困難を打ち砕け
倫太郎×芽依のカップリングをすこれ
- 全て遠き約束の地
前回変身不能に陥ったものの、聖剣を抜くために「アヴァロン」に向かう方法を探していた飛羽真。そのために異なる次元の扉を開く必要があることがわかったのですが、その方法が特定のライドブック13冊の繋がりを示した図面の軌跡を聖剣の型で描いて魔法陣を作り出すというものでした。この「本」と「聖剣」を組み合わせて、そこから「魔法陣」が生まれるという流れには個人的にかなりグッときましたね。特に剣術の型で魔法陣を描くというアイデアが特徴的で本作のキーアイテムを上手いこと組み合わせているなぁと感心します。
そうして辿り着いた次元の狭間でカリバーと相対し、赤と紫のドラゴンが出会ったことで開いたアヴァロンへの扉に入ってからは案外あっさりめだったのが印象的でした。白いローブを纏った人物(FGOのマーリンかな?)に「大いなる力は探すな」「あると思えばある、ないと思えばない」と「青い鳥」のようなことを言いだす彼との問答からライドブックを手に入れるのかと思いきや”あると思ったら手に持っていた”形で手に入ったので意表を突かれました。そうして手にした「キングオブアーサー」のライドブックの力で変身自体も普通に出来るようになったのでもっと苦戦してから力を手に入れるのを期待していた身としては少々残念に思えます。しかしローブの人が「ここからが試練の始まりだ」と呟いていたことから手に入れるだけではまだ足りない、そこから一波乱があるというのがわかったので、今後に期待したいと思います。
- 邪悪なる闇を纏いし紫紺の竜騎士
ジャアクドラゴン!
『かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのは、たった1体の神獣だった・・・・・・』
ジャアクリード!
暗黒剣月闇!!
月光! 暗黒! 斬撃!
Get go under conquer than get keen.
ジャアクドラゴン!!
『暗闇翻訳!
光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!!』
「ジャアクドラゴン」のワンダーライドブックを「邪剣カリバードライバー」にセット、「暗黒剣月闇(アンコクケンクラヤミ)」を押し込むことで変身する「仮面ライダーカリバー ジャアクドラゴン」。裏切り者の「闇の剣士」として1話から度々登場してきましたが、ついに変身シーンがお披露目されました。変身音が他のライドブックよりもドスがきいていてダークな雰囲気を醸し出している辺りから本作のライダーの中でも一線を画する存在であることが伺えます。
戦闘においても動きが少なく、剣を薙ぎ払うだけで相手を圧倒している様子が度々描写されており、特に直立の姿勢でいることが多いことからも”まだ本気ではないのかもしれない”と思わせてくれます。今回においてもエスパーダ相手に全く動じていない様子(とはいえ足止め自体はされましたが)だったので、現時点での本作最強格のライダーであることは間違いなさそうです。
それとは別に気になったのがカリバーの変身シーン。光をバックに影を作り、顔を映さないまま変身しましたが、既に正体が賢人の父親であることが判明している中何故変身者を隠すような演出をしたのでしょうか。また未だに声にエフェクトがかかっているうえ、OPの声のクレジットに演者の名前が記載されていない点も怪しいです。
以上のことから考えるに、今カリバーに変身しているのは賢人の父親ではない可能性が高そうです。完全な別人が変身しているのか、それともエボルトよろしく何かが賢人父の体を乗っ取っているのかは定かではありませんが、少なくともカリバーにはまだ何か秘密がありそうですね。
- 空を超え銀河を舞う天馬
天空のペガサス!
『かつて蒼白の翼を持つ神獣が、天から輝き舞い降りた・・・・・・』
流水抜刀!
蒼き野獣の鬣が空に靡く!
ファンタスティックライオン!!
『流水三冊!
紺碧の剣が牙を剥き、銀河を制す!!』
命の危険があるリベラシオンでの修行を終えた倫太郎が「天空のペガサス」のワンダーライドブックを使って変身したブレイズの発展形態「ファンタスティックライオン」。相性の良い青系統のライドブック3冊を使った実質的な強化フォームで同色を上手いことまとめたカラーリングが美しいです。変身音声が微妙にズレて重なっているのも特徴的。でも右肩についているペガサスの頭部に角が生えているので「これはどちらかというとユニコーン(一角獣)なのでは?」と思わなくもなかったり。
戦闘ではペガサスの機動力とピーターファンの俊敏さを活かしたようなスピード勝負を繰り広げてくれました。前回歯が立たなかったズオスを圧倒し、今回の敵メギドである「メデューサメギド」を見事撃破する大金星を挙げるシーンは大興奮の嵐でした。(余談ですがギリシャ神話においてペガサスは「メデューサの子供」であるのですが、そのペガサスモチーフの力でメデューサモチーフの敵を倒す流れは「親殺し」のテーマも含まれている仮面ライダーシリーズのおいてかなり意味深に聞こえます)
今回のセイバーも内容が盛り沢山だった一方で、やはりゴチャゴチャしてしまった印象がありました。前述のアヴァロンのパートもそうですが、倫太郎の修業パートがあっさり終わってしまったのは個人的にとても不満を覚えます。師匠である先代水の剣士「長峰謙信(ながみね・けんしん)」(演じているのは最近”園芸王子”と化している「三上真史(みかみ・まさし)」さん*1です)の幻影との問答もあったのものの特に苦戦することなくあっという間に新しい力を獲得してしまったのが残念でなりません。
一方で倫太郎と芽依との組み合わせが良いと感じる良回でもありました。前々回から共に行動することの多い2人ですが、生真面目な青年を活発な女性が引っ張っていくという関係性が個人的にどストライクでした。特に今回ズオスに喰われそうになっていた芽依を倫太郎が助けるシーンは最高でしたね。お姫様だっこをするブレイズはまさに「か弱い他者を守る騎士」といった感じでたまりません。今後もこの2人のやり取りを見ていきたいとついつい思ってしまいますね。
そして次回は手に入れたアーサーのライドブックを使いこなすために何やらひと悶着が起こりそうな予感です。しかしそれ以上に衝撃だったのが予告映像で見せられた尾上さんが石にされるシーンです。多人数のライダーが出てくる作品のちょっとしたジンクスとして「早期に退場するライダーが最低でも1人は出てくる」というのがありますが、本作でそのジンクスを打ち破ってほしいところ。特に尾上さんは本作のライダーの中でも個人的なお気に入りなので頑張って生き残ってほしいです。
ではまた、次の機会に。