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仮面ライダーゼロワン 第25話「ボクがヒューマギアを救う」感想

それが僕の”仮面ライダー

仮面ライダーを兵器呼ばわりするのは天っ才物理学者が怒るのでNG

仮面ライダーゼロワン アクリルフィギュアスタンド 迅 (ジン)

仮面ライダーゼロワン アクリルフィギュアスタンド 迅 (ジン)

  • 発売日: 2020/02/11
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のゼロワンは若干の総集編気味の説明を交えながら新展開を見せてきましたが、中でも面白かったのがゼロワン世界における”仮面ライダー”のルーツとその定義ですね。

 12年前、或人の父であるヒューマギア「飛電其雄(ひでん・それお)」がアークの暴走によるヒューマギアの反乱を喰い止めるために作りだしたシステムこそが仮面ライダーの原点であることがわかりましたが、ここで去年の冬に公開された『令和・ザ・ファーストジェネレーション』との微妙な相違点と或人の記憶についてはどうなっているのか少し気になりました。相違点についてはパラレルワールドだったりタイムジャッカーが介入した結果歴史が変化していたなりといった理由でどうにでもなりそうです。一方或人があの時の戦いを覚えているかどうかについては「父親を現在の姿で抱きとめている」様子の回想シーンが挿入された辺り、覚えていると考えてもよさそうです。しかしあくまで映画の内容がそのまま本編に関わっているとは限らないので「そうかもしれない」程度に留めておくくらいがちょうどいいかもしれません。

 そして今回面白いと感じたのが或人たちがそれぞれ「自分にとっての仮面ライダーは何なのか」を語っていたことです。全ての元凶であることを問い詰められながらも平然としている垓は滅亡迅雷.netは兵器を売り出すために作りだしたという中々に衝撃的な真意を明かし、仮面ライダーを兵器として見ていることもわかりました。対して或人たちはそれぞれの叶えたい夢や目的こそが仮面ライダーであるという主張をしてきた時にこの作品における仮面ライダーは「変身する者たちの生き様」を表しているのではないかと感じました。ヒューマギアとの共存を願う或人が変身するゼロワンは武装がほとんど存在しないスマートなデザインでヒューマギアを倒そうとする不破のバルカンは鋭角的でやや無骨、垓のサウザーはどこか仰々しい皇帝のような姿など、彼らの生き方や持っている夢が形になっているように思えます。彼らにとって自分たちの夢や野望を叶えるためのちからこそが”仮面ライダー”であると、そういった様子などから、この作品のテーマを探してみるのも面白そうです。

 

 

  • 復活の赤き翼

 さらに元々は父親型のヒューマギアとして作られたという滅の意外なルーツや滅亡迅雷.net誕生の秘密なども続々と明かされる中、ついに迅が復活!!かつての子どもっぽいやんちゃな態度はなりを潜め、スーツを着て穏やかかつ理知的に話す姿には中々衝撃を受けました。またヒューマギア特有の耳のモジュールが存在せず、人間と同じように耳を持っているなど、これまでのどのヒューマギアにもなかった特徴をしているのも印象的です。ヒューマギアの耳のモジュールは人間と区別をつけるためのものに過ぎない可能性がありますが、そう考えると、今の迅がモジュールを付けてないのは「人間に代わる存在になりつつある」ということを表現しているように思えます。

 復活した彼の目的が人類滅亡から「ヒューマギアを人間から解放する」というものに変わっていることも気になります。迅を復活させた何者かの正体といい、一気に不穏な雰囲気が戻ってきたと感じましたね。

 

 

 25話ということでいよいよゼロワンも折り返し地点に突入した中、迅が帰ってきて滅亡迅雷.netが本格的に再始動したことを感じさせる回でしたが、やはり迅や滅が敵キャラとして生き生きとしているとゼロワン初期の雰囲気を思い出してワクワクしてきます。それだけ彼らが魅力的なキャラクターだったんだなと再認識することが出来た感じですね。(一方で今回のラストからして滅が安否が一気に怪しくなってきたんですけど大丈夫なんですかね彼・・・・・・)

 そして次回は何事もなくお仕事勝負が再開される模様。正直に言うとこれよりも迅との戦いが今後どうなるかを見たいのですが、消防士のヒューマギアというヒューマギアが最も活躍出来る現場の1つと考えられる「災害救助」に関する話題が出てきてその辺りは気になるので楽しみにしていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。