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2020年夏アニメ&特撮簡易感想 その9

 

 

 涼宮ハルヒ』シリーズの新作が出る模様。オタク文化を築き上げた代表的な1作がまさか令和の時代に再び現れることになることに驚きを隠せません。しかしそれ以上に衝撃的だったのが現在出ている中でも最も新しい涼宮ハルヒの驚愕』が発売されたのが9年前、という事実ですね。あれから9年も経ったのか・・・・・・と時の流れの早さについつい反応してしまいます。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

第33話「命の価値」

 あまりにもエグすぎる・・・・・・前回友達だと言ってくれたオットーだけでなくパトラッシュや自分を慕うアーラム村の人々までもが殺されていく地獄なような展開を見ていて早速心が折られました。死に戻り出来るスバルからしたら「自分を庇って誰かが死ぬ」というのはとても受け入れがたいものでしょう。

 そんな自分が死んだ方がマシと思える展開の後にウサギのような小動物たちに生きたまま全身を喰われて死に戻るという展開を見せられた時はそれはもうドン引きしました。こちらにまで痛みが伝わってきそうな映像といい、これまでのスバルの死亡シーンの中でもトップクラスのえげつなさだと思います。(それにしてもスバルが起きた時には聖域が雪に包まれ誰もいなくなっていたのはどういうことなんでしょうか?十中八九そのウサギの仕業かと思いますがこの作品で雪というとどうしてもパックのことを連想してしまいます)

 そんな地獄みたいな悲劇の連続の中、心折れそうになっていたスバルを抱きとめるエキドナにさらに動揺しました。スバルがこれまで言えなかった死に戻りも彼女にだけ告白出来たという事実がさらにこの魔女の不信感を募らせます。スバルにとってはようやく出来た「自分の全てを話せる理解者」故に心を許しそうになるのもわかるのですが、視聴者視点から見ればあまりにも都合が良すぎて逆におっかないです。これがさらなる地獄への扉にならなければいいのですが・・・・・・

 

 

デカダンス

第8話「turbine

 ガドル工場破壊を決意したカツラギたちの反撃が描かれた回。ミナトが密かに保管していたカツラギの元の素体を手に入れるための倉庫でのドタバタ(素体の入った箱がレールに吊り下がって運ばれる様子が個人的に好きな作品である『モンスターズ・インク』を彷彿とさせました)を経て、ナツメと共に工場に侵入することになる流れはスカッとしました。これまで示されていたナツメのバグがこうして活かされていく展開に爽快感を覚えます。

 一方終盤繰り広げられたカツラギとミナトの問答もまた印象的でした。システムに支配されることに疑問を覚え「自由」を勝ち取ろうとするカツラギと、制御を失った世界になることを恐れシステムに「秩序」を求めるミナトの考えの違いが真っ向からぶつかる様子はベタながら面白かったです。それでいて互いに相手に対して友情を感じており、ミナトに至っては「あの時みたいにお前と一緒に戦いたかっただけなんだよ」と心情を吐露するなどシステムのように非情になりきれない姿が魅力的に感じました。

 

 

ゾイドワイルド ZERO

第43話「古の皇帝龍ゼログライジス!」

 暴れ回るゼログライジスを止めるためにそれぞれ動き出す面々の活躍が描かれた回。ゼログライジスの対抗手段としてジェノスピノだけでなくオメガレックスまでも投入しようとする連合軍の動向も気になりますが(ジェノスピノはギレルが乗るとして、オメガレックスはディアスが乗ることになるのでしょうかね)、動けない体のままレオたちに自分の研究を託すコンラッド教授のカッコよさに惚れました。物語開始以前からイレクトラたちの脅威に気付いていただけあって残してくれた情報共々非常に頼もしいです。まだ死んではいないようですし、戦いが終わったら解放されてレオと本当の再会を果たしてほしいものです。

 そしてそれとは別に印象的だったのが新帝国側のエピソード。イレクトラたちに用済みと処分されそうになったところをスピーゲルと共に逃亡するシーゲルの様子が描かれましたが、イレクトラに交渉を持ちかけた結果超音波を喰らうわスピーゲルに「悪知恵が得意でしょ」とか言われるわ慣れないファングタイガーの操縦に一喜一憂するわと唐突にギャグみたいな扱いを受け始めたことに大笑いしてしまいました。これまでは単なる小物臭い上官に過ぎなかったシーゲルがここにきて一気に面白キャラと化したのは中々に楽しいです。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第13話「もう一人の王」

 前回取り上げられたセブンスロードオリカ疑惑はどうなるのかと思い見てみたら”例の謎の人物「オーティス」はゴーハ社の人間であり、セブンスロードは彼がデザインした公認カード”という無難な形で解決しました。しかし幹部であるはずのミミですら把握していなかったことからも謎の多い彼はゴーハにおいてどのようなポジションにあるのか気になるところ。今のところセリフが「フッフッフ・・・・・・」しかないゴーハ社長はオーティスのことを知っているのでしょうか?

