔法使いになれるんだ!(マドカ・ダイゴ風に)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前回ギマイラとの対決が始まったところで終わりましたが、予告の時点で語られていた通り初戦はタイガのボロ負けで終わってしまいました。尻尾で足払いしてくるわタイガが倒れたところを死体蹴りするわ他のウルトラ怪獣たちとは一線を画すテクニシャンぶりを発揮するギマイラには見てて惚れ惚れしましたね。

一方でタイガはパゴスとの連戦の後(しかも倒した後に再変身)だからかかなり苦戦したまま敗北。しかも変身出来なくなるというシリーズお約束の事態に陥った辺り、令和になってもウルトラマンのお約束は大なり小なり受け継がれているんだなぁ……とちょっと感傷に浸ってしまいました。

 

 

  • わかるようでわからない少しわかる魔法

魔法使いを名乗るサラサ星人麻璃亜が使う”魔法”について、前回と今回の説明でわかったことをまとめると

  • 宇宙に満ちる力の総称(サラサ星人はそれを魔法と呼んでいる)
  • 夢を見る力から魔法が生まれる
  • 出来ると信じれば魔法はいつでもここにある
  • 不可能と思わなければ出来ないことなどない ←ここ重要

こんなところでしょうか。結局わかるような、わからないような……

ウルトラマンの変身する力にも魔法が関わっていたり結局のところ曖昧な力そのものを広義の魔法として解釈している感じですね。最後に至ってはスタンド使いのような精神論です。

言いたいことはなんとなく伝わるものの、夢を見る力とは具体的に何なのかといったことを説明したり描写したりする時間がなかったせいか個人的に最後まで釈然としませんでした。前回も感じましたが、視聴者にはわかっていないことを登場人物たちの間ではわかっているかのように話を進めていったので頭に疑問符を浮かべたまま視聴することになってしまいました。宇宙の力を魔法と解釈するのは独特でかなり面白いので、魔法について視聴者に説明するパートと怪獣騒ぎのパートをもっとハッキリと分けて欲しかったな、と思います。

 

 

信じる心によって復活した麻璃亜の魔法で変身可能になったヒロユキとタイガによるギマイラのとの再戦。まず目を引いたのが炎上しながら走る車。他にも前作『R/B』でも見られた監視カメラ視点の映像といった場面の数々に、円谷の作るジオラマの完成度の高さがどれほどのものかを再確認することが出来ました。

アクション面に関してもいつにも増してスピーディーで、吹っ飛ばされた麻璃亜をスライディングで受け止める場面は非常にカッコよかったです。ハンドショットやウルトラフリーザーといった懐かしの技も繰り出していき、極みつけはフォトンアースにパワーアップしてからの主題歌をバックにした反撃!これまでの鬱憤を晴らすがごとく大活躍するタイガを見て大満足でした!

 

 

前述の通りドラマ面における魔法の存在ががよくわからず困惑してしまったものの、「麻璃亜が教えてくれた魔法を信じるヒロユキとタイガ」のシーンは今まで以上に主人公らしいところも相まって非常に興奮しました。アクションの完成度の高さもあって中々楽しめた前後編でしたね。

また徐々に明らかになりつつあるトレギアの目的や、サラサ星人の故郷の星を滅ぼした謎の存在など、この先の物語を予感させる要素が満載で、今後がますます楽しみになってきました。ストーリー後半も是非見ていきたいです。

 

 

そして次回は恐らく近年のシリーズではお馴染みとなりつつある総集編。個人的に予告の時点で白い精神空間(?)でワチャワチャするトライスクワッドやE.G.I.S.のメンバーが対立している件にトレギアが関わっているかもしれないと疑うタイガとネタ満載で面白かったですね。

 

 

ではまた、次の機会に。