【 序文 】
— 仮面ライダーセイバー【東映公式】 (@saber_toei) 2020年7月29日
〜令和 第二弾〜
小説家である主人公がペンと剣に想いを込め、人との絆を紡いでいく。
やがてそれは世界を救う物語となる。
仮面ライダー"セイバー"
"聖なる刃"で全てを"救う"!
一緒に新しい物語をはじめましょう!#仮面ライダーセイバー#セイバー pic.twitter.com/Jj8NaDUh76
本日仮面ライダー最新作『仮面ライダーセイバー』の製作が発表されました。
「”聖”なる”刃”」で「聖刃(セイバー)」と読む中二チックなネーミング、「本」の力を「剣」にして戦うライダー。「剣豪」にして「文豪」という一見ミスマッチにも思える特殊な組み合わせ、剣が頭に突き刺さったかのようなマスクとスーツのデザインと設定や見た目だけでも驚きと感心の連続です。しかし赤と炎を基調とした主役ライダーに僕は早くも惚れてしまいました。
主人公の「神山飛羽真(かみやま・とうま)」は小説家で、変身アイテムに本を使うというチョイスもまた面白いです。前作『ゼロワン』がメカニカルでデジタルなライダーだった故にアナログな紙媒体をモチーフに選択したのだろうか?といった感想に加え、昨今若者の活字離れが取り沙汰されているからこそ敢えて子どもたちに本を読ませようとしているのだろうか?と様々な想像をしてしまいます。
「仮面ライダーセイバー」変身シーン盛り沢山のスペシャルな映像を大公開!
さらにこちらの動画でも新発見の連続がありました。仮面ライダーシリーズでは初となるであろう本格的な”異世界ファンタジー”としての要素を全面に押し出した内容は「これまでとは違う」ということを意識させられます。
そして何よりも驚いたのが変身音!「烈火一冊!勇気の竜と~~」と大塚明夫ボイスで淡々と読み上げられる口上のようなものも含めて変身音というアイデアには脱帽しました。毎年毎年特殊な変身音を鳴らすライダーが出ては「もうこれ以上変な変身音はこないだろう」といった風にタカをくくるこちら側の予想を軽々と飛び越えていくライダーには感心する他ありません。
さらに本日公開された製作発表の場で明かされた情報によると年間通して10人以上のライダーが登場するとのこと。主役の「仮面ライダーセイバー」に2号ポジションの「仮面ライダーブレイズ」さらに敵側の「仮面ライダーカリバー」に名前のみ判明しているものでは「仮面ライダーエスパーダ」「仮面ライダー剣斬」と既に5人ものライダーの情報が判明しているのにこれでもまだ半分以下ということに衝撃を受けます。
セイバーはファンタジー小説、ブレイズは動物図鑑といった風に本のジャンル(?)をモチーフに設けるようなので他のライダーのモチーフが気になるところ。10人以上も出てきて全員のことをしっかり描写出来るのだろうかといった不安もありますが、ひとまずはこのライダーの大盤振る舞いという情報に胸を躍らせておきたいです。(それはそれとしてセイヴァーやブレイブといった名前が似ているライダーが既に何人かいるからややこしいな・・・・・・と思ったり)
脚本は『仮面ライダーゴースト』でライダーの世界に初登場した福田卓郎(ふくだ・たくろう)氏。テレビゴーストやVシネスペクター、それにゴーストの小説で度々異世界の描写をしてきましたが、それを描いてきたこの人がファンタジーの雰囲気溢れる本作を手掛けるというのはなるほど納得といったところです。「生きることの素晴らしさ」「誰かと共に過ごす日々の尊さ」についてをゴーストで語ったように、以前からメッセージ性の強いストーリーを描く人だと思っていたので「本」をテーマにどのようなメッセージを届けてくれるのか期待したいです。
あとこれは一部の人にしか伝わらない話なんですが、僕は毎週日曜にデュエマ→ライダー→戦隊といった流れで番組を見るニチアサライフを送っています。もしセイバーが始まったら絵描き(デュエマ)→物書き(セイバー)→絵描き(キラメイジャー)と創作をする主人公を連続で見ることになるなぁ、とつい思ってしまいました。その中でもデュエマとキラメイジャーの主人公は描いた絵を実体化させる能力があるので飛羽真くんも書いた文章を現実にするくらいのハチャメチャさを見せてほしいですね。
さて新ライダーについて色々書きましたが(あとは製作発表の場で『オーズ』についてすごい語ってくる岡宏明(おか・ひろあき)さんのガチオタっぷりがやたら印象に残りましたね・・・・・・)、やはり新しい作品が始まる時のワクワク感は何物にも代えがたいです。設定の数々に心震わせ、どんな物語が展開されるのだろうかと想像を膨らませるこの時間は本当に楽しいです。
一方で現在放送中のゼロワンが8月いっぱいには完結してしまうことに一抹の寂しさを覚えます。何だかんだで1年近く見続けこのブログで感想を書いてきた作品なので思い入れが深いです。
ともあれ、時代と作品は変わるもの。この変化に対して様々な感情を抱きつつ、新しい出会いを楽しみにしていくポジティブさはいつまでも持ち続けたいです。そんな気概と胸に留め、新ライダー・セイバーを放送開始まで楽しみに待っていく所存です。ゼロワンと同じように毎話感想をこのブログに書いていく予定ですので、その時はよろしくお願いします。
ではまた、次の機会に。