新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

仮面ライダーセイバー 第12話「約束の、あの場所で。」感想

あの日の約束を胸に・・・・・・

我々は忘れていた、「多人数ライダーの最初の退場者は大体悲劇的である」ということを・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 彷徨える雷の終焉

 賢人・・・・・・・・・・・・(泣)

 今回のセイバーも謎の光の柱、入れなくなった街、そしてカリバーの正体である上條大地の件など(全てリアクション付きで喋ってくれる尾上さんは視聴者に優しいですね)を解決するために色々ありましたが、ラストに全て持っていかれてしまいました。以前から暴走しがちだった賢人がまさか倒れるとは・・・・・・あまりにもショッキングでリアルタイムで見た時は開いた口が塞がりませんでしたよええ。

 前回賢人は1人で突っ走り倫太郎に重傷を負わせてしまい、芽依たちから非難されたり尾上さんから注意されたのにまた1人で突っ走ってしまい、その結果倒れるというあんまりなことになってしまいました。傍から見るとあまりにも身勝手なのですが、彼の悲劇的な身の上を考えると個人的にはあまり彼を責める気分ではありません。

 前回は父のことを聞き出すためにひたすら暴走しただけという印象でしたが、今回に限っては「飛羽真たちを守りたい一心」で行動していたようにも思えます。裏切り者の父を失い、復讐の理由を失った賢人にとって幼馴染の飛羽真は残された”繋がり”であり、名前が判明したもう1人の幼馴染「ルナ」も取り戻そうとしてのあの独断行動だったのが言動の節々からわかります。5話の感想にて「飄々としているように見えて心に大きな傷を秘めているのが賢人という青年なのでしょう」と彼を評しましたが、今回はその傷が彼をここまで追い詰めてしまったのだと思います。それだけに「仲間に相談していれば別の道があったかもしれない」とつい考えてしまいますね。何か去年の今頃もデュエマのキラに対してこういう感情を抱いていた気がする・・・・・・

 

 また今回は飛羽真の考えが完全に裏目に出てしまったように感じました。以前から飛羽真の相手の意思を尊重して敢えて深く関わらないスタイルを評価していましたが、それがかえって賢人を追い詰めてしまったようにも見えます。賢人にとって飛羽真は結局のところ「守るべき存在」で彼のために戦っていたことを踏まえると、飛羽真はもっと賢人に自分の声をぶつけ合うべきだったのではないかと考えてしまいます。ともあれライオンに乗って助太刀してくれた倫太郎の助言もあってようやく記憶を取り戻したようなので、この先の飛羽真の活躍と成長に期待したいですね。

 

 

 そして今回もう1つ衝撃的だったのがタッセル陣営ですね。前回タッセルの家に謎の人物が訪ねてきましたラストの続きとして冒頭でその謎の人物が出てきましたが、それが第7話に登場したローブの男であることが判明した時は驚きました。アヴァロンで意味深な発言をしたことから再登場はするだろうと思っていましたが、タッセルの側で再び姿を見せたのは正直予想外です。

 またタッセルがローブの男共々現実世界に出てきたラストにも驚きです。これまで謎の家からセイバーの物語を語っていただけに、「絵本の読み聞かせをしてくれるおじさんがそのまま絵本の世界の登場人物になった」かのような奇妙な感覚に襲われます。ともかく物語を俯瞰していた謎の人物が、家から外に出てついに本編での出演を果たしたのは非常に興味深いです。これが本編にどのように影響していくのか、そもそも彼らは何者なのか、疑問は尽きませんが、ここから一気に物語が進んでいくかのように感じてとてもワクワクしてきます。

 

 

 というわけで今回は賢人の退場という中々にショッキングな内容が展開されました。何よりも気になるのが「賢人は死んだのか・生きてるのか」と「復活はあるのだろうか」という問題ですね。個人的には復活を果たしてほしいものの死んでからの甦りにはそれなりの理由が必要だと思うので「意識不明になったので一時離脱、その後しばらくしてから復活」という方向性に期待したいですね。賢人のキャラクターはここで終わらせるには非常に惜しいと感じるのでどうにかして復活させてほしいところです。

 

 そして次回は主人公たちの反撃回!計画を順調に進めていくメギド陣営、そしてカリバーを果たして飛羽真たちは止められるのか?次回登場するセイバーの新フォームにも期待大です。

 

 

 ではまた、次の機会に。