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デュエル・マスターズ キング 第13話「めざせゲームキング!MOMOタウン城の大魔王を倒せぇ!」感想

大長老の

ギャグとシリアスの温度差に風邪引きそう

デュエルマスターズ DMRP-14 S10 SR マテン龍樹

デュエルマスターズ DMRP-14 S10 SR マテン龍樹

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • そして伝説は始まらない

 前回鬼の助を物理的に排除してようやくMOMOタウン城に突入したジョーたち。そこで大魔王を名乗る人形(?)に「デュエマファンタジー」なるRPGめいたことを強要させられるのですが、勇者といった職業に不満を漏らすジョーたちに軽く衝撃を受けました。はるか昔子どもたちにとって憧れのヒーローだった勇者の格好が「ダサい」とバッサリ切り捨てられてしまう辺り、現代においてこのデザインは時代遅れなのかもなぁ・・・・・・と哀愁を覚えずにはいられませんでした。

 というわけで職業をそれぞれラーメン屋(ジョー)、警察官(キラ)、エリートサラリーマン(キャップ)、そしてアーティストもといフリーター(ボルツ)に変えて最早人生ゲームを始めたジョーたち。その後の好き勝手なプレイも印象的でしたが、特にボルツ製作した芸術品をキャップが換金、そのままボスキャラたちを買収し、それでも言うことを聞かないボスはキラが逮捕するという流れはあまりにもフリーダムすぎて笑いが止まりませんでした。(特にキラに至っては職権乱用です)何と言いますか、大人たちが頑張って用意したルールを守らず好き放題に遊ぶ無邪気な子どもたちを見ている気分です。ジョーたちの自由な部分が一気にギャグとして開花したような回でしたね。

 

 

  • 大長老の退屈しのぎ?

 ももちゃんの救出をキラたちに任せ、何故かラーメンの屋台を始めることになったジョーはそこで客として入ってきた大魔王と遭遇。そこで大魔王の正体が自然文明の大長老と判明し、ももちゃんの安否をかけてデュエマをするという展開には意表を突かれました。

 そこで大長老が王国側にいる理由がようやく判明しましたが、何と「退屈しのぎ」と言い出した時は驚愕しました。レインボーの力を守る役割を担っていたものの、そのレインボーの力を使いこなすジョーを見てワクワクした故に役割を捨てアバクにレインボーを与えて彼らの側についたという身勝手な理由に驚きを隠せません。さらにももちゃんをさらったのもジョーたちの反応を見て楽しむためだと嗤う様子は快楽に飢えた悪役染みています。(余談ですがこのシーンでデッキーが放った「この木、根っこが腐ってますよ!」というセリフには思わずフフッとなりました)

 

 とはいえこれが大長老の本音だとはどうしても思えません。というのも前作の時点で登場していた大長老は女の子好きの軽薄な態度を取りながらも、自分の役割を放棄するような無責任な人物には見えませんでした。特にあれだけ気に入っていたももちゃんを危険な目にさらすとはあまり考えられません。(中盤ももちゃんの拷問映像が映されましたがあれ柔軟体操をさせているようにしか見えないんですよね・・・・・・)さらに今回のジョーたちを煽るような態度も、ジョーをわざと怒らせているようにも見えます。

 以上の疑問点に加え十王篇の背景ストーリーから考えるに、もしかしたら大長老はジョーの本気を引き出させようとしているのかもしれません。彼の力を引き出すことでアバクに対抗させるのが目的である可能性がかなり高いと思います。とはいえまだ想像の範疇を出ていないので、次回大長老の真意が明かされるのを期待したいところです。

 

 

  • 生死を逆転させる天楼の龍

マテン龍樹(ドランジュ) 闇/自然文明 (6)
クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国
パワー8000
▪️マッハファイター
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置いてもよい。
▪️このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の墓地にあるカードすべてと、自分のマナゾーンにあるカードすべてを入れ替えてもよい。
▪️<フシギバース>[闇/自然(10)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇/自然(10)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然(2)]より小さくならない)

 大長老が繰り出してきた不死樹王国の中型クリーチャー。パワー8000のマッハファイターで、フシギバースによって墓地から出てきて相手を奇襲出来る優秀なスペックの持ち主です。

 登場時に山札のカード5枚を墓地に送れる優秀な墓地肥やし能力を持っていますが、注目すべきは後半のバトル勝利時に自身のマナゾーンと墓地のカードを入れ替える能力。かの殿堂入り呪文≪魔天降臨≫に酷似した能力*1で、墓地のカードの枚数によっては大量のマナ加速をこなしてくれるので次の大型の切り札を出すための準備をしてくれる繋ぎとして非常に優れていると言えます。他にもマナゾーンに置かれるカードは多色だったり特殊な効果がない限りはアンタップして置かれる点を活かして使用したマナを回復したり、マナゾーンに置いたカードを墓地に送りたい時にも使えるなど、能力の豪快さに反して様々な盤面で活用出来る器用万能ぶりが特徴的です。

 難点はやはり素のパワーですね。バトルに勝った時に真価を発揮するカードであるのに対して肝心のパワーが8000というのは決して低くないものの、どこか心許ないです。ウィニー程度なら十分な数値ですが、相手の大型クリーチャー相手に勝てるかというと微妙なところ。他にも攻撃を制限するようなカードも天敵と言えるので、相手の盤面を見極めてから出す必要があります。相手を確実に倒すために他のカードでパンプアップをしておくのも手ですが、cipだけでも十分強力なのでいっそのこと墓地肥やしのみを目的に使用するのも悪くないかもしれません。

 相手によっては手が出せなくなる可能性があるものの、キチンと場を読んで使えば確実に成果を出してくれる潤滑油としての活躍が見込めますね。

 

 

 今回は前半ジョーたちが敵側が用意したゲームを掟破りなプレイで蹂躙するギャグが展開されましたが、後半のデュエマパートでは外道な一面を見せた大長老に怒りを露にするジョーというシリアスが展開され、その見ていて風邪を引きそうなギャップが印象的な回だったと言えます。何だかんだでももちゃんのために奮起するジョーがカッコよくて個人的に満足出来ました。

 そして次回はももちゃん救出編も3話目に突入。果たしてジョーはももちゃんを救い出せるのか?そして大長老の真の目的とは如何に?盛り上がってきた中で次回が待ちきれません。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:あちらが相手のマナと墓地も入れ替えられるのに対して、こちらは自分の盤面のみに触れるため使い方は全く異なりますが。