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2020年夏アニメ簡易感想 その4

 

 

 先日7月26日を以て映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』が公開されてからちょうど1年が経ちました。多くの人たちに衝撃を与えたあの映画が公開されてからもう1年も経過したという事実、そして1年経ってもネットで未だに語られ続けていることにちょっとした感動を覚えます。

 「平成ライダー”とは何だったのか」という問いかけに対し凄まじい力技で答え、こちらの想像の斜め上をいく映像の暴力で殴りかかってくる内容は今見ても圧倒的です。それでいて「『ジオウ』という物語の総決算」としても綺麗に描かれていてそれらを奇跡的なバランスでまとめ上げた構成の爽やかさな読後感は他の作品にはない魅力だと思います。

 この作品が『リュウソウジャー』との同時上映だったこと(ジオウのせいで全然話題にならないんですけどこっちも面白くて好きなんですよね。「誰かと共にいることの尊さ」というリュウソウジャーらしいテーマを正面から描ききっていて素晴らしい戦隊映画だと思います)、かの『アベンジャーズ エンドゲーム』と同じ年に公開された作品だったことにも衝撃を受けます。つくづく2019年はすごい年だったな、と思いますね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

第28話「待ちかねた再会」

 エキドナがあざと可愛かった。自分の知識をひけらかそうとウキウキしていた中、エミリアのことを第一にしているスバルがさっさと帰ろうとするや否や慌てたりガッカリしだす様子は中々にチャーミングです。とはいえ演技の可能性もありますし魔女である以上決して油断は出来ないんですけどね。(様々な災厄をもたらした7人の魔女、そしてペテルギウスを殺したからなのかスバルに怠惰の魔女因子が入り込んでいるといった事実を続々と話してくれましたが肝心なところは全く明かされなかったのでちょっとモヤモヤしてしまいました)

 そして現実に戻ってからは今回の目的地である聖域で果たすべきことが結界の解除のために試練を突破することだとわかり、エミリアがそれを受けることになりましたがここにきて彼女の成長が垣間見れたのは良かったです。パックが側にいなくても誰かと面と向かって対話出来るようになった彼女の姿は見ているだけでほっこりしますしそれを見守るスバルもカッコいいです。しかし肝心の試練はエミリアの代わりにスバルが受けることになる模様。ここまで触れられてこなかった彼の過去がようやく語られるようでちょっとドキドキしてしまいます。

 

 

デカダンス

第3話「steering」

 カブラギによるガドルとの戦い方のレクチャーがスタート。ガドルが発生させるゾーンやガドルの体液である「オキソン」をタンクの中に入れて戦う仕組みなどが説明されましたが、これらがゲームとして作られたものだとわかったうえで見るとその都合のいいシステムの数々にも納得がいきますね。

 ストーリーではカブラギのスパルタ指導に毎回ボロボロになりながらもめげないナツメの右手の義手について触れられることに。これまで気になっていた義手について彼女自身どう思っているのかがわかり、カブラギがその義手を武器に改造して(メッチャカッコいい)彼女にそれが「弱み」ではないことを教えてくれる印象に残るシーンなどキャラクターの関係に深みが出てきて少し感動しました。1話から登場している無害なガドル「パイプ」とカブラギの過去もわかりましたし、今後の彼らのやり取りが楽しみです。

 

 

ゾイドワイルド ZERO

第38話「超古代ゾイド

 今回はまさかの野生ゾイドたちが住むジャングルが登場。ゾイドたちが人の手が及ばないところで普通の動物のように暮らしている光景はシリーズ全体から見てもかなり珍しいと思うので正直驚きました。巨大なゾイドたちがレオたちを踏みつぶさんとばかりに躍動する姿は非常に新鮮で、デスレックスとグラキオサウルスが自らワイルドブラストして戦い合う様子はジュラシックパークを彷彿とさせる迫力があって見ていてかなりテンションが上がります。

 そしてストーリーではついにレオの父親のコンラッド教授について触れられました。教授の助手を務めていたボルコフさん曰く突然姿を消してしまったので死んだものとして墓を建てたとのことですがこの様子だと実際は生きていそうだな、と見ていて感じました。息子がこのジャングルを見つけるだろうという言葉を残していた件と言い、教授はレオに何かをさせるために彼を誘導しているかのようにも思えます。それが果たしてどのような結果をもたらすのかは未だに不明ですが、不思議と悪いことではないだろうという安心感がありますね。

 

 

ポケットモンスター

第30話「いやいやピカチュウ、やれやれバリヤード

 今回は前回のワンパチに続いてピカチュウがジェラシーを抱いた件。ここ最近のアニポケにおいて新入りのポケモンたちの面倒を見るなど「頼れる年長者」としての面が強かったサトシのピカチュウですが、それだけにリオルにばかり構うサトシに拗ねる様子が新鮮でした。ハナコママに甘える一面を見せる辺りサトシと同じでまだまだ子どもなんだな、ということがわかります。

 そうしてマサラタウンまで向けて家出したピカチュウとそれを追うバリヤードの珍道中もまた面白かったです。何かとピカチュウを気にかけて面倒を見るバリヤードにその姿を見てわがままだった自分を戒めるピカチュウどちらも可愛らしくてほっこりしましたし、またポケモンの鳴き声だけで会話劇が繰り広げられる中ちょっとした抑揚と感情表現だけで何を言ってるかが視聴者にも伝わってくることに感動を覚えました。せいゆうの ちからって すげー!サトシも前回ワンパチの心境を理解したコハルに説教されることで反省し、ピカチュウとの絆を改めて深める形で終わったことに感動しました。個人的にここ最近のエピソードでは特に面白かったですね。

 

 

 そして2020年も下半期に入ってからしばらく経ちました。あまり楽しいニュースを聞きませんが、『ウルトラマンタイガ』『ドラえもん』『FateHF』といった映画がこの先の夏に一気に押し寄せてくることに喜びつつ、それらを楽しみに今年も無事に乗り切っていこうと思います。皆様もどうか健康第一にしつつ作品を楽しんで下さいね。

 

 

 ではまた、次の機会に。