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2021年冬アニメ簡易感想 その4

 

 

 

 

 デュエル・マスターズ』シリーズが第66回小学館漫画賞児童向け部門に受賞決定!

 松本しげのぶ先生、おめでとうございます!!

 

 というわけでデュエマの漫画が栄えある賞を受け取るというビッグニュースが先日舞い込んできました。いや本当にめでたい。ファンの1人として長いこと読んできた身としては嬉しい限りです。同時に「むしろ今まで受賞していなかったのか・・・・・・」なんて思ってしまったりもしましたが、それだけデュエマ漫画は良い作品だと思っています。

 

 松本氏のデュエマ漫画はカードゲームで多くの死傷者が出てきたりライバルが大体ひどい目に遭うなどダークでハードな展開がよく話題に上がりますが、ほどよいギャグの中に挟み込まれる熱い展開や登場人物たちの心情描写や掘り下げなどただ暗い話だけではない、読んでいる子どもに語り掛けるような作風が素晴らしい作品です。勝舞、勝太、ジョーと世代を経て描かれてきた主人公たちもそれぞれに魅力がある他、「子どもたちにとっての理想的なヒーロー」から「一緒に遊びたい、友達になりたい普通の子ども」へとキャラクターのイメージが変遷していっているのが面白いです。

 絵に関してお世辞にも画力が高いとは言えませんが、一方で非常に読みやすいのが特徴的。見開きなどを見てみるとわかりますが、小物など情報量を協力少なくして何が起きているのかわかりやすく伝わるような配慮がよく出来ています。セリフよりも絵で伝えるようにしていることからも子どもにスラスラ読んでもらうようにしているのがよくわかりますね。作者の「画力などに囚われない、“漫画”を描くことの上手さ」を感じ取ります。

 そしてデュエルシーンで出てくるクリーチャーも素晴らしいです。元祖切り札の≪ボルシャック・ドラゴン≫をはじめとして子どもが一目見て「カッコいい!」と思えるようにデザインがされており、また≪ジョットガン・ジョラゴン≫のドラゴン×ガンマン、最新切り札の≪勝熱英雄 モモキング≫のドラゴン×鎧武者のような「奇抜な組み合わせ」をカッコよく落とし込むのが非常に上手いです。これら主役級のクリーチャーを毎年デザインしているという事実には感嘆の声をあげてしまいます。

 ここまで色々書きましたが、まとめると松本しげのぶ氏のデュエマ漫画は総じて「子どもに読んでもらうために作られた漫画」と言えます。それだけに今回の児童向け部門受賞にも納得です。この先もデュエマを描き続け、その分大量の仕事量に押しつぶされそうになるのではないかと心配になりますが、そうして作られていく漫画の面白さは本物なので、これからも松本氏を応援していきたいです。では改めまして最後に作者への感謝の言葉をば。

 

 松本先生、いつも楽しい漫画をありがとうございます!!

 お体を大事にして、これからも頑張ってください!!

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(2期)

第1話「STONE WARS BEGINNING」

 約1年の沈黙を経てドクターストーンも遂に2期がスタート。ゲンのわかりやすいこれまでのあらすじのおかげですんなりとあの世界観に戻ってこれました。(こういう振り返りをはじめとした「久々の人や新規に優しい配慮」には好感度が上がります)司帝国との戦いの続きということで宇宙食」もとい「カップラーメン」を作る流れは原作にはなかったので驚きました。これまでの発明が役に立ってあっという間に出来上がっていく様子は彼らが築き上げてきた「科学」の偉大さを強調していて良かったですね。

 そして後半の千空とゲンの悪巧みも印象的。リリアン知名度を利用して敵を騙し、無血開城を目指す作戦は死者を冒涜する行為でもありますが、悪ぶってる2人があんまり悪そうに見えないのもあってそれほど不快には感じませんでした。(途中クロムを会話に参加させる展開も上手いですね)そこら辺のバランス感覚は中々のものと言えます。いよいよ大樹たちの久々の出番もありそうで楽しみです。

 

ゆるキャン△ SEASON2

第2話「大晦日のソロキャンガール」

 静岡に行ったリンをはじめとして、年末年始にそれぞれの予定をこなしていく主要人物たちの微笑ましさが記憶に残った回でした。最初はリンのソロキャンが描かれましたが1期に出てきたお茶のお姉さんの再登場には度肝を抜かされました。お茶で和むリンも可愛い・・・・・・しっぺい太郎やモチめがけて全力疾走する積極的な姿も良きです。カレーの前にピザを食べてしまったり突然2日伸びたりとと予定通りにいかない苦難のキャンプとなりましたが果たしてどうなるか・・・・・・