 そしてロアの目的もついに判明。遊我がセブンスロードを託される場に居合わせ、あの時自分が選ばれなかったことを根に持ち始めた過去を持っていたことがわかり腑に落ちました。遊我と同じように「キュークツな世界」を変えたいと思う気持ちを持っていたものの、「みんな」と一緒に楽しくデュエルしたい遊我に対して「自分」だけが思い通りの世界を作ろうという考えを抱いていた点が彼とは正反対で、それがセブンスロードを託されなかった原因のように思えます。しかしデュエルの腕は十分にあったのが良かったですね。エースのロイヤルデモンズ・ヘビィメタルもカッコいいです。

 遊我もロアの嫉妬すらも受け入れる器の広さを見せ、最終的に彼に勝ちさらに和解した時には驚きました。相手を認めつつ自らの土俵に引き入れる勝負強さといい、オーティスの語る「王の資格」を持つ者に相応しいと言えます。(そのせいかルークが曇りそうなフラグが経ち始めたけど)まさかの「音痴」という秘密を握られていた無事ロミンも解放されましたし、これまでのゲストキャラ集結にロアが歌う特殊EDなど盛り上がる要素盛りだくさんで1クールの締めに相応しい回でした。

 

 

ウルトラマンZ

特別編 特空機シークレットファイル

 今回のZは特別編。ゼットが司会を務める列伝方式で本編の魅力の1つであるゼットの不自然な日本語が炸裂しまくっていたました。最近の本編ではハルキと会話する機会が少なくなっておりこの彼のおかしな喋り方が中々聞けないことに多少の不満を感じていましたが、それだけにその喋りを今回大いに堪能することが出来て嬉しかったです。

 番組の内容はゼットのこれまでのタイプチェンジにセブンガーをはじめとした特空機たちの紹介がされましたが、ウインダムの紹介の際に『ウルトラ銀河伝説』、敵として登場したキングジョー紹介の際に『ギンガS』の映像を流してきて驚きました。今回は完全に列伝やクロニクル系列の構成なんだと実感します。(セブンが持つカプセル怪獣の方のウインダムとSTORAGEのウインダムとの関連性について言及したのも意外でしたね)次回登場するであろうSTORAGE製のキングジョーの映像先見せなどもあり、思った以上にも楽しめました。

 

 

ポケットモンスター

第35話「ピカチュウ、ゲットだぜ!

 まさかのゴウのピカチュウ、もといライチュウゲット回。サトシとピカチュウの仲睦まじい様子を見て自分もピカチュウが欲しいと思い立ったようですが、幼い頃アニポケのサトピカコンビに憧れてゲームでもピカチュウを連れ回した身としてはそんなゴウに深い共感を覚えましたね。

 そうしてゴウがメスのピカチュウをAパートの内にあっさりゲットした時は驚きましたが、その後「かみなりのいし」を使うか使わないかの騒動を経て、ゴウのピカチュウが仲間のためにライチュウになることを決意する流れは良かったです。出会った相手に片っ端からきのみを渡したりしつこすぎて煙たがられる彼女の「世話好き」なキャラクターも一癖あって面白いです。(余談ですがアニメでサトシのピカチュウライチュウが仲良くしているシーンってかなり貴重な気がしますね・・・・・・)

 

 

 ハルヒの新刊が出るという驚きの情報が話題になった中、「未だに続きが出ないあの作品の続報もあったらいいなぁ・・・・・・」といった願望が漏れ出した人も少なくないかと思います。楽しみにしていた作品の続きがぱったりと途絶え作品に取り残されたような気分を知っていると今回のハルヒの情報はちょっとした希望に思えます。僕も小学生の時からずーーーーーっと待っている『プカプカチョコレー島』の続きが来ないものかと未だに待ち続けている次第です。原ゆたか先生、ここらでチョコレー島の続きを描いてくれませんかねぇ・・・・・・?

 

 

 ではまた、次の機会に。