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ウルトラマンタイガ 第22話「タッコングは謎だ!」感想

あの海からやってきた

10話の時といい今期は帰マンリスペクトが熱い

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 115 タッコング

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 115 タッコング

  • 発売日: 2019/11/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のタイガはいつにも増して不思議な雰囲気が漂う内容でした。突如として現れたのはオイル怪獣タッコング。個人的に子どもの頃からタコには見えないと思っていたこの怪獣(初見で「タコみたい」と言ったピリカは一体・・・・・・?)が序盤タイガたちとどこかコメディチックな戦闘を繰り広げたり、街のど真ん中で鼻ちょうちんを作って眠るなど、とにかく愉快で可愛い姿を見せてきたときは驚きました。そしてそれ以上に驚いたのが強敵ギーストロン相手に果敢に立ち向かっていったことですね。初出である『帰ってきたウルトラマン』においては同時に出現したヘドロ怪獣ザザーン相手に戦い、見事倒すもののその後街を破壊する凶暴さを見せつけながら最後ウルトラマンに倒される、という一般的な怪獣の1体だったタッコングが『帰マン』のBGMと共にウルトラマンと肩を並べるという絵面に衝撃を受けました。かつて恐怖のイメージだった『ガイア』のガンQが現代のシリーズにおける萌えキャラ怪獣になったように、今度はタッコングがヒーローになったという変化にニュージェネレーションならではの”過去のイメージの転換”を感じずにはいられません。火を吐いたり保護色を纏うといった新能力を地味ながら披露した点も面白いです。

 そんなタッコングについて何かを知っているらしい謎の少年「シンジ」は服装といい「○○しておくれよ」といった喋り方といい、どこか昭和シリーズに出てくる子どもキャラを彷彿とさせてくれます。ものすごく怪しいものの言葉を話せない怪獣に代わって彼らの心を主人公と視聴者たちに説明してくれるので、上記のタッコングのヒーロー化をより自然に受け入れることが出来ました。戦いが終わった後、自然が汚されて困っていることや「宇宙は人類を必要としているのか」といった難題を残し、夕日をバックにタッコングと去って行くシーンは昔の特撮を見ているかのような懐かしい気持ちを思い起こさせてくれますね。

 

 

  • 凶猛怪獣 ギーストロン

 そんなタッコングと激闘を繰り広げたのが新怪獣ギーストロン。今年のウルトラマンフェスティバルで登場した怪獣がついにテレビでの出演を果たしました。あの凶暴怪獣アーストロンの亜種かと思われるいで立ちで、いわゆる「ゴジラ体型」のスタイルがより刺々しくなったイメージです。

 凶暴っぷりもその攻撃的な見た目に違わず、角からシンゴジラのようなビームを放ったり腕から切断光線を出すなど技も強力なものが揃っています。そしてこれらの要素もあって凶悪な怪獣だと思いきや、シンジ曰く「大地の怒りの化身」だというのも興味深いです。ギーストロンがこんな見た目なのも大地を汚す人間たちに対する怒りが表出したゆえなのか、といった想像が掻き立てられる設定で、見た目共々非常に好みの怪獣ですね。

 

 

 今回はシンジを始めとして昭和のウルトラマンのような独特の懐かしさがある一方で、タッコングといった既存の怪獣に新しいイメージを与えるというニュージェネらしさもあり、2つが上手く融合した印象を受けました。特にタイガはニュージェネの中でも特に過去の怪獣・宇宙人たちの新たな魅力を引き出せていると感じます。今度はどの怪獣にどのようなイメージを作ってくれるのか結構楽しみですね。

 

 

 そして次回は15話でベリアルの因子を使って実験をしていたチブル星人が再登場。今度はなんとベリアルそのもののコピーを作ってしまうようで、フクイデ先生があの世から化けて出てきそうな案件になりそうです。そしてそんな危機に我らがウルトラマンゼロも堂々参戦!タイガとどのような会話を繰り広げるのかも含めてワクワクが止まりません。

 

 

 ではまた、次の機会に。