 また野クルメンバーたちのダブル初日の出を目指す旅が面白かったですね。先生のイニシャルDばりのカーアクションの気合いの入りぶりに驚きました。あと本気を出した先生にグビ姉の片鱗が見える辺りあっちの方が素の性格なんだろうなとか思ったり。イヌ子の妹の姉譲りの強かさも癒されましたね。

 

 

天地創造デザイン部

第2話「案件2」

 虫部の人たち、顔がそっくりで来ている服の色だけ違うって某6つ子たちを思い出すな~となった冒頭。前半からデザイナーの1人である「冥戸(めいど)」の独特のセンスが爆発して彼女の「可愛い」の基準に困惑しまくりました。また「クライアントの「お任せ」は「お任せ」じゃない」という金森の叫びが切実すぎて作者たちの実体験なのではないか?とつい邪推してしまいます。

 中盤のユニコーン創造は特に面白いと感じたエピソードで、空想上の生き物が現実に存在出来ない理由にしっかりと踏み込んでいる点が興味深かったです。馬に固執するあまり「アホにする」という発想にまで至る土屋さんの暴走ぶりが面白いです。試行錯誤の末イッカクが採用されるオチも秀逸の一言。他にも後半の動物バトルの中で生まれるダイオウイカマッコウクジラも印象的。イルカとクジラがカバの仲間という情報には思わずへぇ~と声が出ましたね。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第14話「猫騙し編 其の弐」

 残機5回でダメだったら諦めよう・・・・・・→1話で4回死にました♪

 

 ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 まさかの梨花の残機と精神をダイジェスト形式で一気に削った今回に衝撃と受け、マジで上の気分になりました。赤坂が来て希望が見えてきたところでその赤坂に殺される展開には本気でビビりました。梨花にとって救いの言葉であった「君を助けに来た」をこんな形で使うとは・・・・・・竜騎士は鬼か。

 しかも茜さん、村長、そして圭一と頼れる人物が次々と発症しては彼らに殺されていく流れもひどい。特に「何故自分がここまで殺され続けなければならないのか」と問う梨花の姿を見るのが辛くて辛くて・・・・・・これまでと異なり殺され方が毎回異なっていることにも興味が湧きますが、それ以前に残酷すぎる彼女の運命に心が折れそうです。

 

 

呪術廻戦

第14話「京都姉妹校交流会-団体戦⓪-」

 新OPのカッコよさと新EDの物悲しさに早速やられた新年最初の回。以前から説明されていた京都の学校との交流戦がいよいよ始まるということで京都側の生徒たちも勢ぞろいしましたが、みんなやたら濃かったです。特にあちら側にロボがいる絵面のインパクにやられました。(パンダ先輩といい各校に1人はイロモノ枠を用意しているのかな)そしてそれらを押しのける東堂のめんどくささがまたとんでもないです。

 そしてこれまでみんなに死んだと思われていた悠仁が実は生きていたことを報告する流れには爆笑しました。色んな意味で最低な再会を果たしたのに遺影いじりだけで済ましてくれる1年生コンビに癒されます。(正直野薔薇辺りに殴られることを予想していたので割と平和に終わったことにびっくり)そして初対面の先輩たちともすぐに打ち解ける主人公のコミュ力に驚かされます。まだ試合自体始まってはいませんが、ここ最近の暗い雰囲気を打ち壊してくれるほどにコミカルなやり取りが見れて大満足です。

 

 

ポケットモンスター

第51話「カモネギ大いなる試練!」

 ネギマスターって何だ・・・・・・!?と初っ端から飛び出してきた謎ワードに困惑した今回。最近出番がなかったサトシのカモネギにスポットが当たりましたが、彼の武士然とした態度とそこから来る問題点が露わになっていったのが印象的でした。素のスペックと勝利への執念は見事なものの、すぐに頭に血が上る性格をはじめとして“周りが見えていない”のが丸わかりでなるほどこれは問題だと感じました。サトシの言うことも一応聞いているものの心が通じ合っているとは言い難い状況なので、この先如何にしてサトシと絆を紡いでいくか見ものですね。(ネギガナイトにはその時進化しそう)

 また今回バトルした「ゲンバ」と「リント」のカモネギ評も記憶に残りました。どちらもカモネギの資質を見抜きながら片や誉めちぎり、片や「惜しい」と辛口と対照的なのが面白いです。特にリントの方は前述のカモネギの課題を見事に言い当ててくれた辺りに彼の底知れなさを感じます。再戦の時が楽しみです。

 

 

 ところで松本氏の漫画とは言えばデュエマ以外にもいくつかあるのですが(最近だと『ゲゲゲの鬼太郎』を描いていましたね)、その中でも『錬人』が好きです。あの恐ろしいことが起きているはわかるものの何が何だかわからない焦燥感は読んでいてかなり癖になります。1巻が出て以降掲載誌の休刊もあって休載中なのですが、どうしても続きが読みたいと思ってしまいます。いつまでも待っていますから、いつか続きを見せて下さいね先生・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。